松江人の日帰り登山

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CDを聴く ウィリアム・ロイド・ウェッバー『Invocation』

2021-10-01 | CD

抒情性あふれるイギリスの音楽

イギリスの作曲家・オルガニストであったウィリアム・ロイド・ウェッバー(1914-1982)の作品集で、CDタイトル名は〈インヴォケーション(祈り)〉から付けられたもの。〈ベネディクトス〉は作曲者が自分の結婚式のために作曲したもので、オルガンとチェロによる演奏。「もうちょっとリズム感のある明るい曲でも良いのに」と思う渋めの曲。〈神よ、親愛なる神よ〉は少女合唱団による素敵な曲。2分半の曲だが、直ぐ覚えられる旋律である。他に〈3つの小さな春〉〈ミサ : プリンセプス・ペイシス(4曲)〉、ハープとチェロによる〈ノクターン(夜想曲)〉など。全体的に静寂感のある宗教的な作品であるが、ヴォーン・ウィリアムズやエルガーの作品を思わす美しくて抒情性のある曲が多く、イギリスの静かな田園風景をも感じさせてくれる。2作品以外は世界初録音。ウィリアムの2人の息子、長男のアンドリュー(1948-)はミュージカルの作曲家で、代表作はご存知『オペラ座の怪人』。このCDで演奏している次男のジュリアン(1951-)は病で右腕機能低下のため、2014年にチェロ奏者から引退している。

シャンドス '97/7・11録音 '98/6発売 10作品(18トラック) 62:38 
      780円(送料別 東京エムプラス特価 通販)
      ジュリアン・ロイド・ウェッバー(チェロ) タスミン・リトル(ヴァイオリン)
                      スカイラ・カンガ(ハープ)  ホリー・コーク(ソプラノ) イアン・ワトソン(オルガン)
      ウェストミンスター・シンガーズ  ロンドン芸術教育学校合唱団
      リチャード・ヒコックス(1948-2008)(指揮)
      シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(イギリス  ヒコックスが設立)