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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

春に散る

2024-03-25 05:05:25 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
ここきて日本映画ばっか見てる気がするのだが・・・
いやこれはほんと楽しめた作品だった
いわゆるボクシングを通して世代を超えた男の物語だった
まぁエンドクレジット見てなるほど原作は沢木耕太郎さんだったのね
だから男の映画だったって納得させられる作品だったわけだ

不正というか、これもよく聞く話だがボクシングの判定には審判に裏で金とか女を抱かせるとかないとか・・・
そんな不当な判定から40年前にボクシング界から身を引いてアメリカで成功して日本に帰ってきた広岡仁一
伝説のボクサーだった人、彼が飲み屋で我がモノ顔で騒ぐ若者を注意したとこに
これまた判定に不服から身を引いた若手のボクサー翔吾が
若者をたちを手玉に取るパンチを見て
 
彼の筋をさらに身をもって体感した翔悟は仁がむかしの仲間を集めたとこに現れて
そう昔のボクサー仲間に本物のボクサーライセンスを取得してる片岡鶴太郎さんを配し、さらに哀川翔さんまで・・・
翔さんは参加せずに傍からではあるものの
昔世話になったボクシングジムの娘で現会長に山口智子さんとか
 
仁にようやく認められなんとかボクサーとして再起していく翔吾と仁との姿を描いていくプロットは流石に沢木耕太郎さんですねぇ
っていうか仁の姪っ子に橋本環奈さん、。
映画の情報入れないから橋環出てきたときには思わず・・・
そして原作にはきっとあるんでしょうが、映画としてはこの流星と環奈さんとの恋物語の部分には尺は使わずにくっつけていましたねぇ
 
で翔吾は結局世界チャンピオンとのタイトルマッチに挑戦するわけで
それがクライマックスなんですが
そこいくまでに仁は余命宣告されるような病で日本に返ってきてたわけだし
翔吾は世界戦への挑戦試合で片目の視力を失いかけるという
そんな二人が命をかけた人生最後の勝負に出るというお話。
まさに沢木節のは映画でしかないわけで、基本プロットは令和に作られた昭和の映画
 
今時だとこう言ったプロットでは翔吾は試合には勝たないって言うプロットに持っていくのが常套手段なようですが
この作品では激闘死闘の果てに翔吾は勝つ
勝つか負けるかこっちも時代をヨミながら見ていくわけで勝ったらこうなる負けたらどうなる
ってとこまで読んで見てるわけでして
そういうとこはやっぱうまいやね映画としては
この作品では勝利を収めるものの、なんとさくらの木の下で仁の死体が
 
そうなんだここまでタイトル出てきてなかったんだって知らしめられるいいカットだったんですは
そういう意味ではタイトルインのカットのままエンドクレジットに入って終わるっていうふうにいかんかったのかな
この後のシーンはかえって「春に散る」のタイトルの意味する意図とは逆行する気がしてならない
ってかここが令和の映画ですかねぇ
あのように今後の希望を見せた方が今時の観客には受けるのかなぁ
先に書いた主人公が勝つって言う昭和のプロットが有りなのか負けるって言ういう令和的なプロットが正解なのかっていうのとある意味共通する部分でもあるんだよね
 
2023年製作、日本映画、「春に散る」製作委員会作品
沢木耕太郎原作、瀬々敬久共同脚本・監督作品
出演:佐藤浩市、横浜流星、 橋本環奈、片岡鶴太郎、哀川翔、窪田正孝、坂東龍汰、山口智子、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦

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