まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ドラマ「愛という名のもとに」(1992年)でのパチンコロケ

2011-12-11 01:01:51 | 90年代ドラマとパチンコ

※90年代ドラマとパチンコに関する考察…記事リストはコチラ

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/02a149a8a5ce69d9ad45ec5ef656dcd9

 

1990年代の人気ドラマ「愛という名のもとに」でのパチンコロケについて。

 

・出演:鈴木保奈美、唐沢寿明、江口洋介、洞口依子、石橋保、中野英雄、中島宏海、他

・1992年放映(1月9日~3月26日・全12回、平均視聴率…24.7%)

・主題歌:浜田省吾 「悲しみは雪のように」 

 

大学ボート部で共に過ごした7人の男女が、卒業後の再会をきっかけに仲間の友情を確かめ合う。学生から社会人となった彼らが抱える様々な悩み・葛藤・不安、そして恋愛を人間臭く描いた、野島伸司脚本の名作。

本作では、第8話「君が人生の時」(92/2/27)、第9話「いつわりの日々」(92/3/5)、第10話「友よ」(92/3/12)及び第11話「生きる」(92/3/19)において、パチンコ店でのロケーションが行われている。


第8話では、一旦は医療機器の会社に就職した時男(江口洋介)が、会社に不満を持って一週間で辞めた後、パチンコ屋の店員に転身する。客のドル箱を運んだり、大当り札を刺したりと、甲斐甲斐しく働いている時男の姿を、貴子(鈴木保奈美)が陰から見守っていた…。大当りを出した客に、笑顔で「おめでとう」と語りかける時男の姿が微笑ましい。


第9話では、新たな職場としてパチンコ屋で働き始めた時男が、仕事にも慣れ始めて生き生きとしている。黒いベスト姿の時男が「ジャンジャンバリバリとお出し下さい!」とマイクパフォーマンスを行うシーンが印象的だ。

この時、デジパチで大当りして喜ぶ客らの顔が映るが、フィーバーしている台は京楽の「ニュートランプカード2」である。軽快な大当り中BGMがハッキリ聞こえる。

 

 

また、別のシーンでは、大当りを出した老婆に、店員の時男が「良かったな、おばあちゃん!」と声を掛けてスタート札を刺す。機種は、大一の一般電役「アニバーサリー2」(画像及び説明は、記事の最後を参照)。 


第10話では、証券会社に勤めるダメリーマンのチョロ(中野英雄)が、フィリピンパブで知り合ったJJ(ルビー・モレノ)に入れあげた挙句、金をだまし取られる。結婚まで約束し合ったJJに裏切られた傷心のチョロが、時男の勤めるパチンコ屋で抜け殻のようにボーッと玉を弾くが、当る気配がない。「ダメだな、こりゃ…」と帰ろうとすると、時男が台のガラスを開けて、大当り穴に玉を入れる。

驚いたチョロに、「俺からの結婚祝いだ!」と、笑って立ち去る時男。チョロがジャパユキ女に騙された事を、時男はまだ知らない…。このシーンで使われた台も、大一の「アニバーサリー2」である。

大当り4000発…2.5円の店なら、一万円の「結婚祝い」である。ただ、チョロとJJは既に…


第11話では、自殺したチョロの葬式の後、いつも通りにパチンコ店で働く時男が、生前のチョロの言葉を回想する。「一度でいいから、時男のように羽根を広げて生きてみたい…」。時男は先輩の店員(戸浦六宏)に「羽根を無くした鳥っていうのは、どうなっちまうのかな?」と聞くと、その年配店員は「そんなもん、死んじまうだろうよ…」と答える。果たして、自分の居場所はここでいいのか…時男は考える。


・ロケ地…品川区、JR大崎駅西口「オリンピア」(現・「ニューオリンピア」大崎店)

 

(大崎駅西口「オリンピア」、1992年ロケ当時の外観)

 

現在も、同じ場所で「ニューオリンピア」大崎店として営業。外観は変わったが、入口左の階段や、隣のビルの様子など、ロケ当時を彷彿とさせる。(H23.12.6撮影)

 

・ロケで使用されたメイン機種…「アニバーサリー2」(大一・一般電役)

大崎・オリンピアに設置の「アニバーサリー2」。一回交換(打止)を示す三角プレートが懐かしい。盤面中央のヤクモノに入賞すると、大当りの権利が発生する「一発台」タイプの一般電役として人気を博した。二段式クルーンの「アニバーサリー」も存在するが、ロケで使われたのは完全一発型の「2」の方である。

 

白い矢印の命釘を通れば、中央V穴に入賞して大当りの権利が発生する。大当り後は、右打ちで電動チューリップと2回開きチューリップの連動で出玉を増やしていく(約4000発)。大当り中のBGMは、ロシア民謡「コロブチカ」(当時、「テトリス」のBGMでお馴染みだった)。

※画像を良く観察すると、中央大当り用クルーン(星マーク)上のスルーチャッカー(「IN」と書かれた部分)付近の釘が、完全一発調整でないようにも見える。アニバ2の場合、店によっては、玉が命釘を抜けても再び外に抜けてしまうような釘調整も、確かに存在した。その分、命釘が甘く調整されていれば良かったのだが…

 

なお、このシーンでのコロブチカのBGMは、同じCXの1996年ドラマ「ロングバケーション」(木村拓哉、山口智子)のパチンコ屋のシーンでも「再利用」されている。山口智子演ずる南が、「CRフィーバービーチ」(三共)で大当りを出すシーンで、アフレコで使われたBGMが何故かコロブチカだった。音響スタッフが、過去のドラマでの「アリ物」を使ったという事だろう。

ドラマ「ロングバケーション」でのパチンコロケはコチラ