先日、梅田ヨドバシカメラB1F入口付近で、シャープの電子書籍端末「GALAPAGOS」のデモンストレーションが行われ、多くの人達が集まっていたので覗いてみました。僕はプロダクト・デザイナーとして15年来のMac使いなので、タブレット端末を買うとしたら恐らくiPadになると想いますが、やはり日本のメーカーには心情的にも頑張って貰いたいのです。
ガラパゴスという逆説的な名前が象徴しているように、これは日本国内市場向けのメディア端末で、書籍・新聞・雑誌そしてインターネット閲覧に特化したものです。iPadがゲームなど多様なアプリを利用した汎用端末なのと対称的に、究極のメディア端末そして日本語環境に最適化することをテーマとしています。
「ガラパゴス化」して世界のマーケットから遊離しがちな、日本メーカーの姿勢を揶揄する論調も巷には多いのですが、一方その背景となっている日本語を話す1.3億人という市場の大きさも再認識すべきという議論もあります。例えばお財布携帯といった新しいガラパゴスな機能なども、その市場規模があって初めて開発できたと言われています。
もちろん国内市場だけを見ていて良いとは想いませんが、新しい製品や機能そしてユニークなサービスや新システムをいち早く試し普及させ、平行して世界市場への展開も果敢に進めていくということが求められると想います。日産「LEAF」の販売開始を受けようやく現実化し始めた、EV充電施設の全国配備なども同じように考えていきたいものです。