ポジション・マークの作製に着手いたしました。
とりあえず、ひとつ出来上がったところで休憩がてらに内容をアップしておきます。
ポジション・マークのモチーフにはプルメリアの花を採用します。どんな花なのか検索してみると、5枚の花びらを持った可憐な花である事が分かります。ハイビスカスとならんでハワイでは有名な花ですね。
ドンキーシェルのアバラムシートから必要分を切り分けます。この時点で既に小さくなっております。
ここから花びらを1枚ずつ切り取って、1輪の花を咲かせてみます。
おなじみ両手作業ショット。(笑)
右手の爪は演奏用に多少伸ばしていますが、左手は親指だけ伸ばしてあります。その理由が、この写真であります。細かーな部品を押さえるのに適しているんですね。自分の指に直結しているので力加減の微妙なコントロールが可能です。
5枚の花びらが揃いました。1枚のサイズはこの通り、かーなーり小さいです。既に1枚紛失して切り直しました。
さて、ここから更に手を入れる必要があります。本物の花を見ると1枚1枚の花びらの根元が重なっているのです。なので、その部分を精密ヤスリで削り落としてから花びらを円周状に配置して、瞬間接着剤で固めるのであります。
1輪、完成です。
花びらの根元が重なっている(っぽい)のがお判りになるでしょうか。ちなみに、全体の大きさは約5ミリです。
ポジション・マークなので、この1輪で終わりではありません。5、10、15フレットにひとつずつ。7、12フレットにはふたつずつ配置します。合計7輪のプルメリアが指板上に咲くことになるワケですね。12、15フレット位置ではフレットの間隔が狭いので、さらに小さな花を作る必要があります。こりゃ、メガネ型ルーペが要るかな・・・。
以上、老眼の影が忍び寄るローGさんがお送りいたしましたー。 汗。
指板にもこれと同じ形を彫るのでしょうか。
後にもたくさんのオーダーを抱えていらっしゃるのにすみません。
最後の花びらが重なってる写真で感動してしまいました!
それはそれ、これはこれでして、オーダーを頂いた以上は私が頑張るだけですよ。
プルメリア、現時点で3輪目が咲きました。
他の用事と代わりばんこでやっているので遅咲きです・・・
・・・あ、こういう進め方がいけないのかー。汗。
一枚一枚の花びらが同じ形でないと形が崩れるし、合わせ目もほんの少しの誤差で透き間が空きそうだし。
僕なら最初から星形に切り出して、花びらの合わせ目はナイフで傷を付けて黒檀粉で埋めるなぁ
では何故、面倒な事をするのか。
その方が良い結果を得られるからに他なりません。
花びらの1枚1枚が違う輝きを放ち、1輪の花として活き活きと見えます。
不揃いな形は、却って自然な雰囲気を醸します。
隙間も然り、なんですね。
なんといっても完成形は5ミリ以下の大きさです。
肉眼で見て、美しいと感じられる方を選んだ次第なのです。
一体型は効率に優れますが、面倒バージョンもぜひお試し下さい。
きっと解って頂けると思いますよ♪
でも僕には出来無いなぁ。
っていうかそれをやってしまうschuntamaさんは偉いなぁ!!と思います。
こういうモノを幾つも作る時は、大体最初のひとつめはそれなりに出来上がります。
気を付けながら作業する所為だからなのだと思うのですが。
で、ふたつめくらいからクォリティが下がってきます。
油断が生じるからなのだと思うのですが。
で、暫く悶々としながら数をこなして、
なんとか習熟してきて、
「これでいける!」
と感じ始めた頃に必要分の製作が終わってしまうのです。
フレット端末の処理でも似た様な状況があります。
やっぱり、数をこなさないと駄目なんですね・・・。