MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日

2023-10-21 20:08:35 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画と伊藤沙莉さんで見た作品なんだけど
ロートルの私にはちょっとついていけないって感じさせてくれたような作品
一応内田英治、片山慎三の二人の監督が各三編ずつの短編作品を撮って
それを一貫した流れの六編のオムニバス風に編集して一編の映画として仕立て上げた作品という形になっており
 
流れとしてはちゃんと一本の筋で貫かれており
「歌舞伎町にいる」脚本・監督:片山慎三
「歌舞伎町の恋」脚本・監督:内田英治
「鏡の向こう」脚本・監督:片山慎三
「踏切を超えた時」脚本・監督:内田英治
「姉妹の秘密」脚本・監督:片山慎三
「少女A」脚本・監督:内田英治
残して六つの短編で紡がれている作品
物語の一貫性を保つためのプロットを脚本家の山田能龍氏が各脚本に細かい一環プロットを書き込んで撮影させたんだと見てとったんですが?違うかなぁ
 
要はなぜか宇宙人が日本で捕まってそいつをアメリカに運ぼうっていう途中で逃げられて
何故かFBIが捜査しみると宇宙放射能が歌舞伎町から検出されて
ゴールデン街の小さな飲み屋でバーテンしつつ探偵稼業も営んでいるマリコにこの入り組んだ街なら探せるだろうってFBIから依頼を受けるところから映画は始まるものの
 
その宇宙人は宇野祥平演じる科学者に保護されており、ってか宇宙人ラーメン好きなんですねぇ
上記の各章タイトルで映画は紡がれていくものの
それぞれの各章のエピソードに脈絡はなく各章の主人公たちの人生が断片的に描かれていくだけのお話
まぁこういったスタイルで製作されてるってことは
一応この作品2時間弱の尺なんですが、今時の若い人たちってYouTubeやTikTokなどの短い尺の動画には慣れてるものの
映画って言う2時間に尺の動画をゆっくり腰据えて見るような習慣を持てないから
 
六つの短編で目先を変えてそれをオムニバスというか、繋がりの映像を組み入れつつ編集して一編の映画にして提供してみせるという
いわゆる新しい形の映画の未来性を見せてくれてたのだと
見終わって思いました。
まぁそういうことで最初は身が入らず見づらい作品だって思ったものですが
途中からはちょっと一貫性が見えてきてちゃんとこっちも整理してみることができましたし
 
最後の「少女A」ではマリコと恋人の忍者との過去の接点が見られたしマリコの今がこういった形で形成されたのかがよくわかりました。b
さらにホストに入れあげたりするおねえちゃんとかねぇ
現代社会の歪みっていうのか歌舞伎町って街がどんな街かっていうのも見えたし
っていうか不良外国人のお話がなかったかなぁ
 
まぁちょいちょいコント風なものまで挟んでくれてましたが
マリコって探偵らしきことしてましたっけ?
 
2023年製作、日本映画、映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会作品
内田英治、片山慎三共同脚本・監督作品
出演:伊藤沙莉、竹野内豊、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、松浦祐也、高野洸、中原果南、島田桃依、伊島空、黒石高大、真宮葉月、矢部太郎
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マルチバース・アルマゲドン

2023-10-21 05:05:54 | 洋画未公開
アサイラム創立25周年記念作品と配給会社のアルバトロスもこの作品をあのB級映画会社“アサイラム”創立25周年記念作品と銘打っておりますが
先に見た“アサイラム”作品の「首都大地震」に見られた“25th Anniversary”の会社ロゴではなく
普通にいつものロゴでした。
 
けどこの作品地球へと飛来した異星人たちが過去のアサイラム作品を記録映像と勘違いして、登場するサメやらワニをその通りに作り出し地球人に宣戦布告
ってことで過去の自社作品でそれぞれ活躍してきたサメ、ワニ、タコ、ピラニアなどが都市や軍事施設などを襲ってくると言う
オープニングで25年前の主人公の姉妹が子供時代でおばあちゃんに見せられる映画は多分アサイラムの第一作目の作品だってみるのはうがちすぎか
 
そして25年後、姉妹の1人は国防省の管理官、もう1人は海軍の巡洋艦の艦長に成長しており父親は今では副大統領
このお父さんにはもう最近ではサイラム専属っていいマイケル・パレ
宇宙人とはまだ知らないからコロンビア沖でなんと巨大ピラニアに巡洋艦はかじられて沈められことで
地上では巨大ワニが暴れ生物だけではなく巨大ロボットまで大暴れしている
 
