
千里山駅が終点だった頃には、街の北側には雑木林や竹薮が連なっていたと言います。山丘の真ん中を切り通しにして削られ、南千里(当時は新千里山駅)まで延長された線路に沿って、元々から竹薮の中に設けられた里道が、現在も自然豊かな昔の面影を残して、静かに南千里へと続いています。
千里山キリスト教会の下の道を線路に沿って北上し、突き当たりで小さく右・左折すると、竹薮の小径の入り口が見えてきます。小さな山田と貯水池を左に見ながら入っていくと、昼間も竹笹の重なりで薄暗く、夏でもひんやりした空気が感じられます。足下に目を落とすと簡易舗装を突き破って根性竹の子があちこちに生えて、いかにも山の里道の風情を醸し出しています。
小径の中程に至ると竹薮が開けて一つ目の橋となりますが、そこには農作業用の軽トラックが通るので自転車は邪魔にならないように、というお願い看板が掛けられています。とても軽トラックが通れる幅ではないので驚かされます。
左の階段を下りるとジャスコの辺りに出ますが、そのまま右へと橋を渡って行くとようやく尾谷跨線橋の上に出ます。そこからは視界が開けて南千里駅やガーデンモール、そして箕面の山々が遠望されます。
尾谷跨線橋を渡ると再び竹薮に入りますが、そこを抜ければ日本大阪教会の横を過ぎて、南千里に続く街路になり自然散歩の小径は終わります。 【マップ】
※ 「千里山.NET」の「街並み案内」に「竹薮の小径」としてページ作成しましたので、そちらの方もぜひご覧下さい。
【注】意外と頻繁に人が通りますが、痴漢やひったくり事件も噂されていますのでご注意下さい。