先日フジテレビ『めざましテレビ』の特集で、故郷でしか知られていない食べ物の高知県編で、イタドリが第3位にランクインしていました。東京では90%以上の人が知らないということでした。
番組の中ではイタドリは高知県だけで食べられているように言っていましたが、それは間違いで隣の徳島県美波町でも子供の頃から親しんだ春の山草です。僕らはイタズリとかチョンポとも呼んで、学校帰りや野山遊びなどで小腹が空いた時に、土手に生えた太いイタドリをポキンと小気味よく折ってそのまま囓りました。少し酸味のある青臭さがありますが、新鮮な瑞々しさが口の中に広がります。
また紹介されていた塩漬けにしたイタドリを、戻して甘辛く炒める郷土料理もお袋の味として懐かしく想い出しました。さつま芋の蔓を干した芋茎(ズイキ)の煮物のような食感で、保存食としてお寿司の具などにも季節を問わず使われていました。
僕の今住んでいる千里山でも、団地の道端の土手や庭隅にイタドリが生えていますが、食べられる程に太いものは余り見られません。佐井寺・松が丘・竹園・春日など近くの里山が残っている地区へ行けば味わえるかも‥‥。