充電日記     

オフな話で一息を。

柿澤是伸工人

2020年08月06日 | いきぬき
・宮城県には複数のこけし製作の系統・拠点があります。いちばん有名なのが鳴子でしょう。赤い菊を大胆に取り入れるのが、鳴子でもっとも見受ける意匠です。



・鳴子の工人のひとりが、柿澤是伸さん。彼の代表作に、帽子をかぶった一連のこけしがあります。新しい試みですが、これがまた何ともいいんです。やっと迎えることができました。



・なぜか、髪も瞳も赤い。ウサギをイメージした訳でもなさそうだし、ナスカで生まれた訳でもないでしょう(竹宮恵子『地球へ・・・』参照)。



・身長は9センチあるかないか。アップしても木の質が顔面で目立ってしまって、あまりよくないかもしれませんね。それにしても、あるかないか分からないくらいにうっすらと掃いた紅。「どうだ、見てみよ!」とばかりの技巧も悪くはないですが、こういうのが本当の技巧なんだろうなと思ってしまいます。すばらしい。



・こういう形の帽子ですから、ちょっと幼稚園児を連想します。こけしの中では2番目に背が低くなる「ねまりこ」(座ってる)タイフです。

・それにしても癒される。この、無表情の表情がいいんでしょうかね。横山大観に「無我」という傑作がありますが、この子にくらべるとよっぽど表情がある気がします

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