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千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

かまきり

2010-10-27 00:01:31 | 千里山花物語り

 仕事中にふとコンピューター・ディスプレイから目を上げると、ブラインドにカマキリ(「昆虫図鑑 家のまわりの生き物たち」)が一匹動かず止まっているのを発見しました。いつから迷い込んできたのか、今朝ワークを始めた時には見当たりませんでした。
 じっくり見ると窓外の明るい光に、カマキリの薄緑色の身体が美しく透けて見えます。写真ポジや印刷網目の詳細を見るためのルーペを近づけても、カマキリは警戒をするでもなくじっとしていました。逆三角形の頭部やその先に付いている目玉、そしてその斧手についた細かい絨毛などを観察できました。
 10月下旬に入って秋も深まり、このところ朝晩の肌寒さが感じられるようになりましたが、秋の主役の一人である昆虫たちも少し活動が鈍ってきているのでしょうか。
 小さな生命の繊細な美しさを観察していると少し愛おしくなってきます。そのままにしていては食餌も摂れないと想ったので、ブラインドの外のガラス窓を開け逃がしてやることにしました。指で追い立てても全然逃げようとしないので、結局ビニール袋に入れて近くの草むらに持って行き放してやりました。

ど根性葉っぱ

2010-10-24 00:01:54 | 千里山花物語り

 先日、千里山東の画廊喫茶「ル・パルク」でお昼ご飯を食べ終わり帰ろうとした時に、入口奥の窓の隙間から侵入してきたような一筋の蔓性植物に気が付きました。
 「前からありました? 隙間から入ってきているということは、雨なんかは大丈夫なのかな‥‥」
 「雨は入って来ていないようですけど、余り激しい雨はこのところ降ってないですから」
 「でも凄いねえ、こんな細いところから入ってくるんだ」
 植物は太陽の光を求めて窓の外に向かって伸びていくのに、反対に家の中に侵入してくるのは考えてみれば不思議なことです。
 「もしかすれば何かの不注意で、窓を閉める時に挟まってしまったとか‥‥」
 「そうだとすれば、ちょっと間抜けですけれど‥‥」
 「それでも生き抜いているのは“ど根性葉っぱ”なのではないですか」
 真相ははっきりしませんでしたが、窓はきちんと閉まっていました(隙間はあるにしても‥‥)。

あけび

2010-10-09 00:01:31 | 千里山花物語り

 今日は早起きして高知へ一日出張で、夕方6時頃に帰阪しましたが、天候も下り坂で飛行機も少し揺れ、途中モノレールでもなんとなく疲れた感じでした。乗換駅の阪急千里線山田駅近くのスーパーKOHYOに、夕食の買い物に立ち寄りました。
 カレーパンやおにぎりなど簡単に食べられるものに続いて、豊水梨の盛り山に近づいていくとその横に、紫色の美しい果実が並べられていました。やはり懐かしい「あけび」の実です。
 以前、千里山でもある家の庭木に「あけび」が生っていて、珍しいのと季節感が嬉しかったのでブログに書きました。その実は自然に色着いたものでしたが、この山形産の商品では丁寧に育てられたのでしょう、本当に美しい「あけび」の色が出ています。見ているだけで少しリフレッシュした気持ちになりました。
 僕たちが幼い頃に食べていたように白く甘い中身だけではなく、最近では旅館や料亭などで「あけび」は紫色の皮を料理として利用しているそうです。「‥‥あけびの皮に詰め物をして、蒸し物や揚げ物にしたり、皮を細かく切って炒めたり、ゆでたりしてあくを取ったりします」(参考 : あけび) 季節を表現する一つの彩りなのでしょう。

酔芙蓉と阪急電車

2010-09-22 00:01:17 | 千里山花物語り

 千里山駅から阪急電車の線路に沿ってマンションに帰る時に、いつもとは反対側の千里山キリスト教会の下を通る道を歩くことがあります。第一噴水前のコンビニに立ち寄った後もそうしますが、一番の理由は月が丘の側に渡る跨線橋の袂に小さな公園(地図)があり、そこでしばし鼓動(こころ)を落ち着かせるのが気に入っていることです。
 先日の夕刻、厳しい残暑が過ぎ久しぶりに心地良く流れる微風に誘われて、この公園の古いブランコに腰掛けて揺れていますと、ふと目の前に開いている花はもしかすれば酔芙蓉なのではないかと思いました。『酔芙蓉』は最近に作ったオリジナル曲ですが、僕は歌詞にある酔芙蓉を実際に見たことは無かったのです。酔芙蓉は朝に白い花を咲かせると、次第にピンクに染まっていき、夕方にはその赤みを増して一日で萎んでしまいます。もちろん目の前の花が芙蓉の一種だとは想いましたが、その時に見た赤い花が朝には真っ白い状態なのを確認するには、苦手な朝方この公園に足を運ばなければなりません。
 そして3連休の最後の月曜日の朝散歩を兼ねて出掛けてみますと、やはり開花したばかりのものは白く昨夜の内に萎んでしまったものは赤い色でした。改めて不思議な一日花だなと思いました。こんなに身近にずっと存在していた酔芙蓉の花に親近感が湧いてきています。近くにお住まいの方は、朝()・昼(ピンク)・夕()と染まり遷る酔芙蓉の花を観賞しに訪れてはいかがでしょうか。