アサイラムの過去作のオールスターモンスターたちを総出演させて宇宙人がアサイラム作品をパクったって言うもう完全なる大風呂敷を広げに広げてくれた作品でしたが
大騒ぎの末にある意味収拾がつかなくなる前に大風呂敷を急いで畳んだって言うようなしりすぼみ的に映画を終わらせるとこがまたアサイラム
こんな雑な収拾はないと言うような作品でしたが
 
アサイラム大好き人間にとっては自ら自社作品の数々をパロって見せ、アサイラムの過去作品を使い回すという居直りにはとりあえず頭が下がる
かつて観てきたあの作品、この作品をネタにして一本のお祭り映画を作ってしまうのは
とても嬉しいですし感慨深くもありました。
 
こう言ったテイストで作ってるものだから配給会社アルバトロスもこの作品を”25周年記念にピッタリ“って感じてそう銘打ってリリースしたんでしょうね
B級映画や地雷映画ばっか作ってきてるからこそできたと思えるこの作品
ちょっと出てないキャラモンスターもあったりしますが自社作品の過去映像の使い回しとかでこんな楽しい作品を作ってしまうのもまたアサイラムって言うことでしょうねぇ
商魂逞しすぎ
 
2022年製作、アメリカ映画
マイケル・スー監督作品
出演:マイケル・パレ、ジェイ・キャッスルズ、リンジー・マリエ、ジョセフ・マイケル・ハリス
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熟母・娘 骨まで愛して

2023-10-20 20:08:23 | ピンク映画
今月の日本映画専門チャンネルの“おとなの桃色シネマ白書”
一応月初のOAに間に合わせて録画して置いたものの今月は月末に行かないうちの早目の視聴
ちょっと後ほどわかることではあるんですが
新作のレンタルの大概は26日分まで予約投稿済みでして
ちょっと新作ものの枯れ時に・・・
まぁ毎日の更新は夜八時代の邦画枠になってて
こいつもギリギリで書いている時もありまして今日はそんな日
 
どんな映画も事前に情報入れませんが、何と見てる途中でわかりましたし
こいつは下駄のは音さえしないだけで『怪談牡丹灯籠』を現代に置き換えたピンク映画だった
そしてTVOAタイトルつけた方のセンスの良さに舌を巻いた
ピンク映画として劇場公開された時のタイトルが「熟母・娘 乱交」そして再映改題されて「母と娘 濡れまくら」とか「猥褻奇談 生娘の白い太股」だったものを
日本映画専門チャンネルではTVOAタイトルして「熟母・娘 骨まで愛して」
 
まさに牡丹灯篭にふさわしいタイトルですよね「骨まで愛して」
製作時代が2006年ですからねぇ昭和歌謡から頂いたのは事実でしょうが
まさに的遠射たタイトルですよ
現実川瀬陽太が若旦那の閨房を覗いだった時の映像は髑髏と人骨模型と絡んでるお姿でしたからねぇ
文字通りの“骨まであいして”に他ならない
 
他ならないのは先に書いたと思うけどカランコロンのは下駄の男がないだけで
熟母と娘のは幽霊は提灯ともして、園提灯が水面日本浮かぶ映像まで職人深町監督は見事に映像化してくれてはいるんですが
若旦那何幽霊に精気を吸い取られた様相を目の周り黒塗りで顔を白塗りっていうのはある意味コントでしかなかった
そこだけなんとかしてくれてたら歴史に残るピンク映画だったと・・・
じつに惜しい
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2006年製作、日本ピンク映画、新東宝作品
深町章監督作品
出演:藍山みなみ、しのざきさとみ、里見瑤子、岡田智宏、川瀬陽太
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デスパレート・ラン

2023-10-20 05:05:35 | 洋画
ナオミ・ワッツがスマホ一台だけで、銃を持った学校立てこもり犯と対峙する映画、それもかなり離れた森の中でのある意味彼女一人だけが映されるだけのある意味ワンマン映画
彼女の演技がそうさせるのか、シノプシスがいいのかどっちかわかんないんだけど
ナオミ・ワッツ同様に見てるこっちも映画の時間軸同様にまたヒロインの心情同様に実に前半はイライラさせられる映画のでした
それはもう映画にこっちがはめられたちゅうことにそういないわけで
もうそれだでけでこの映画は成功のも部類に入る
 
