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【◆ニュース紹介】真実正しく伝えたい/教科書検定撤回 県民大会から1年/問題契機に歴史本

2008年09月20日 | ニュース紹介
昨年から今年にかけて、沖縄関連の本が新しくでたり、改訂されたりということが多かったですね。
戦争の悲惨さを知る、にとどめるのではなく、ことの本質を理解することが大切だと改めて思います。



以下引用 9/19 沖縄タイムス(夕刊)より

 高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の記述から日本軍の強制を示す記述が削除された文部科学省の教科書検定に抗議した県民大会から二十九日で一年。県内では、米軍基地問題の実態や沖縄戦の史実を次の世代に正しく伝える取り組みが始まっている。教科書検定を分析し、沖縄の歴史を分かりやすく教える二冊の本を研究者らが刊行。歴史から学ぶ大切さを沖縄から全国へ発信する。

 県歴史教育者協議会(平良宗潤委員長)は、沖縄戦や米軍基地問題などについて研究者らの論文や平和学習の実践案をまとめた機関誌「歴史と実践二十九号」を発刊。特集「今こう教えたい沖縄戦・基地」のテーマで、同会の会員らが二〇〇八年度に使用されている高校の日本史教科書十八種類の沖縄戦記述の分析結果や「集団自決」訴訟の一審判決に関する見解なども伝えている。同訴訟や教科書検定問題の経過を伝える資料などもまとめられている。

 同会事務局長の山口剛史琉球大学准教授は、〇六年度の教科書検定で沖縄戦の「集団自決」から日本軍の強制を示す記述が削除され、その後「軍の関与」という形で教科書会社から訂正申請が出された六社八冊を含む高校日本史教科書の記述内容を分析した。山口准教授は「歴史歪曲の動きのある中、住民を守らない軍隊の本質などを教科書の中できちんと記述する必要がある」と指摘。その上で「県民大会で決議した検定意見の撤回を訴え、『集団自決』に軍の強制を示す記述を回復させる必要がある」と話す。

 宜野湾高校の新城俊昭教諭(沖縄歴史教育研究会代表)は「ジュニア版 琉球・沖縄史―沖縄をよく知るための歴史教科書―」を発刊する。中学生以上の若い世代や県外の人に琉球・沖縄の歴史や現状を知ってもらおうと、県民大会が開かれた経緯や大会の様子を盛り込んでいる。

 〇七年に沖縄歴史教育研究会が実施した「沖縄歴史に関する高校生の知識・意識調査」で、県内の高校生が沖縄の歴史について解答率が低かったことに、「沖縄から沖縄を発信する力が弱かった」と振り返る。

 「テキストを作っていつでも学べる条件をつくるのが私たちの役割。感情論ではなく、歴史から学ぶ大切さを伝えたい」。発刊日は昨年県民大会が開かれた九月二十九日にした。

 県民大会を「十一万人もの県民が集まったが、感情的な部分で反発するのではなく、歴史的な裏付けを知ってほしい」と新城教諭。




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