※ 写真の手前に咲いているのは木槿(ムクゲ)で、この季節は雑草の緑も含めて一番公園が活きいきとして爽やかです。

『市報すいた』四季の自然を楽しむ

2010-08-16 00:01:28 | 千里山花物語り

 現在、千里山駅改札口などで配布されている『市報すいた』8月15日号は、「四季の自然を楽しむ」と題して春夏秋冬の花や緑、そしてその豊かな環境に集まる野鳥たちを写真で紹介しています。
 春の桜並木やサツキ(昭和45年から吹田市の花に制定)、また夏の紫陽花やハス池のカルガモ、ヒメボタルの群棲地や生態のコラムもあります。秋には紅葉美しい街路やいろんな種類のトンボのこと、そして冬の渡り鳥のお薦め観察スポットなど、大阪でも比較的恵まれた吹田市の自然について改めて気付かせて貰えます。
 見終えて「千里山がどこにも入ってないな‥‥」と残念に思いつつ市報を閉じると、裏表紙に「吹田あの日あのとき」として千里山・佐井寺(通称ちさと)図書館の旧・木造校舎を模した写真と文章が載っていました。
 また、吹田市のホームページから『市報すいた』のPDFダウンロードができるようになっています。

※ 一緒に写っているのは吹田市産業にぎわい創造室が発刊したフリー情報誌『すいたHoHoHo(歩)』Vol.1で、創刊号の吹田駅(JRと阪急)のように吹田市内の駅周辺の歩いて回れるコースを順繰りに紹介するということです。次回は大阪モノレールの万博公園駅が予定されていますが、さて千里山は何番目になるのでしょうか。

クツワムシ

2010-08-10 00:01:26 | 千里山花物語り

 千里山の炎暑で焼けたアスファルトの路上を歩いていると、突然クツワムシ(画像検索)を見つけて思わず鈩を踏みそうになりました。桜並木の木陰がわずかに涼しげな感がありますが、気休めにしかならない今夏の暑さで虫たちもクラクラして、団地の建て替え工事で伐採され始めた生け垣から追われ迷い出たのかと想われます。
 携帯で撮影をしようと近づいても全く逃げる素振りも見せず、一心不乱に草陰を探して動き回っている様子です。小さな男の子が何をしているのかと、僕を横目で見ながら通り過ぎました。最近の子供は昆虫などには興味が無いのか、見知らぬ変な小父さんに人見知りする子だったのか‥‥。
 クツワムシの薄緑色の半透明の羽や草軸のようなか細い脚が、夏の荒々しいアスファルトの上では余りにも繊細で美しく、また痛々しく思えたので摘んで運んでやろうとしましたが、そうすると僕の思いを知らずか素早さを取り戻して逃げてしまいました。

アゲハ蝶の幼虫がマンションの階段の横壁を、生け垣を目差しよじ登っているのを見ました。

千里山団地の生け垣伐採

2010-08-02 00:01:06 | 千里山花物語り

 千里山団地の建て替え工事の始まりに伴い、通行人に真夏の涼を提供してくれていた桜並木と生け垣の伐採(拡大)が行われています。50年余りを生き抜いてきた桜の古木は、その存在の大きさと喪失感を今更のように周辺住民に想わせていますが、その下に繁茂し続いていた生け垣の深緑も大事なものだったのだと感じております。
 阪急千里山マーケットからちさと図書館を通り、ポンプ場公園で折れ曲がって高塚に至る道路沿いの生け垣と桜の古木は既に全て切り倒されて、切り株が無惨に積み上げられ放置されているのを見ています。桜の幹などは引き取り保管して置いて、ベンチなどに活かすことは出来ないものでしょうか。ちなみに千里山駅から第一噴水への坂道レッチワース・ロードの両脇に、千里山まちづくり協議会の手により設置されたユーカリの木製ベンチは、吹田公園課から台風の風倒木を譲り受けて製作した経緯があります。千里山団地の桜の木を記念して、子供達の工作教室などベンチでなくても何か出来ないでしょうか。
 これから伐採される予定の生け垣の中に一本の竹が生えているのを前から知っていて、いつも美しく刈り揃えられる時期に生け垣と一緒に短く切られていました。その生け垣の中に生えたので生き残っていけた竹でした。それも近々切られる運命が来たということで、昨夜僕が根元から切り取らせて貰って来ました。わずかに残っていた笹枝を取り杖くらいの長さの物になりました。竹竿のように熱で炙って油を出させ美しい杖に仕上げたいと想っています。まだ杖など必要のない年齢ですが、その時まで記念にとっておこうと思います。

