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軽井沢タリアセン

2020年11月30日 | +軽井沢

記事にするのがすっかり遅くなりましたが、10月半ばに2泊3日で軽井沢を旅行してきました。最初に訪れたのは、軽井沢タリアセン。塩沢湖を中心に美術館や古い洋館、ばら園等が集まったリゾート施設です。

タリアセンという名前は、建築家フランク・ロイド・ライトの自邸の名前からきています。フランソワーズ・サガンの翻訳で知られるフランス文学者、朝吹登美子さんの別荘である睡鳩荘(すいきゅうそう)もここに移築されており、以前からの憧れの場所でした。

エントランスにて。10月だったので、園内にはさりげなくハロウィーンの飾りつけが施されていました。

塩沢湖の畔に佇む睡鳩荘。長年求めていた風景です。なんだか映画「君に読む物語」(The Notebook) の白鳥の池を思い出します。睡鳩荘を設計したのは、日本で教会をはじめ数々の西洋建築を手がけた建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズです。

燃えるようなまっかな紅葉。

散り紅葉も美しい。

池を泳ぐ鴨たち。

園内にあるペイネ美術館です。恋人たちが登場するかわいいイラストで知られるレイモン・ペイネの原画やリトグラフを展示している美術館。ペイネのイラストは子どもの頃から知っていましたが、ペイネご夫妻自身がモデルだったとは。フランスはやっぱり愛の国です。

建物は、日本に数多くの教会建築、大学建築を残した私も大好きな建築家、アントニン・レーモンドのアトリエ兼別荘を移築したものです。

お昼は園内のレストラン湖水でいただきました。私は福味鶏のトマトソース煮をいただきました。長野県でのびのび育ったという鶏肉がおいしい♪ トマトソースもいいお味でした。

こちらは国産豚の赤ワイン煮込み。湖を眺めながらおいしくいただきました。

お昼のあとは塩沢湖に沿って散策し、サイクルモノレール(足こぎ自転車の空中散歩)にも乗りました。写真は軽井沢ゆかりの画家、深沢紅子 野の花美術館です。優しい野の花の作品に、心が穏やかになるのを感じました。

明治44年に建てられた木造2階建ての洋館は、旧・軽井沢郵便局舎を移築したものです。

いよいよ念願の睡鳩荘です。

1階には重厚なダイニングルーム。まるで山崎豊子さんの小説「華麗なる一族」の舞台のようです。「悲しみよこんにちは」は朝吹登美子さんだからこそ翻訳できた世界なのでしょうね。

この後は、通りを渡ったところに移築されている堀辰雄の山荘、野上弥生子の茅葺屋根の書斎など見学し、今はカフェとなっている有島武郎の別荘「浄月庵」でおいしいコーヒーをいただきました。


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8 コメント

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夏も良さそう (ごみつ)
2020-12-01 19:58:00
こんばんは。

軽井沢タリアセンってはじめて聞きました。HPも見てみましたが本当に素敵な場所ですね。

こんなにも有名な建築家の建物が移築されたり残されているのも初めて知りました。
秋の紅葉の季節も素敵ですが、夏も良さそうですね。

それとペイネ!懐かしい!ここにはペイネの美術館があるんですね~。

文化が凝縮された様な施設ですね。私もいつか行ってみたいな~。
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☆ ごみつさま ☆ (セレンディピティ)
2020-12-02 08:15:06
ごみつさん、おはようございます。
こちらは、建築、アート、文学に興味のある方には
きっと楽しめる場所だと思います。
人工的に作られた空間ではあるのですが
(そもそも塩沢湖が人造湖らしい)
年月が経って、今では軽井沢の自然と融合した
庭園のような場所になっています。

ペイネ、懐かしいですよね!
今、改めて見ると、ファンタジーの中にもお色気?が感じられ
大人のアートだったんだなーと思います。

昔の別荘、山荘が移築され、かつての軽井沢の雰囲気も
楽しめると思います。
機会がありましたら是非☆

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大人の軽井沢 (ノルウェーまだ~む)
2020-12-02 22:33:59
セレンさん☆
10月に軽井沢にもいらっしゃっていたのですね!?
紅葉も美しいし、緑の中に洋館が本当にしっくりくる景色です。
堀辰雄の屋敷は軽井沢に行った時に見たかったのですが、ちょっと遠くて車が無いと行けないな~と断念しました。
湖のほとりの洋館は、私はジブリの「想い出のマーニー」を思い出しました♬
洋食の付け合わせのチップスが楽しいですね☆
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2020-12-03 07:28:14
まだ~むさん、おはようございます。
あら、10月にまだ~むさんにお会いした時に
軽井沢に行ったばかりとお話したと思いますが...
あれからだいぶ経ってしまったので、お忘れになられたかもしれませんね。
ちょうど紅葉の美しい時期で、心豊かな時間をすごしてきました。
こちらの堀辰雄の山荘?は、タリアセンの中にあります。
タリアセンは軽井沢駅からシャトルも出ているようですが
本数が少ないので、予定が立てにくいかもしれませんね。
いつか機会がありましたら。

あ、たしかに「想い出のマーニー」みたいですね!!
お料理もおいしかったです。
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思い出のマーニー (ヌマンタ)
2020-12-03 09:49:48
私も真っ先に映画「思い出のマーニー」を思い出してしまいました。モデルになったような感じです。
軽井沢は、周辺の山々の山稜からよく見かけた街ですが、実は街自体には行ったことないです。まァ軽井沢の街には似合わない格好だったのは確かですけど。あのあたり、藪山が多いので登ると衣服がボロボロになるんですよ・・・痛いアブもいますし。
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きゃ! (ノルウェーまだ~む)
2020-12-03 12:17:23
セレンさん☆
あら!ゴメンナサイ。それとまた別かと思っちゃいました。
それで秋に沢山ご旅行なさったのね?と勘違いしてしまいましたが、そう言えば軽井沢のレポがまだだったのですよね☆
頂いたジャム大事に楽しんでいます~~♪
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☆ ヌマンタさま ☆ (セレンディピティ)
2020-12-03 12:45:34
ヌマンタさん、こんにちは。
みなさんのお声をうかがうと
見れば見るほど、「思い出のマーニー」に思えてきます。
ひょっとしたら、こちらにインスパイアされたのかもしれませんね。

今回は、登山というほどではないですが
ちょっとしたハイキングをしました。
ポピュラーな遊歩道ですが、あまり道が整えられていなくて
意外とあなどれないと思いました。
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2020-12-03 12:48:07
まだ~むさん、すみません。
あれからだいぶ経ってしまったので
たしかに、あれ?と思っちゃいますよね。
だいぶ記憶が薄れてきていますが
ちゃんとレポート書けるかしら...。
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