一年前に交通事故で旦那さんを亡くし傷がまだ癒えない高校生の息子と9歳の娘を持って頑張って生きてるナオミ・ワッツ演じるヒロインエイミー
今朝も父親喪失の鬱から抜け出せない息子を学校に行けって言い残して自分はルーティンにしてるのかわかんないけど、ランニングに出かけてしまう
そんな彼女の姿だけをしつように追いかけるカメラ
ところが息子が通ってる高校で銃撃事件が発生し
警察からあれやこれやムスコについてのも問いただしの電話が入ってから
エイミーは息子が犯人なのじゃないかって言う疑念が持ち上がりもういてもたってもいられずに転びまろびつ森から出ようとするが焦ってどんどん知らない方向に・・・
スマホ一台をフルに活用して息子に電話するも留守電、クラスメイトのも親たちも全くツンボ桟敷(’差別用語失礼)に置かれてウロウロしてるだけで拉致が開かない中
 
頭をフル回転させてまずは馴染の学校側の修理工場に電話して状況を外側から把握
どうやら警察は息子のクルマを調べているのは情報を得て
さっきの警察からの電話と同調させると息子が犯人と見てるようで
尚更母としてはこころ落ち着かなくなったりと
ナオミ・ワッツさすがアカデミー女優さん
ここいら演技がうますぎて見てるこっちもヒロインの心情と同化させられるからイライラって感情が生まれるわけですが
 
そんな他者との電話で状況を把握しつつ、いかにして息子の安否遠知るかっていう過程がじつにうまい
ある意味警察より優秀に犯人を見つけて、なんと母として犯人と電話で接触してしまう
ここいら普通の刑事以上のご活躍多少法的に問題あるものの
なんと彼女のお仕事が税務公務員だっていうのまだここで判明して
警察が捜査していたクルマのナンバーから人物を割り出し、名前を割り出せたとこで自分の事務所から納税記録から電話番号まで法律無視しての割り出しはある意味気持ちいいくらいでしたねぇ
 
まぁ自分んの息子が犯人ではなく人質であることがわかっからは
警察からの協力要請もあったりで後はめでたしめでたしってなる90分弱の作品
長くても中だるみするだろうし、ある意味緊張感が途切れずそしてキレないちょうどいい尺の作品でした
プロデュースにナオミ・ワッツさんが絡んでいたことでをエンドクレジットで知りました
って事でナオミ・ワッツさんは銃規制派の人のようですね
 
スマホはなんでもできるアイテムなのね
そりゃ15万はするわなぁ
 
 
コメント (2)
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勝手にしやがれ!!脱出計画

2023-10-19 20:08:00 | 邦画
日本映画専門チャンネルで今月OAされた1995年製作の哀川翔、前田耕陽のはバディ映画「勝手にしやがれ!!」の第二作
どうやらVHSでのリリースのようですね近衛作品っていうかシリーズは
DVDも再発されているようですが・・・
 
さて今作はヤクザの親分に頼まれて娘の素行調査していた何でも屋のは二人
娘は木村という予備校生と白昼の公園で密会して、公園の青天井の下で“あられもない行為にふける“とこをビデオに収めた雄次と耕作だったが、
その映像を見て組長は激怒して二人に木村を連れてこいと再命令。
しかし、雄次は追加の200万の依頼料のこの依頼を辞退して
この件から手を引くつもりでいたのだが、後日、神崎組の組員に追われる木村と出会して咄嗟に彼を助けてしまうのだが・・・
 
今作も色々ごちゃごちゃとお話がコメディタッチで展開されるものの、脱出っていうのは木村を逃す先がオーストラリアって言うお話
っていうかドラマとしてはある意味欠陥って思えるほどヒロインのいない作品でしたねぇ
予備校生には他に好きな女がいてっても、ヤクザの娘にしてもこの作品ではヒロインになりきれてないんだよね
 
ヤクザの娘が勝手に横恋慕しているだけでヤクザに命を狙われるっていう青年もたまったのんじゃないし
勝手に助けてしまった関係で最後までこの木村をヤクザから助ける侠気映画だった
 
今回では大杉漣さんと洞口依子の出番も多かったかなぁ
さて来月の日本映画専門チャンネルのはラインナップにこのシリーズの新作の予定入ってないいんだよね
 
1995年製作、日本Vシネマ、KSS作品
黒沢清監督作品
出演:哀川翔、前田耕陽、梶原聡、木内あきら、阿部由美子、葛原光生、片岡弘貴、大杉漣、洞口依子
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インプランテッド AI暴走

