昨日は、山梨県民文化ホールにて山梨県民第九演奏会が行われました。
昨年は県民オペラ開催のため、お休みでしたので、二年ぶりの第九演奏会です。
この演奏会は昭和29年に始まって以来今年で18回目になるそうです。
オーケストラも合唱団もすべて公募で集まった方たちで構成されています。
9月から練習が始まり、合唱団はドイツ語の歌詞を読むことから始めます。
何度も、第九を歌ったことのある方から、はじめての方、経験値はさまざまです。
普段はオーケストラと合唱団は別々で練習しますが、本番直前には何回かの合同練習があります。
最初のオーケストラとの合同練習の時、あまりの仕上がりの悪さに、おいおいこんな調子で大丈夫かと心配になったものですが、本番の出来が一番良かったように思います。
おそらく、オーケストラの方々も合唱団の歌声を聴いて、こんなんで大丈夫かと思われたかも知れません。
なんとかなるもんですね。
皆本番になると本気を出すんでしょうか。
ほぼ毎年続いているこの第九演奏会、メンバーも入れ替わり、毎回が新たな挑戦ですが、何度聞いても、何度歌ってもそのつど発見がある奥深い曲です。
昨日のタイムスケジュールは合唱団13時集合、大ホールにて、舞台上での並びや出入りの練習、その後リハーサル室にて声出し(ウオーミングアップ)。
オーケストラは14時30分からゲネプロ開始、途中、第三楽章前に合唱団も合流して、16時30分ごろ終了。
その後、簡単な夕食(軽食)後は待機です。
軽食を取りながら、合唱団の方々のなかには、ご飯を食べると舞台上で眠くなってしまいそうで心配という声も聞かれます。
確かに、舞台上で待ち時間が多いと、ライトで照らされ、小春日和のような温かさの中で眠くなってしまいそうな感じです。
後で聞いた話ですが、オーケストラの中にも、楽器によってはなかなか出番がなく、待ち時間が多いパートの方は、逆に緊張するということもあるそうです。
そして、18時30分開演。
オーケストラはまず、ワーグナーのタンホイザー序曲の演奏です。
その後、ベートーベンの交響曲第九番の演奏です。
合唱団は第三楽章の始まる前に舞台登場ですから、それまでは、リハーサル室で待機です。
そのため、タンホイザーと第九の第一楽章は聞くことができません。
かろうじて、第二楽章を舞台袖で聞くのみです。
第二楽章が終わって、ソリストと合唱団の舞台入場。
客席では、合唱団の登場時どよめきがおこります。
観客に合唱団の関係者が多いからでしょうか。
合唱団とソリストは第三楽章と第四楽章の途中までは舞台上で待機です。
そして、いよいよ、バリトンのソロから歓喜の歌が始まります。
それからは怒涛の如く、歓喜の歌が奏でられ、歌われていきます。
ソリストも、オーケストラも、合唱団も一体となっての演奏です。
指揮者の吉田悟さんの指揮もわかりやすく、客席から見ていてもとてもいい感じだったそうです。
今年良い一年だった方もそうでなかった方も、共に感じる歓喜の歌。
今年を表す漢字は「変」だそうですが、来年は歓喜の「喜」になるような良い年になるように、歓喜の歌で締めくくる年の瀬です。
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