徐仙日乗 読書 カムイ伝講義 田中優子 ちくま文庫
読了 読書メーターと重複
本書は前から注目していた。劇画「カムイ伝」は第一部のみ通読済み、と言いたいが、小学生では読んだことにならないかも。四歳年上の姉が揃えていたのを貸して貰った。小生より少しお姉さんの筆者が当時どう読み、さらに歴史家の資料としてどう活用したのだろう。読みたいと思った動機はここら辺。大学な講義が元なので、劇画「カムイ伝」を懐かしんだり、知りたいと云う期待に応える本では無い。当たり前だか勉強になりました。前半は江戸時代の仕事や生産が具体的に語られる。との違いや役割の説明も新鮮であった。学者のくせに劇画を資料に使っているが、これは白土三平が如何に調べて作画に臨んだか、と考えるべきだろう。フォローもちゃんとしてるし。最後の方で田中先生の「思い」が述べられる。本作によって巷間言われる「カムイ伝」とは別な読み方が有る事を教えられた。「カムイ伝」・・もう一回読まなきゃいけないのかなぁ。
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