5月半ばのことですが... この日は調布市にある、神代植物公園にバラを見に行きました。植物公園の駐車場に車を停めてから、まずはすぐ近くの深大寺界隈で、お昼にお蕎麦をいただくことにしました。
深大寺の門前町は、江戸時代にさかのぼったかのような趣のある街並みに、20数軒のお蕎麦屋さんが軒を連ねています。
江戸時代、このあたりの土地は米作りに向かなかったため、蕎麦を作って深大寺に納めていたそうです。お寺で蕎麦を打って来客をもてなしたのが、深大寺そばのはじまりといわれています。今はこの近くにそば畑はほとんどありませんが、たくさんあるお蕎麦屋さんが当時の名残りをとどめています。
前回訪れた時は、深大寺通りにある湧水さんに入りましたが、今回は深大寺の山門からほど近い「青木屋」さんに入りました。美しい緑の木立の中にある、老舗らしい佇まいのお店です。お座敷もありましたが、気持ちのいい陽気だったので、私たちは外のお席に案内していただきました。
外に張り出したテラスの横を清水が流れ、新緑の美しさが目にまぶしい。
私は天ぷらそばをいただきました。お値段は良心的でしたが、おそばはコシがなくて柔らかく、蕎麦の香りがしなかったのがちょっと残念。でも、お店のロケーションと雰囲気は最高でした。
植物公園に入る前に、深大寺と周辺を少しだけ散策しました。深大寺は733年に創建された、都内では浅草寺の次に古い、歴史のあるお寺です。毎年3月に開かれる「だるま市」も有名です。
”ゲゲゲの鬼太郎” の作者、水木しげるさんが調布市に住んでいたという縁で、参道には鬼太郎グッズとカフェを併設した ”鬼太郎茶屋” というお店もあります。