ねぎやんのしま人のたわごとパ-ト2

視覚障碍者、ねっしーのあれこれ日記・・・

栃木県矢板市八方ヶ原の思い出

2024-03-06 13:47:38 | 日記

今から34年前、1990年の6月、ニュースでオースチン彗星がやってくるというので、確かテレ朝(当時10Ch)ニュースステーションで八方ヶ原が紹介されました。

そこでその地を知り、折しも私の勤めていた会社が解散となり、バイト生活していた時なので、ストレス解消にもなるし、その一年以上前に天体望遠鏡なるものを購入してからは、ずっと悪いことばかりで全然星を見ることが出来なかったこともあり、ここらで起死回生を狙っていくことに。

最初は何も持たずに、日中にどういうところか下見に行くだけにしました。

梅雨時なので、どんよりしていましたが、中腹の学校平に到着すると、楽し気な音楽が流れていて、レストハウス(高原荘)やバンガロー(のんびり)なんかもあってとても気持ちの良い牧草地(牧場)でした。

また、上っていく山道に定期的に「貸別荘 のんびり」の看板(漢字で書いてあった気が・・・忘れました)が立っていて安心感とリゾート感が出ていました。

 

 

星を見るのは、そこからさらに上って標高1200mのところに大間々台なる駐車場とトイレ(ここのトイレはとてもきれいでびっくりしました。いつもお掃除ありがとうございます)があります。

そこがロケーション地だったのですよね。

↓ 中腹にあった八方ヶ原 学校平の「高原荘」と言うレストラン+宿泊施設(のちに、縁あってここでお世話になることに)、今はもうありません。

↓山頂の駐車場を展墓台から望む

↓噴煙が上がっているのは那須岳、2008年の夏、最後の車で来た八方ヶ原、この日は自転車を積んで日中は走り回っていました。

 

夜になると一変して星空が広がります。

↓先ほどのトイレ

駐車場にカメラをゴロンと置いて撮った写真、アンドロメダ大星雲が左下に映っています。

ここに来て4年後の1994年、たまたま牧場にいた一人のおじさん(当時その方は48歳くらい、私はまだ32歳)に声をかけ、土地を貸してくれるところを聞きました。

そうしたら、矢板市泉財産区で管理している牧場の管理棟が空いているので、市に頼んであげると紹介してくれました。

実はその方が、私の人生において非常に影響力を持つ方になったわけなんですね。

それ以前は、茨城県のとあるところで1年間だけ土地を借りていたのですが、星空観察には少し場所が悪かったので、他を探していました。

その年の11月、私は体調を崩してしまい、休職することになって寝ていた時に、両親がなにも言わずに温泉ドライブに行ってきたといいました。

その場所が偶然にも私がお世話になることになった八方ヶ原高原荘でした。

父母が何も知らずに高原荘に踏み入って、コーヒーを頼んだそうです。

で、壁に写真がいっぱい貼ってあって、見ていたそうなんですが、その中に見覚えのある写真が・・・

どこをどう見ても、うちの息子がとった写真だろうと。

父母は騒いだそうな、これうちの息子のだ!

すぐさま、山荘オーナーの川崎さんが「ちびかひげかのっぽか誰だ?」

「のっぽです」

「あー根岸君か」

本当に偶然でした。

それから、この山荘とは家族付き合いとなり、閉鎖されるまでの8年間、月1~2回、お手伝いと星見、リゾート気分を味わいに行くようになりました。

 

↓1995年 7月に高原荘を訪れたカブスカウトの方たち、星空教室を行いました。もうかれこれ30年が過ぎようとしています。当時10歳だった子も今や40歳?!

↓山荘前駐車場から下界を望む(1995年)

↓山荘の駐車場隅にある木々と切株(1995年)、その7年後閉鎖に伴い

更地になったが、この切株は残された。

 

賑わっていた当時がととも懐かしいです。

2002年に閉鎖され、2007年を最後に川崎社長には会えなくなってしまいました。

それから数年後に他界されたと聞きました。

もう過去の遠い記憶だけになってしまいました。

眼が悪くなってしまい、自力ではこの地に行くこともできなく、川崎さんに花を手向けることもできていません。

思い出に、氏が1998年~2001年くらいまでに撮ったと思われる作品をご紹介いたします。(本人に生前許可は取っておりますが、無断転載等ご容赦ください。)

すべて八方ヶ原の写真です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

川崎さんは、矢板市内で「かどや」を経営しておられた社長でした。

↓かどやさんがあった交差点、いまはまわりが更地になってしまい、面影が消えてしまいました。最後にここで一緒にラーメンを食べたのが懐かしいです。

 

 

もともとあった高原荘の現在をストリートビューで望む

面影は消えてしまっていました。


腕時計の修理、オーバーホール

2024-03-06 08:18:53 | 日記

私じしんは、腕時計についてはそれほど興味は無かったのですが、

二十数年前、父が腕時計の広告をスクラップブックに張り付けて

毎日楽しそうに見ていたのですよ。

広告の日付を見ますと、最初のは1991年だっけかな?