ちさと図書館の窓景

2010-07-22 00:01:29 | 千里山花物語り

 茹だるような日射しの中を千里山・佐井寺(通称:ちさと)図書館へ愛読の雑誌を見に行きました。『Macピープル』『トレンデイー』『MONOマガジン』『天文ガイド』『ニュートン』などが僕のチェック雑誌ですが、まだ他にも文学関係や健康・料理ものなど、かなりの市販されているメジャー雑誌が読めます。雑誌は買えば全部の記事に目を通しますが、図書館の利用では読みたいものだけを集中して読むので、時間も無駄にならず記憶にも残りやすい気がします。
 写真は窓際に置かれた快適な椅子と、隣接した幼稚園に植えられた青葉繁れる桜の木です。そこに座って雑誌を読みながら、時々新製品や気になったデザイン関連などの記事を携帯で撮影します。本屋では出来ませんが静かな図書館なので、シャッター音はそれほど頻繁でもないのですが、一応周りの人の迷惑にならないかと気にはしています。
 梅雨の間は写真のような窓外の緑景にリフレッシュさせて貰えたのですが、残念ながらこれからは日中の強い日射しにブラインドは閉じられてしまいます。また夏休みに入れば中高年や子供だけでなく、受験生の数も少しずつ多くなって活気が出てくるものと想われます。

放置自転車と蔓

2010-07-21 00:01:55 | 千里山花物語り

 千里山駅前から放置自転車を無くすということで、公園を駐輪場にしたり阪急電車の敷地に有料駐輪スペースを設けてから、東改札口に溢れていた迷惑駐輪・駐車は格段に減りましたが、一方で千里山キリスト教会の下の道路脇に線路に沿って駐輪・バイクの列が延びたようです。
 こちらはナオミ幼稚園児を送り迎えする前籠付き自転車のお母さん達が、狭くなった道を走る自動車を気にしながら行き来するのをよく見ます。僕ら普通の通行人にしても始終車に気を遣いながら歩かなければなりません。
 まして列の中に乗り捨て放置された自転車が何台もあって、それらが梅雨の季節に勢力を増した蔓に絡み付かれているのを見ます。長い時間放置されているのが実感されます。しかもここは緩い曲がり角なのでなお迷惑でしかありません。
 通行中に目に付いた空き缶や菓子袋などは、捨てる人間の“バカ”が移りそうで嫌なのですが、出来るだけ回収BOXまで運んで行きます。しかし流石に壊れた自転車では誰も個人的に処理できるはずもありません。というわけで何時までも溜まっていくことになるのでしょうか。阪急電車さん何とかして貰えませんでしょうか。

かたつむり

2010-06-29 00:01:03 | 千里山花物語り

 千里山駅ホームの桜並木の下に広がっているツツジの枯れ葉に、小さなカタツムリを見つけて写真に撮ろうと思い、手前の緑の大きな葉の上に摘んで移動させました。かたつむりは暫く角や頭を引っ込め、身体全体を縮めてじっとしていましたが、ゆっくり葉裏の方に隠れるように動き出しました。
 かたつむりと言えば昨年同じ頃にニュースで、大阪府門真市の団地でエスカルゴが大量発生していることが報じられたのを想い出します。
‥‥滋賀県立琵琶湖博物館などの調査で分かった。広がれば畑の農作物などを食い荒らす恐れもある。鑑定した同博物館の中井克樹主任学芸員によると、食用に持ち込まれたものが逃げたのか、植木に混入したのかなどは不明。「乾燥に強く冬も活動できるため、生息域が広がる恐れがある」という‥‥。
 あの問題はその後どうなったのでしょうか。千里山駅ホームのかたつむりのように葉の裏に隠れてしまえば、全てを見つけ出して駆除するのはかなり困難だろうと想います。一般の人には在来種との見分けが難しいということなので、今も僕たちの身の廻りにたくさん生息しているかも知れません。

