schuntama Ukulele

Eile mit Weile.

テンプレートを造る

2009-01-04 00:01:01 | Works in Progress
といっても、ブログの背景をHTMLで書き換えるのではありません。
ウクレレのボディの型紙ですね。



現在私が使っているテンプレートは全て私のオリジナルの物です。ベビー、ソプラノ、パイナップル、コンサート、ミニテナー、パーラーギター(あるいはバリトンウクレレ)の6種類がありますが、フルサイズのテナーはまだありません。しかし、フルサイズ・テナーの注文を頂いたのでテンプレートから新規で造る事にします。
ただし「マーチン・テナーの形状で」というオーダーですので、今回はコピーとなります。元ネタは上の写真、マーチン・ウクレレの図面からトレースします。この図面はG.A.Lから購入しました。手書き図面のコピーですので、線図が指定寸法通りになっているかをチェックします。コピーのコピーで縦横比が歪んでいる可能性もあるからです。結果、この図面についてはほぼ満足出来る内容でした。
それにしても、中心線が無いというのは図面としてどうなのさ・・・。


 

さて、トレース作業です。私はテンプレート素材にはホームセンターで購入した塩ビ板を使っています。静電気で木の粉がくっ付くのが玉にキズ。中心線が無い図面に中心線を引き直し、そこを基準に塩ビ板をセット。片側だけを細いテープでなぞっていきます。テーピング出来たら中心線合わせで塩ビ板を反転し、形状の対称性をチェックします。
図面なのに何故そんな事を?と思うでしょ。




ほーら、こんなに違う。
CAD図面でさえコピーすると歪みが恐いのに、手書きならば尚更、コピー以前の問題なのであります。
もっとも、この後のモールド製作や横板曲げの際に対称性の精度が低下する事は否めません。ただ、最初から精度の悪さが判っているなら補正するのが良いと思うのです。


 

線が決まったら切り抜きです。テープの僅かに外側をカットしますが、ある程度ラフに切り抜いてもオッケーです。テーピング時の多少の凸凹も含め、仕上げのサンディングの時にスムージングすれば結果は同じです。




これでテンプレートが完成です。
本当は半分だけ厚紙で切っただけの物でも使えます。反転すれば左右に使えるからです。でも透明素材で対称形に作っておけば、材の上に重ねて杢目をチェックしながら切り出す部位を確認できるのです。実際の大きさの把握にも有効ですしね。

さて、このマーチン・コピーのテナーですが、ご注文下さったのはKさんという方です。3号機のKさんとは別人ですが、紛らわしいのでKさん2号、あるいは別人28K号、あるいは・・・ あ、KPSさんにしましょう。ここまで書けば、知ってる人にはバレバレ同然ですな。ちなみに、マーチンの形ですがマホガニーではありません。何を使うかは、この先のお楽しみ。ある意味定番的な材のチョイスかもしれませんが、ウクレレでは少数派でしょう。ふふふ。

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2 Comments

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天プレ (NYA☆MI)
2009-01-04 08:13:47
透明の型紙はいいですね~
興味深く拝読いたしましたぁ。
ちょっと見ぬ間にRRRとかKPSとか
暗号が、、、よくわかんにゃいけど
今年もおきばりやすぅ~
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NYA☆MIさん (schun玉)
2009-01-04 10:57:06
この板は昔使っていた下敷きみたいな質感です。
ゴシゴシ擦って頭に乗せると、さあタイヘン。(このテンプレートでやってないす)
RRRは本当はテナーでやりたいんですが、自分がテナー弾くのが辛いもので・・・。
はい、コレは自分用です。でもいつかテナー版も造ります。
KPSさんは、にゃーさんもよくご存知のあの方でし。

【業務連絡】
ON楽教会、MacにSafariではスクロールしませんでした。
XPにIEでは問題なく閲覧できましたー。
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