アルバトロスからかなり面白そうなタイトルの邦画が4日にリリースされた
こう言ったカルトっぽい作品は買っておこうって言うことで購入したんですが
なんとアルバトロスでは珍しくBlu-rayのみのリリースで
さらに販売価格が3.300(税込)円と割安
なんと賞味53分の尺しかない作品だった
そして実はこの作品実話を元にして作られた作品だったんですね
特典映像見てわかったんですが、「ゴジラ」人気を経て邦画各社が怪獣映画を作る中
で、大映の永田雅一ワンマン社長が“.ウチも怪獣映画を作れ”社員に檄を飛ばしたことで
なんと企画に上がってきたのが怪獣みたいなものが浮かばずにいたところ
永田社長がヒチコックの「鳥」を見て、“日常目の前にある何でもない小動物が群れをなして襲ってきたらそれは怖い”って言ったのをヒントに
ミニチュアセットを作ってそこに普通の鼠を大量に離したら面白い作品が作れるんじゃないかって言うアイディアが出されて
一応テスト撮影したらそれなりに映像が撮れたんで
これは大量に鼠がいると当時東京にトラックを走らせて一匹 50円で家庭に跋扈するドブネズミを買い回って集めて撮影したら
そこはドブ鼠ですからダニや蚤やらが大量に発生し撮影スタッフも防護服に防毒マスクで撮影
そうすると近隣住民も黙っていなくて果ては保健所から行政指導を受けてやむなく撮影中止
映画も中止って言った事実があったそうで
1963年に大映がきっちり64年お正月映画は「大群獣ネズラ」ってマスコミにぶち上げたこともあったようで
そのエピソードを 50数分の映画にしただけの作品
まぁそう言うことでこの作品の映画会社は“太映映画”社長さんは永井雄一というお方で
まさに永田雅一さん風に鼻下髭の蛍雪次郎さんが見事にラッパを吹かれていました
大映の怪獣映画と言ったら「ガメラ」ですよね、そしてもう一つは時代劇の「大魔神」になりどっちもヒットしたようですが
そんな鼠騒動の部分だけを映像化してるんですがそこは先達の徹を踏まぬようにネズミはアニマルトレーナー会社からペット用の鼠を借りての撮影だったようで
綺麗なネズ公たちでしたし
まぁ自主制作なもんだからクラウドファンディングで資金集めたようで
また役者さんも大映怪獣映画に関わられた方々を集められて彼らのご好意で何とか作れたってもいい作品
監督さんは大映怪獣映画に思い入れのある方のようで鼠で失敗して意気消沈していた永井社長の庭でお孫さんと花火していてネズミ花火見て思いついたってとこで映画は終わってるんですが
もうお分かりですよねこれでガメラが生まれたわけで・・・
ネズミからネズミ花火に発想飛ばしてネズミ花火の回転がガメラの飛行機姿の元になっていたんですか
まぁ業界の黒歴史に光を当てた作品と言ってもいいのかな
なお、11月3日には再びアルバトロスからこの横川寛人初監督作品「大仏廻国」のBlu-rayがリリース予定になってます
2020年製作、日本映画、スリーワイ作品
横川寛人企画・脚本・監督作品
出演: 螢雪次朗、菊沢将憲、米山冬馬、小野ひまわり、斉藤麻衣[、大迫一平、内田喜郎、ノーマン・イングランド、 青木ラブ、 佐藤昇、佐野史郎、 古谷敏、マッハ文朱