「むくろじ」の実

2010-05-08 00:01:01 | 千里山花物語り

 千里山まちづくり協議会で親しくして貰っているNさんが、自転車で図書館に本を返却しに行くところに出会いました。
 ふと何気なく自転車の前カゴを覗くと、見たことのない植物の実のようなものが幾つか入っていました。「むくろじ」の実ということで、千里山に近接する緑地公園内の木々から秋に地面に落ちたものを拾われたそうです。実は既に乾燥が進んでいるようで、耳元で振るとカタカタと軽やかな音を立てて鳴りました。珍しいので僕も2.3個貰いました。
 Nさんの説明によりますと、「むくろじ」は昔は正月遊びの羽子板の羽を作るときに、付け根の重りの黒玉として利用されたということです。そう言えば幼少の頃姉達に混じって羽子板で遊んでいた時に、カチッと堅い音を立てて突かれる羽に付いていた黒い玉を想い出しました。金属か何かと想っていたものが、実は植物の実だったとは初めて知りました。
 木の桶が金バケツに、そしてプラスチックに置き換わる前の時代には、このような自然物が上手く生活用具や遊び道具に活かされていたのでしょう。
里山の秋:ムクロジの実
黄葉したムクロジの喬木の下、この実を拾って果皮を剥くと、真っ黒な硬い種子が顔を見せた。この黒い種子は羽子板遊びの羽の玉にする。東京オリンピックの前までは、子どもたちの正月の遊びは、男の子なら独楽、凧揚げ。女の子なら羽根つき、手毬。これらが今も新年の特別の遊びという感覚があるのは何故だろう。揚がる、跳ねる、回るという生命力があらたまを寿(ことほ)ぐ遊びとしてピッタリだからではないだろうか。
さて、ムクロジ属の属名はSapindusで、"インド産の石鹸"。果皮にはサポニンを多く含んでいるから昔は石鹸の代用に使われた。ムクロジ科の植物は、熱帯に多く、インドでもこの仲間が石鹸として使われていたことからの命名なのだと思う。【生きものエッセイ:虫めづる

千里山団地の桜並木

2010-04-09 00:01:53 | 千里山花物語り

 一昨日ブログに紹介させて頂いたテレビ夕刊ニュースの放送にも映っていましたが、50年を経て立派に大きく育った桜並木を、団地の高層階の窓から見下ろす美しさは、団地や付近の民間マンションの住民以外の一般の人達には、余り馴染みのない景色だったと想われます。
 僕は以前から団地の部屋の内部や、窓から見た千里山の街並みに興味を持っていました。また究極的には高い給水塔の天辺から千里山の街のパノラマ写真を撮りたいと思ってきましたが、今回のテレビ映像を見るまでは迂闊にも、桜の並木を見下ろす絶好の場所があるということに気が付きませんでした。
 団地の部屋や窓からの眺めというのは、実際に部屋に入れて貰わなければ適わないことですが、階段の踊り場から見下ろすことは簡単にできます。そこで天気にも恵まれた今昼に2時間ほど作って、千里山団地の満開の桜並木を上から撮影してきました。
 桜坂に行く途中で団地に住んでおられた知人のYさんと一緒になったので、階段の踊り場に上がっていって撮影しました。Yさんと別れて暫くすると女子高生のMちゃん(ブログに載せる許可を貰って名前を聞きました)が一眼レフ・デジカメを持ち、猫と桜並木を撮っているところに通りかかったのでスナップしました。最後には顔見知りのケーブル・テレビのNカメラマンが、ハイビジョン・ムービー・カメラを載せた大きな三脚を担いで現れました。今日は仕事ではなく、個人的に撮影し残しておこうと思い訪れたのだそうです。
 今月から団地建物の取り壊しが始まっており、もう既に金網フェンスに取り囲まれて入り難い区域も出てきています。そういう意味でも最後のチャンスということで、色んな人との出会いのある楽しい一時でした。

・踊り場から見下ろす桜坂(No.1No.2No.3) ・消火栓のある桜風景 ・踊り場から覗く桜花(No.1No.2) ・石段のある桜風景 ・図書館から見た桜風景 ・桜坂下の桜