2023-10-19 05:05:58 | 洋画
新宿のミニシアターシネマカリテの恒例企画興行<カリコレ2023>で上映された一本
体に埋め込まれたAIによって汚れ仕事(殺人@)をさせられるいうヒロインのお話
単純にいうとただそれだけなんですが、そこは人間ですから唯唯諾々と従うだけでも一応は映画にはなるんだろうけども
いろいろと殺人への葛藤やら埋め込まれたAIとの脳内および体に与えられる刺激とのせめぎ合いが映画になるわけでして・・・
またある意味将来的にAIと人間はどう同調して生きていくんだろうって言うことへの暗示的な映画だったとも言えるのかな

ブルックリンで暮らしている失業中のサラはある日、ダイナミック・ヘルス・ケアという医療会社の治験の広告に目を留める。それはAI搭載のナノチップを体に埋め込み、健康を管理するというものだったその報酬の2万ドルに目が眩んで早速応募。簡単な手続きを済ませ、ナノチップが彼女に埋め込まれその日からサラは健康管理の目的でLEXXと名乗るAIに常に監視され、脳内に指示を出される
その指示にしたがっていくと
なんとLEXX関連の人物の抹殺の指示が出されてきてそれに逆らうとAIは脳に刺激を与えて彼女の肉体に苦痛を与えるようになり
仕方なくしたがう羽目になるのだが・・・

どうやらこのAIは同じ治験を受けた連中にも同じ指示を出しており
ザラよりも前に誰かがその指示を全うしていってるようで・・・
なんとかAIにいじめられながら生活しているサラですが
ついに体からチップを抜こうとするものの寸前にその医者まで殺されてしまったサラがとった最後の行動は・・・

AIに脳はのっとられるものの人間としての矜恃の心が乗っ取られないとこがミソでしょうか
でもその心のためにサラが取った行動は・・・
AIの恐ろしさを描いた作品ではあるんですが、映画的に内容も実に暗い作品だった。

2021年製作、アメリカ映画
ファビエン・デュフィリス製作・脚本・監督作品
出演:ミシェル・ジロラミ、スーザン・オドハティ、アイボ・ベロン、サニー・コール、トニー・サレミ、マーティン・ユーエンス
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黒の試走車(テストカー)

2023-10-18 20:08:11 | 邦画
CS衛星劇場で今月集中OAされてる大映の社会派サスペンスミステリー映画“黒シリーズ”の第一作にあたる作品
梶山季之さんが原作なのね、こう言った作品は高度経済成長の日本の暗部っていうか、裏側を描いており
”産業スパイ“なる言葉も新語大賞がこの時代に有れば、当然”大賞“を受賞していたんだろうな
って思わせられるような作品でした。
 
一応田宮二郎さんが第一クレジットではあるものの
この映画の実際の主役は高松英郎さんだと言っても過言では無い作品
ちゅうか彼と船越英二さんで持ってる作品
田宮二郎さんはさほど目立たない役でしたねぇ
 
時代的に戦後日本の経済発展を支えてきた基幹産業である自動車業界での新車発売をめぐる産業スパイ合戦
何せセリフとしても元関東軍だのって出てくるわけで
やっぱ昭和30年代後半の日本は未だ戦後を引きずっているのも事実なんでしょうね
 
先ほど田宮二郎さんは目立たない役所って書きましたが
イケイケどんどんの高松英郎に煽られて恋人で結婚まで考えてるホステスの恋人を
敵のスパイの大将である菅井一郎の通うバーに移転させるだけでなく
重要な情報を得るために高松英郎に唆されっていうか、昇進を餌にしてその肉体までの提供を求められて実行にうつす
会社のために恋人まで売るって言う非情な世界観を描かせる梶山季之原作も見事なプロットで構成されていたんでしょうね
今は文庫でも梶山季之作品はあまり読めないようですね
 
内部のスパイをもあぶり出すためとか二重スパイとか本当にすごい世界観で描かれたこの作品
会社のためなら人殺しもしかねない世界観でしたねぇ
社会派サスペンスシリーズの第一話には完全にふさわしい作品となって
これでシリーズ化っていうとこまではわかるんですが
第二作に宇津井健さんをキャスティングしたことによってイケイケどんどんの方向性がサラリーマンが犯人を追い詰めていくっていう方向に引っ張られて
ちょっとモタついてしまったのは仕方ないんですが
 
第六作から再び田宮二郎さんを迎えて第十一作まで田宮さん主演で作られたんですね
っていうことで
ここからは田宮作品を見ていきましょうかね
 
1962年製作、日本映画、大映作品
増村保造監督作品
出演:田宮二郎、叶順子、船越英二、高松英郎、見明凡太郎、竹村洋介、菅井一郎、上田吉二郎、長谷川季子、中条静夫、早川雄三、目黒幸子、町田博子
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ウィ、シェフ!!

