まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ドラマ「ロングバケーション」(1996年)でのパチンコロケ

2011-12-03 00:38:18 | 90年代ドラマとパチンコ

※90年代ドラマとパチンコに関する考察…記事リストはコチラ

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/02a149a8a5ce69d9ad45ec5ef656dcd9

 

1990年代の人気ドラマ「ロングバケーション」(ロンバケ)での「パチンコロケ」について。

・出演:木村拓哉、山口智子、松たか子、竹野内豊、りょう、稲森いずみ、広末涼子、他

・1996年放映(4月15日~6月24日・全11回、平均視聴率…29.6%)

・主題歌:久保田利伸 with Naomi Campbell 「LA LA LA LOVE SONG」 

SMAPのキムタクと山口智子が共演した90年代を代表する人気ドラマである。このブログは90年代のパチンコシーンを振り返る事に主眼を置いており、過去のドラマのパチンコシーンなどもレビューしていくつもりだが、この「ロンバケ」では、第一話「なんだよ!この女」(96.4.15放映)と第二話「彼女の涙」(96.4.22放映)で、パチンコ店でのロケーションが行われた。

 

①第一話「なんだよ!この女」

真二(竹野内豊)とルー(りょう)が、地方の国道沿いのパチンコ店で、手元に残った五百円玉一枚を元手に、パチンコ勝負に挑むシーン。

・ロケ地…新潟県南魚沼郡塩沢町「パチンコ富士・石打店」(閉店)

・勝負機種…「CRギンギラパラダイス」(三洋・CR権利物)

(真二とルーの乗った車が、国道からパチ屋の駐車場に入るシーン)

 

(ロケ地の現状。左の鉄塔と右の白い柵が当時を偲ばせる。既に店舗は取り壊されている。)

 

★レトロパチンコ的考察…手元の玉を使い果たし「あーあ、ダメだ」と真二が諦めかけた所に、ルーが落ちている玉を拾い集めて真二の台の上皿に入れ、優しくほほ笑む。すると、最後の玉でリーチが掛かり、見事大当りを引き当てる。

 

 ただ、元手が500円しかないのに、最低でも1000円のカードが必要なCR機のギンパラを真二が打っているのは、不自然な感じが否めない。まぁ、現金機コーナーから玉を持ち込んで勝負した、と考えれば、あり得なくもないが…。

 また、最後の玉でリーチが掛かり、二人が真剣な表情で台を見つめるアツいシーンでは、何故か確率変動中のリーチ画面(背景が青ではなく紫色)が映る。確変中という事は、既に確変を当てた後という事になるので、状況を考えればやはり変である。

最後の玉でリーチ…これが当れば大逆転と、真剣な面持ちで盤面を見つめる二人。だが…

 

視線の先は、「確変中」のカニリーチ…真二は既に確変に入っている台を打っていた??

 

 

②第二話「彼女の涙」

新人モデル・いづみ(建みさと)のマネージャーを命じられた南(山口智子)が、後輩の桃子(稲森いずみ)と並んでパチンコを打ちながら、あれこれと愚痴をこぼすシーン。その際、婚約者である朝倉の姿を偶然見かけた南は慌てて店内を探し回るが、見間違いなのか、結局見つからなかった。

・ロケ地

①東京都中野区弥生町「パーラーエクセレ」…東京メトロ丸ノ内線・中野新橋駅近く

②東京都江東区住吉「パーラーアップル住吉店」…都営新宿線・住吉駅近く

・勝負機種…CRフィーバービーチ(SANKYO)

(東京・中野新橋「パーラーエクセレ」の現在 ※H23.12.2撮影)

 

(東京・江東区住吉「パーラーアップル」の現在 ※H23.12.2撮影)

★レトロパチンコ的考察…本シーンでは、①「パチンコ店内でのシーン」と②「自動ドアから外に出て店の脇を歩くシーン」とで、二軒の異なるパチンコ店が使われている。この事は、ロンバケファンにも意外に知られていない。

まず、南と桃子が並んでデジパチを打つ場面は、中野新橋のホール「パーラーエクセレ」の店内で撮影されている(南の頭上にエクセレのロゴが映っている)。朝倉の姿を見かけて慌てた南が、他の客のドル箱を誤って蹴っ飛ばすシーンが印象深い。その際、京楽のデジパチ「宝島」の甲高いリーチサウンドが背後で聞こえる。

CRF・ビーチ。もしも、大当り中の過激な液晶画面がオンエアで流されたとしたら、抗議の電話が殺到した事だろう…。

 

一方、彼女たちがパチンコを打ち終えて「あーあ、結局スッちゃいましたね~」(桃子)と言い店を出る夜のシーンでは、江東区住吉2丁目のパチンコ店「パーラーアップル」の店先が使われている。桃子は「あの時、止めておけば良かったですね~」と至って呑気だが、南は店で見かけた朝倉の事が気にかかり「やっぱり人違いだったのかな~」と呟く。

パチ屋を出る南と桃子(「パーラーアップル」の正面入口)

 

(現在の「アップル」正面入口。当時の面影が残っているので、大きな改装工事は無かった模様。)

※H23.12.2撮影

 

第二話において、店内→「エクセレ」、店外→「アップル」と異なるパチンコ店がロケに使われた理由については、撮影許可の問題や演出上の都合など様々な要因が考えられるが、本当の所はよく判らない。

なお、この第二話では、後半部分でも南と真二が姉弟でパチンコをするシーンが登場する。2人が打つ台は、やはりSANKYO「CRフィーバービーチ」で、撮影店は中野新橋「エクセレ」である。

(心ここにあらず…という表情でFビーチを打つ南。逃げた婚約者が気にかかる…)

このシーンでは、南がF・ビーチで大当りを出すのだが、なぜかBGMは大一の一般電役「アニバーサリー」の効果音が使われている(理由は、過去の「ある」ドラマで使われたBGMの使い回し、という線が濃厚)。

一方、瀬名(木村拓哉)が、パチンコ店の前でウロウロする南を偶然見つけるシーンでは、パチンコ店外の撮影という事で、住吉の「アップル」が使われている(「アップル」のネオンサインもハッキリ見える)。