まだ、ロレックスの16610サブマリーナが並行品の新品で298000円で売られていました。

その上の青サブ16613でも430000円ですから激安です。

私が持っていたパテックフィリップのアクアノートラージ、金属ブレス仕様は960000円、現在これを買おうとすると15,000,000円!!!

せんごひゃくまんえんですぜw

取っておけばよかった( ;∀;)

↓こんな時計です。マラソンの高橋尚子さんが国民栄誉賞でもらった時計で有名になりました。

まあ、その父が時計が欲しいというので、1999年にオメガの時計を一緒に買ったのが私の趣味としての時計の始まりです。

 

さて、そんな時計たちなんですが、なぜに持ち続けられないかと言いますと、ほとんどが、定期的にオーバーホールなどのメンテナンスが必要だからなんですよ。

けっこうこれが高い。

私が現在持っている一番高い時計はブランパンのルネッサンスですが、この修理代だけで5年おきに10万円前後かかります。

 

そんなのを何本も持っていたら大変です。

予算のない人は、結局独立系もしくはCMW資格や一般の職人さんのところに出すことになります。

この修理代、ぶっちゃけ価格に比例していまして、安いところはそれなりなんです。

困りものは、新品中古問わず一般販売店が抱えている独立系なんですよ、たいていろくなところがない。

価格を押さえつけているからなのかは定かではありませんが、本当にろくなところがない。

例えば、ETAムーブなんて、そこら中にパーツが出回っていますし、完成度も高いはずなんですが、最初にしっかりとしたメーカーなりCMW取得者(現在は資格が無くなったので、持っている人は限られる)及び相当技術者でもない限り、壊されるか寿命が縮まりますね、が私の感想です。

ずいぶん前に、オメガの時計を有名中古店で買ったのですよ。

中古ですから、それなりなんですが、その店専属の技術者であり、メーカーの技術者も兼務している人がオーバーホールしましたっていうことだっだのですが、なんと、ねじ込みリューズが閉まらない。

どう考えてもおかしいですよね?

何度依頼しても治らない。

しまいには、「これで正常ですし、防水試験もパスしました。ここに関してはノークレームで」なんて言ってきました。

怪しく思い、その人が務めるメーカー(オメガ)に直接連絡したのですよ、そうしたら出た人に笑われまして「そんな人ここにはいませんよ、と言うか、それぐらい直せないようでは、メーカーとしてやっていけません」

そりゃそーですよねえ。名前をうかがって私が直接依頼することにしたのですが、その件を一応販売店に言ったら焦って「こちらでメーカーに出しますから」だって。

しっかり直って帰ってきましたし、3年間も保証が付いてきました。

つまり、これがメーカーと独立系の違いなんですよ。

独立系に出すと、最初は良いですが、一年もするとおかしくなる。

ほとんどがそうでした。

ジラールペルゴと言う時計があります。

ここのムーブメントは調整がむずかしいことで有名です。

そこいらの独立系なんかでは無理なのですが、形だけ”オーバーホールしました”って書きたいからそういった安いところにさらに金額たたいて依頼する。

そんな時計長持ちしませんよねえ。

ひどい目にあったことがあります。

何度出しても治るどころか、余計ひどくなって帰ってくる。

しまいには、すぐに動かなくなってしまった。

でもそういったお店は、なぜかメーカーには絶対に出そうとはしません。まあ、修理代がそれなりに高いですからね。

 

最初と言うか、調子が悪くなった時計は、ちゃんと直さないとずっと使い続けられない時計になってしまいます。

とある西日本の時計屋さんの言葉に

「最近の時計修理屋さんは、そもそも部品を作る工具すら持っていないし、あっても使えない。それでは治せませんよね」

古いロレックスは正規では拒否されてしまうので、通常のお店にだしたら、ルミナスポイントを取られ、さらになくされた挙句、ムーブ(機械)も調子悪くなってしまい、再度違う店に出す羽目に。

結局は高くつくことになってしまったのですし、共通することは、彼らはそれでも悪びれる様子もない。

 

CMW時計士に出すか、よほど信頼のおけるところでなければ、メーカーに出す方が、結果としては安くつきますよ。

今の日本の現実が、こういったところにも垣間見れます。

日本人だからって信じてはいけない時代です。

残念でならない。

 

 

追記:確かに維持費は高いです。しかし、それなりに高い時計は価格が下がるどころか上がっていきます。それを知ってしまいましたので、だから持っていられるのですよね。でも投資ではないです、たんなる趣味娯楽としてです。(でないと売却時に不要処分にはならず、雑所得申告しなければなりません。なんだかなあ?)