2023-10-18 05:05:29 | 洋画
私はほとんどジャケットもあんまりみない人ですから黄色い色に誘われたのと、
今月作品が足りているのかいないのかって言う時のためとの兼ね合いで他に借りられる作品がなかったてのもあって、セットレンタルに組み込んだだけの作品でしたが、
なんと返却日が明日に迫ったとこでようやっと見ただけの作品でしたが、まさかこんなフランスが直面してる社会問題に真正面から取り組んだ作品だとは予想だにしてなかった。
大方超有名レストランの厨房で起きる騒動をコメディタッチで見せる作品だとばっか思っていた私が恥ずかしい。
 
いやオープニングからそんな雰囲気で始まり、超売れっ子でTVショーではもてはやされまくってるオーナーシェフと自分が作る料理の見てくれさとソースの味付けの点で一歩も譲れないスーシェフのカティではあるものの、そこは立場の違いで
自分のこと意思が通らないことから意地でその日にレストランを退職
“私の腕ならどこでも二つ返事で雇ってくれる”からって思っていたら
 
なんとどこも雇ってくれずに、新聞広告で美味しい言葉が並んでいたレストランに応募してみたら
なんとそこは移民支援施設で、収容者の食事担当
何人収容してるかわからぬままにシェフとしての自負ではいわゆる賄いの仕事を始めるもののそこは料理人としてのは自負があるから
料理が出るまでに2時間以上かかるは一人盛り付けにこだわったりと
最初は色々あるんだけれどって言うギャップの差が前半の面白さ
 
後半は移民の子たちがそれぞれの問題を抱えており
なんというか自分の置かれた立場もだんだんわかってきて
移民の子たちの職業訓練を兼ねて厨房で彼らに調理師としてのイロハを教える事になり
彼らとの交流を深める中で彼らの置かれている微妙で危うい状況とか立場を知ることとなり、
 
彼らの支援に動き出すカティの姿はなんとあの喧嘩別れしたオーナーシェフが審査するフランス版“料理の鉄人”みたいな番組に出場し勝ち抜いて最終の三人に残り
なんとTVショーの最終決戦で移民たちの子の現状をいろんな形で訴えるという荒業
 
オープニングでの一流レストランのは厨房での“ウィ、シェフ”って言うとおりいっぺんな返答ではなく
中盤からカティによって未来に展望が見えるようになった移民の子たちのが言う“ウィ、シェフ!!”って言う返事の意味合いの違いを鮮明にさせてるとこなど実に上手いプロットでしたねぇ。
それがこの作品の主題であり、タイトルでもあったのね
給料が1420ユーロってかなり安いよね
まぁカティ自身両親のいない施設育ちだったからスーシェフという自負心よりも
自分の過去をもう一度見て自分と同じ運命の子たちを育ててみたくなったってことなのか
見終わって調べていたら実話ベースのお話だったとか・・・
 
たまにはこんな作品を見るのもいいもんですね
 
2022年製作、フランス映画
ルイ=ジュリアン・プティ共同脚本・監督作品
出演:オドレイ・ラミー、フランソワ・クリュゼ、シャンタル・ヌーヴィル、ファトゥ・カバ、ヤニック・カロンボ
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花井さちこの華麗な生涯 インターナショナルヴァージョン

2023-10-17 20:08:44 | ピンク映画
この作品実は一般映画としても公開された作品でして
各国の映画祭にも出品された作品
最初はピンク映画「発情家庭教師 先生の愛汁」として65分の尺で公開されたものながら、再編集・追加撮影を経てグレードアップして、最終的に90分の尺になってしまった為一般映画としても公開したようです。


