・もう、20年くらい使ってるのかな。パッドも交換したし(サードパーティ製だけど。(^_^;)、ケーブルも交換した(サードパーティ製だけれど)。ケーブルは残念だったなあ。座って聞いていて踏んだまま立ち上がってしまって、断線! しかも、完全な断線じゃなくて、接続部をちょっと強く本体側に押しつけると聞こえるようになる・・・で、しばらくすると聞こえなくなるという、なんとも中途半端な状態でして。最終的には、HD650用のを買ったけれど、3.5φじゃないんですよ、プラグが。太いの。しかも、音もちょっと違った感じに。ドンシャリぽい感じになった気がした。で、また安めの(サードパーティ製ということです)を買って現在に至る。基本は変わらないんだろうけれどね。
・2万円後半だったHD580にするつもりだったんだけれど、いや、これで不満があったらHD600に手を出すかもしれない。それではコスパが悪い・・・ と思ってHD600を買ったのでした。当時の評判では、双方まったく同じもので、ハウジングの網々がプラスチックか金属かぐらいの違いしかないという説がもっぱらだったんですけれどね。ついでにいえば、HD560(だったかな)というのもあり、これは1万円代後半で、ハウジングを開けて(その瞬間、補償対象外)とある部品を取り外すと、HD580と同じ音になるという話がまことしやかに流れていました。コスパ最高! しかし、うまく開けてちゃんともとに戻せるものか不安ですね。
・で、最近では輸入されてるようですが、20年前は正規代理店があるのに日本には流さなかった。そこで、並行輸入してくれてるお店から購入しました。写真のように、輸送用段ボールすらおしゃれなブラック(あ、逆さまだ!)、本体はハードケースに鎮座してます。たぶん、軽い木製だと思います。蝶番で蓋がつながってるのが分かるでしょうか。うわー、とんでもないものを買っちまったんじゃないか・・・ ご先祖さま、ごめんなさい・・・ とか思ったことでした。
・さて肝心の音ですが、いや~天国。
電化製品とかのレビューでもっとも信頼しているのがカカクコムですが、さすがに好評です。レビュー数が少ないんですが、これは、最近になって輸入されたからでしょう。兄貴分のHD650は随分前から正規輸入されていたので、多くの人がそちらを購入していて、改めてHD600を購入する必要もないのでしょう。違いは僅かという人もいれば、HD650は低音強調版とか言う人もいます。が、傾向というか志向は同じようです。
・時々「原音再生にすぐれる」とか言われることがありますが、ちょっと違う。「人間のイメージのなかにある音に近い音を聞かせる」でしょうかね。スマホとかデジカメとかで、色鮮やかに撮れるものがあります。これ、ちょっとだけお化粧してることが多い。明らかに派手な発色になってるのもありますけれど。この辺の調整がいくらでもできることは、スマホで「盛ってる」人にはすぐに分かってもらえるでしょう。それと同じようなことを音でやっているのが、ゼンハイザーの各ヘッドホンです。
・なので、再生機器が多少チープでもそれなりに聞けてしまいます。もちろん、ヘッドホンですから、イヤホン以上に電力を消費するので、それに対抗できるだけの力のある機器でないといけないと思いますけれど。よく「ゼンハイザーはゼンハイザーの音を鳴らす」と表現する人がいますが、それは、ゼンハイザーが音色の演出・操作をしていることを意味するものです。そう表現してる人のレビューは信頼できる、と思っています。
・「原音再生にすぐれる」という表現は、「イメージとしての原音の表現がうまい」ということですが、あちこち見てると、どうも本当に「ゼンハイザーが原音を出している」と思っている人がいるようです。さらには、「だから、モニターに向きだ」とか書いてしまっている。これはもうアウトです。いわゆるモニター型と呼ばれる、録音ソースをそのまま、等身大に再生することに特化したタイプのものと混線しています。
・ゼンハイザーの音は、――演出されている。それが絶妙で不自然さがない。響き(残響と言ってもいいのか迷うところ)も豊かに保つ傾向がある。耳障りになる音域(特に高音の一部)は弱めている。その結果、心地よい音を提供することに成功している―― ということだと思います。「美音系ヘッドホン」などと言われることもあります。私はそれでよいと思っています。気持ちよく聞けて、楽しく気分転換できることが大事だと思っているので。
・したがって、脚色のない、生の音が聞きたいという人には不向きでしょう。また、電子音を効果的に使った音楽も、ちょっと印象が異なると思います。そちらには、モニター系と呼ばれるヘッドホンがよいでしょう。