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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

軽井沢夫人

2019-05-09 17:34:54 | 邦画
一日一本エロチック作品を見ていく企画
本日の一本は、8日の東映チャンネルの”日活ロマンポルノ傑作選”の枠でOAされた「軽井沢夫人」

東映の岡田裕をプロデューサーとして
なんと主演に大映のお姫様スターだった高田美和を迎え、
通常のロマンポルノ3本分の予算をつぎ込んで製作されたという
<にっかつ創立70周年記念作品>と銘打たれたエロチック大作
そうだよね尺が93分もあるんですね
原作は官能小説家の宇能鴻一郎が嵯峨島昭(さがしましょう)名義で書いた作品を
いどあきおが脚色してるんですね

余談ですが嵯峨島昭って、先輩推理作家の佐賀潜(探せん)とその息子さんの筆名に佐賀蒼(探そう)へのアンサーペンネームだったりして

ってことで一応官能と推理(つけたしですけども)の作品でしたけど
夏のアルバイトで軽井沢へやってきた苦学生の青年が、
上流階級の夫人と出会い、やがて互いに惹かれて一線を越えてしまうというだけのお話
野心家の青年を五代高之が演じているんですが
野心と言うよりかはオチとしては財閥への復讐モノかと思って見てましたが違っていて
だから何んだったっていうような破滅的なオチが私には納得いかなかった

ヒロインを演じた高田美和は、大御所高田浩吉(鶴田浩二の師匠)の娘で
清純を売りにしていたお姫様女優さんが・・・当時35歳だったんですか
凛とした気品に女としての脆さが実に官能的だった

日活70周年の記念作品と言うことでロマンポルノながら
夫である財閥の社長を土屋嘉男、フレンチレストランのオーナーに根岸明美、
事件を追う刑事に江原真二郎と脇にも豪華な配役で岡田裕の実力が窺える。

上流階級という立場を享受し、刹那的な生き方をしながら青年を隷属させようとするもう一人のヒロインを演じているのは吉川由美さん
高田美和と比べるとある意味上品さに欠けるもののそれなりの演技力もあったので
結構見応えのある作品に仕上がっているんですが
その一年前には

五代高之のラストの自滅が納得いかなかった
高田美和の魅惑的な肢体を堪能するだけの映画でした

1982年製作、日本映画、日活作品
小沼勝監督作品
出演:高田美和、五代高之、吉川由美、根岸明美、土屋嘉男、江原真二郎、梓よう子、北見俊之

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