って事で中古屋さんで購入したこのDVDは90分の版であり、時代も緩くなったって事でR -18作品の映倫指定を受けてる国際版でしたねえ
ちゅうことで無修正完全版になってはいるもののも
何せ脚本が中野貴雄ですからほとんどアッパラパーな作品で意味不明の映像たちの羅列でして根本的に一貫したストーリーはあるものの
なんじゃこりゃの連続で繋がっていくだけの作品である

主演の黒田エミさんはこの作品しか映画は残してませんがヘアヌードも辞さぬ潔さではあるものの
こんだけ取り止めのない作品によくぞ出演してくれてありがとうって言いたいくらい頑張っていた気がするけど
カットカットで撮るからどんどんわけわかんないまな刹那的演技をしていたなぁって思わされる
彼女の他に基本はピンク映画ですから速水今日子さんと水原香菜苗さんが脱がれておりピンク映画の三人の女優さんの裸を見せるちゅう条件は満たしているものの
到底300万の予算は確実オーバーでしょ
まぁ吉岡睦雄さんとか野上正義さんとか葉月蛍さんや小林節彦さんなんか手弁当での出演だとしても予算は確実にオーバーだよね

で一般映画として各国の映画祭にも出品してオーバーした分の回収できてるとも思えんけどねぇ
まぁアメリカのブッシュ大統領までニュース映像や写真で出演させて世界規模の作品に見せてるだけだけど
なんでいわゆるアメリカの核のボタンが日本にあるんだって
それを言っちゃおしまいよな作品でして
その核ボタンと大統領の指紋付きの人差し指のレプリカを狙って
偶然巻き込まれた花井さちこが北の工作員に狙われるお話だけならまだリアルさはあるんだけど
ひたいに銃弾受けて置いてそれによって頭脳明晰になってしまうっていうとこは中野監督の厨二病だよねぇ
それをまたきちんと厨二の脚本通りに映像化する女池充監督の律儀さも素敵な作品でした。

切り口の違う記事はコチラ

2004年製作、日本ピンク映画、国映作品、新東宝配給
女池充監督作品
出演:黒田エミ、伊藤猛、蛍雪次郎、松江哲明、速水今日子、水原香菜苗、川瀬陽太、小林節彦、本多菊次郎、松原正隆、野上正義、久保新二、吉岡睦雄、葉月蛍
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K.G.F:CHAPTER 2

2023-10-17 05:05:09 | アジア映画
先にチャプター1の時に5時間20分の長編って書きましたが
K.G.F:CHAPTER 1は152分、そして後編はさらに長くなんと166分ですか
余談になりますが10月13日リリースの作品はこの「K.G.F」以外にもなんと前編は85分なのになんと後編は138森あると言う「テリファー 終わらない惨劇」
これ3本入れてセットレンタル組んだら二泊三日では返却できないだろう

閑話休題(それはさておき)ロッキーですが、金鉱K.G.Fを牛耳っていた支配者であるスーリヤワルダンを前編で倒したために
後編ではそのロッキーがK.G.F.の新しい支配者になり、彼の流儀である意味民主主義的に直接運営にあたっていき鉱夫たちに絶大なる信頼を獲得し
その無尽蔵とも思われる資金源をもとに他のマフィアをも支配下に置き
盤石のマフィアの長となったロッキーの栄光とその衰退を描いたニ時間40分

何となくCHAPTER 1とは映画的に色が変わった作品でして、製作時期の違いも反映されてたようですね
彼のワンマンぶりもすごいけど、それなりに敵も増えてきて
まずはCHAPTER 1で生き残らせたスーリヤワルダンの弟アディーラが仇敵となってK.G.Fに攻め込まれ
何せ奴隷鉱夫として集められた連中が散弾銃で守ってるだけだから門を守っていた200名は殲滅されてしまい
ロッキーは何と全財産をヘリに詰め込んでイランに飛んでカラシニコフやらランチャーそしてロシア産の重機関銃など仕入れてくる

後編は90%アクション映画でして、名をなせば敵も多くなり
ついに新政権の国家元首との対立にまで発展して、件の重機関銃一丁で警察署を全壊させてしまうという完全ド派手で目を楽しませてくれる作品
個人的にもこれだけ映画として色も違えて緩急つけて前後編で一本の作品を面白くさせるインド映画もある意味映画界の王ハリウッドにとってもおそろしい映画界ですよね

2022年製作、インド映画(日本公開作品)
プラシャント・ニール脚本・監督作品
出演:ヤシュ、サンジャイ・ダット、ラヴィーナー・タンドン、プラカーシュ・ラージ、シュリニーディ・シェティ
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