まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ジャイアント7(大一、デジパチ)

2013-02-21 19:25:23 | 現金機デジパチ

1989年(平成元年)に大一商会から登場した旧要件デジパチ「ジャイアント7」(ジャイアントセブン)

 

★賞球7&13

★大当り確率…1/225

★大当り絵柄…1、2、3、4、5、6、7、8、9、大一(ブランク絵柄…インベーダー5種類)

★最高10ラウンド継続、平均出玉1900~2800個(オマケチャッカー次第)

★アタッカー開放時間…20.5秒(10カウントで閉鎖)


 

平成2年の夏、まだ初心者に毛の生えた頃、新宿・歌舞伎町の「大番」というパチ屋で遭遇。当時、歌舞伎町界隈では、この店以外で本機を見かけた事はない(歌舞伎花道通りの「コスモ」には、盤面にやっこ凧が描かれた「グレートクイーン」(大一、1990年)があった)。

 

(営業当時の新宿「大番」入口前)

 

新宿大番は、歌舞伎町のはずれにポツンとある「穴場」ともいえる店だった。道路を挟んだ真向いが新宿区役所、パチ屋の上に新宿区役所前カプセルホテル、隣がストリップ劇場「新宿ニューアート」、すぐ奥が新宿ゴールデン街という、非常に香ばしい立地であった。

昼はそこそこの客の入りでも、夜ともなると繁華街らしく、結構な賑わいを見せていた。休憩中の踊り子らしき女性が、奥村の「ドリームX」などを打っていた。当初、換金所に行くにはゴールデン街の路地を通り抜ける必要があったが、後に店のすぐ脇の角地に移動した。

 

本機は、意図的な連チャン性のない「ノーマルデジパチ」である。しかし、独特の赤いブロック型ドットマトリクス、上下2段構造のデジタル、ブランク絵柄のインベーダー、派手なリーチサウンドなど、何かとインパクトの強い一台であった。たとえ連チャンしなくとも、この台で一回「当てる」事自体が、妙に嬉しかった事を思い出す。

デジタルは左⇒中⇒右の順で停止。上下どちらかに数字が揃えば、大当りとなる。

デジタルの配列も面白く、ブランク絵柄がある一方で、左・中デジタル上下に数字が揃う「ダブルリーチ」も存在した。ただ、当たる時も上下Wラインで揃う為、実質シングルリーチと大差なかった。

★ダブルリーチ(Wライン揃い)のパターン

「2&7」、「7&4」、「5&大一」、「大一&1」、「3&9」の計5通り(上段&下段)

 

ブランク絵柄の「インベーダー」も、本機の大きな特徴である。ドットのインベーダーには、今でいう「ゆるキャラ」的な味があった。各デジタルには、それぞれ5つのブランク絵柄があり、5種類のインベーダーの足の形が、それぞれ微妙に異なっていた。これは、よく観察しないと気付かないが…。

 

それと、忘れてはならないのがリーチアクションであろう。左・中デジタルの上下どちらかに図柄がテンパイすると、リーチとなる。右デジタルは高速スクロールした後、停止直前にスローへと切り替わる。リーチが掛かると、「ピーポー、ピーポー」という救急車のサイレンのような派手な音が鳴るのも面白かった。見事大当りすると、「ピリリリリ…」という大一独特の電子音で打ち手を祝福する。

(大当り時に流れる手書き風のメッセージも、妙に嬉しかった。)

(懐かしの上皿&下皿…「IDOL」のロゴに時代を感じる)

 

(当時の大一といえば、このスライドアタッカー。「マジック7D」も好きだったな…)

 

後に、中・右デジタルの移行性(3,375秒周期)を利用した「体感器ネタ」も出たが、まぁ今さらどうでもいい事だ。

ただ願わくば、もう一度あのハンドルをグッと握り、「ピーポーピーポー」「ピリリリリ」と言わせて、至極ともいえる大当りの瞬間を体感したいものだ。