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スーパードーム(マルホン、ハネモノ)

2012-07-15 18:10:24 | ハネモノ

1991年(平成3年)に登場した新要件ハネモノ「スーパードーム」(マルホン)

 

ネット上で検索を掛けても、この機種に関する情報はほとんどヒットしない。「忘れ去られた過去の名機」と呼ぶにふさわしい。

「スーパードーム」と聞くと、大抵の人はランプ攻略で有名な三星の連チャンデジパチ(プロ野球の12球団がモチーフ)を思い浮かべる筈だ。しかし過去には、マルホンからこんなマイナーハネモノも出ていた。ちなみに、京楽からも「スーパードームX」という8ラウンドの羽根モノが登場している。

 

本機の特徴は、役物の水平回転盤と、その下の二桁デジタルである。

水平回転盤といえば、当時は三洋の「スタジアム」「ファンシー」や、西陣の「マッハシュート」などが非常にメジャーだった。本機の回転盤ヤクモノも、これらの台をモチーフにした感が強い。羽根に拾われた玉が、常時回転する穴あき円盤のV穴に入れば、大当りとなる。大当り中は、5カウント後に回転盤の貯留機能が作動し、V継続をサポート。

実は、当時のマルホン羽根モノには、他社の「名機」をモチーフにした、悪く言えば「二番煎じ」的な機種が少なからず存在した。本機は、その典型例ともいえる。

他にも、三共の「ローリングマシーン」→アクロバットorアドベンチャー、「うちのポチ」→エンゼル、「マジックカーペット」→スーパーゴルフ、西陣の「魔界組」→ラッキーボーイorダッコちゃん…といった具合だ。特に、ラッキーボーイやダッコちゃんは、モデルとなった魔界組自体が「キョンシー」のパ〇リである事から、「パ〇リのパ〇リ」と揶揄(やゆ)された。

 

一方、ヤクモノ下の7セグデジタルだが、ヤクモノ両脇の肩チャッカー通過で二桁デジタルが回転。ここに「33」「77」の何れかが出ると、センターの電動チューリップ(ハネ2回開き用)が開放する仕組みだ。

センターの電チューは、ニューモンロー(西陣)やサンフラワーE(ニューギン)など、初期新要件ハネモノの特性として、注目された機能である。当時のマルホンは、電チューと二桁デジタルを組み合わせたゲーム性をウリにしており、本機以外にも、スーパーゴルフ、ラッキーボーイ、アドベンチャー、エンゼルなどの初期新要件機には、同じ特徴がみられる。

他社の台をベースにしつつも、何とかマルホンの独自色を見出そうとしていた事が窺える。 その後も、マルホンはタイムスリップ(ファインプレーの原型)、ラスベガス、お笑い道場など、二桁デジタルとセンター電チュー付きの機種を、数多く登場させている。

そういえば、タイムスリップも西陣「スーパーブラザース」のヤクモノに、かなりの影響を受けていた。まぁ、良くも悪くも、あれが当時のマルホンのスタイルであろう…。