夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

セラピー

2008年03月26日 | Weblog
クロが退院して1週間たった。
余命1週間と言われたが、今日も命をつないでいる。
えらいぞ、クロ。

階段の上り下りも自分でしている。
いつも2階に上って、お気に入りの布団でひるね。

でも、ご飯をほとんど食べないんだな。
空気みたいにふわふわしたかつお節をちょっとなめるだけ。
今日は珍しく、朝晩で1パックずつ食べたが、合計しても10gだ。
ますますやせて、軽くなってしまった。
撫でていると、骨がごつごつ当たる。
ネコの背骨がこんなに鋭いとは思わなかった。

当然、体力も低下している。
息子によれば、ベッドに飛び乗るのに失敗していたそうだ。

でも、撫でていると、よっこらしょ、
って起き上がって、僕の顔に頭を押しつけて甘えてくれる。

柔らかくてふわふわした、綿毛の固まりみたい。

このまま空気になってしまうのかもしれない。


タイトルはHISのアルバム「日本の人」より。
哀切なバラード。

"愛されるために 生まれてきても
最後までそれだけじゃ もの足りない夜”

坂本冬美がボーカルをとるこのパートが鮮烈で忘れられない。
コメント (2)
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