![]() | 男が知らない「おひとりさま」マーケット―最強のリピーター&クチコミニスト日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
![]() | 独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
日本の趨勢と同じく千里山も高齢化が徐々に進んできているのは確かです。そもそも周辺の千里ニュータウンという街自体、高度成長期に団塊の世代の人達が移り住んでできた街であり、千里山は大正時代からの歴史のある街とはいえ、その影響は少なからずあります。
千里山のまちづくりを考える時に、もちろん現在の住民をより意識したまちづくりは大切にしなければなりません。世の中の消費の流れも中高年をターゲットとした「モノ」や「コト」の商品化が声高に求められています。又、将来的な千里山のイメージもそれ以上に重要です。子供を持つ夫婦世帯にとっても魅力を感じる街にしていくことも真剣に考えなければならないでしょう。これらは街の発展を想えば基本的な2項目と思います。
しかし、僕にはそれに加えてもう一つの住民像が、千里山の近い将来の発展を見据えた時に、浮上してくるようになりました。それは始めに言ってしまえば、「おひとりさま」「王子」と称される、30代から40代の独身の人達です。様々な個性とタイプがあって一概に括れませんが、どちらも可処分所得が高く、生活感性もアイデンティティーのある人達と言えます。住まいや食べ物、趣味やライフスタイルまで、納得とこだわりの良質な消費を求めます。このような生活観を持つ人達の割合が、今後増加していくのは間違いないでしょう。そんな「おひとりさま」「王子」達にも、快適にMy Home Townとして気に入って貰える千里山を、合わせてイメージしていく必要があるのではないでしょうか。
今回紹介するのは、「おひとりさま」「王子」について詳しく描かれた、同じ著者によるマーケット本2冊です。これからの消費トレンドを知りたいお店や事業所の方に、ぜひ一読をお薦めします。