新入学生

2010-04-06 00:01:51 | 千里山花物語り

 今日は春本番の陽気で上着は完全に要らないくらいでした。千里山の桜の並木もほとんど満開状態ですが、この後はまた曇り空が続き気温もそれほど上がらないという天気予報で、長持ちした桜の花の下での入学式となりそうです。
 駅から帰る途中にある学生専用マンションの玄関前で、新入学生と想われる女子が満開の桜の下に立ち、お母さんが写真を撮られているのを見ました。シャッターを押してあげようか迷っている内に通り過ぎてしまいましたが、一生の想い出に母娘一緒に撮してあげたら良かったのにと反省しました。
 先日NHK大阪の経済番組『ルソンの壺』に、学生支援センターの社長が出演していました。学生専用マンションにターゲットを絞り、安心で楽しい学生生活に関するきめ細やかなサービスを提供し、少子化の中でも着実に成長している様子が取材・紹介されていました。その企業努力に感心すると共に、かつて多くあった千里山の一般下宿の減少や、学生と地域との交流が問われていることと裏表のようにも感じました。
 それはさておき、以前千里山で学生生活を始めた息子さんがいるお父さんが、僕の管理運営している地域情報サイト「千里山.NET」にコメントを下さったことを想い出しました。遠く離れた知らない街の情報が色々と見られて親しみが持て、千里山が素晴らしい街だと安心したという内容でした。全く知らない地方の方と思いがけない交流ができ、そんな形でお役に立てたのを嬉しく思ったものです。

夜桜坂

2010-04-05 00:01:34 | 千里山花物語り

 今年の桜の開花は例年にも増して早かったようですが、結果的に途中の寒気の戻りも多くあって、今週末が天気にも恵まれ良いお花見日和となりました。
 土曜日の夕刻に近くの千里山団地へ、両側に桜並木が続く「桜坂」の夜桜を見に行きました。千里山に住むようになってもう20数年になりますが、通り道の夜桜を見上げることはあっても、余りに間近にあるとわざわざそれを見に行くことはありませんでした。会社や仲間と酒肴を楽しみに花見に行くということでもなければ、まだ花冷えのする時間に出掛けていく気にはならないのかも知れません。
 この千里山団地を覆う桜並木も、数年後の駅周辺再開発事業に伴う造成工事で、その殆どが残されないことになりました。阪急電車の線路に沿ったところだけが、古木は新たに植え替えられるとしても、これからも桜並木として続いていくようです。千里山駅ホームの桜と線路沿いの桜並木、そして家々の庭木として植えられているものが、「桜咲く千里山」を担っていってくれるのでしょうか。
 「桜坂」の辺りも将来的には民間マンション業者に売却される予定とのことで、おそらくこの千里山の名所も無くなってしまうことでしょう。千里山で建てられるマンションのパンフレットを見ると、住環境の写真で「桜坂」が雰囲気良く紹介されているのが矛盾して皮肉ですが‥‥。
 今年も団地の住民と、まちづくり協議会の有志などボランティアが集まり雪洞を点けました。実を言うと個人的にはこの昭和チックな雪洞が余り好きではありませんでした。最近は木の下からライトアップされる美しい桜の映像が、テレビ中継や観光ポスターなどでよく見られます。その雪洞もあと数年と聞きますと、やはりノスタルジックな気分になるものです。参加した知人の話では、団地の住民の方達が仮移転していても、季節には取り付けに来ると話しておられるようです。

※ 千里山団地の夜桜を撮影していたら、通りかかる車も気を遣ってか、ヘッドライトを消して上がってきてくれました。
※ 翌日曜日は春らしく暖かい花見日和でしたので、千里山団地の桜並木を一回りし撮影してきました。
線路に沿った桜並木 ・駅から図書館への桜並木 ・ポンプ場公園の桜並木 ・高砂からの桜並木 ・桜坂

桜の枝が開花しました

2010-04-01 00:01:14 | 千里山花物語り

 2月24日の記事で、千里山団地の並木に垂れ下がっていた「桜の折れ枝」を持ち帰り、花瓶に差してベランダに置いていることを書きましたが、1ヶ月以上の寒暖の日々を乗り越えて、多くの古木と同じように綺麗な花を咲かせました。
 正直なところ直ぐに枯れてしまうと想っていたので、その桜枝の生命力に驚いています。蕾の中に生命を繋げるためのエネルギーが詰め込まれているのを改めて実感しました。
 本来は桜の花枝を切り取ってくることはタブーだと想いますので、このようにベランダに置いて桜の花を身近に楽しめるのは貴重な体験かも知れません。クレーンのような車高のある作業車が折っていくのか、所々の枝が痛々しく垂れ下がっているのを見ます。来年もまたそのような桜の枝を持ち帰り、ベランダで花見を楽しむことになりそうです。

桜の枝 (拡大)