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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑

2019-01-18 19:33:57 | 邦画
一日一本時代劇を見ていく企画
何となくその企画の25%を消化した時点で
やっぱ私個人的に最初はそんな風に思ってはいませんでしたが
段々企画の方向性がある程度の見えて来たようで
やっぱりB級と言うか、殆どZ級の塵芥(ごみ)映画が好き過ぎて・・・
っていうのがよくわかったような

という事で本日の一本は石井輝男がその道を拓いたと言うか
時代劇製作の殿堂と言う自負のある東映京都撮影所に
マッパの女優さんたちを集合させてエロ時代劇絵巻を撮影したとして
フィルムには女優さんたちの赤い腰巻きがスクリーンにひらめいたのに反して
東映京撮ではスタッフたちのストライキの赤旗がひらめいたとか・・・

しかし、映画はお客さんが入ってなんぼですから
斜陽の淵からの救世主となるような金脈を当時の撮影所長の岡田茂が
こんなおいしいものをのがすはずもなく・・・
組合と折り合いつけて脈々と作ってる訳でして
その中でも特にエログロの極致といわれるこの作品
流石にBS・CSの深夜枠でもOAされないのね

「牛裂きの刑」の副題がついてはおりますが、なんと標題の「女刑罰」を見世物風に
紹介をしつつ脈絡のない二つのエピソードを並べた80分の尺のオムニバス映画
っていうことで"牛裂きの刑"をクライマックスのケレンとして
よくまぁ1976年にしてはここまでやるかっていう様な
上半身と下半身を裂断させ内蔵ホルモンを垂れ流す絵を見せてくれる

長崎奉行のキリシタン弾圧のお話ですから拷問の数々に合理性を持たせております
この長崎奉行演じてるのは汐路章さん、
演技巧者ですので残忍さがもう突き抜けていて
さもあらんて見てるこっちも拷問の残酷さとグロさ、そしてこういった映画のエロさも実に納得させられてしまうのよね

大体ヤモリだかイモリだかを喰いちぎったり、女体をじっとり舐めまわしたり
もう水を得た魚のような演技でして
実際後味の悪い映像とプロットなんですが汐路章さんの怪演に助けられているとは

っていうか、後半のエピソードも実際には川谷拓三さんと橘麻紀さんのお二人の
あっけらかんとしたキャラクターがこれまた救いのないお話しを昇華させてくれているんですね

東映名物のこういった一連の作品を見ていくっていうか
もう一度いい機会として見直していくのもよいかっていうことで・・・

1976年製作、日本映画、東映作品
牧口雄二監督作品
出演:風戸佑介、内村レナ、汐路章、岩尾正隆、疋田泰盛、丸平峯子、増田美紀、真鍋美保、荻窪明美、川谷拓三、橘麻紀、八木孝子、城恵美、木谷邦臣、北村英三、若林美津恵、野口貴史

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