両膝にサポートをしたS君が我が家の壁に寄りかかるように「寄っコラショ」と口には出さないが・・傍目にはきつそうだが本人は至って明るく元気に様子に先ずは「ホッと・・」一息。
私より小柄なS君は68kgの体重を医者から「5kg減らせ」と云われて見事にクリアして先ずは現状に満足の体?・・
「薬を飲んでるんです10種類、昼に5種類、寝しなに2種類・・」「えっそんなに?・・何で?」
「糖尿があるんで・・それと血圧、関節痛・・尿も出にくい・・便秘も・・下剤を毎日飲んでる・・」未だその他にも病名が出て来そうなので、取り敢ず自分に関心がある便秘について「下剤毎日飲んで平気なの?・・」「毎日出るから大丈夫です」
聞けば下剤を飲まないと直ぐ下腹が痛くなって、とても我慢出来なくなる・・それよりオシッコが出なくて困っている・・」何れにしてもS君の体は何だか大変のようだ・・
傍から妻が「お父さんは今牛蒡茶を飲んでいるいるけど・・良いみたいよ・・」
然しS君の便秘のレベルは可成り高いようで・・牛蒡茶には全く反応は無い・・
さっきからTVは高校野球が映っていたがS君の声が大きく、立て続けに話し続けるので野球そっちのけでクスリと病気と体調の話が面白い?から私達夫婦は只々聞き入るバカリ・・
何処からか電話が掛かってきた・・向こうで妻が話している・・
「私のとこへも良く変な電話が掛かって来るんですよ・・でも話し出すと直ぐ切れちゃうんです、どうやら爺さんでは無いと向こうで思っちゃうみたい・・」とS君は言うのだ。
声だけで詐欺師撃退とは恐れ入った話だ・・
かれこれ1時間余りs君の話は尽きない・・自分の飼い始めたメダカの話、スーパーのカートの話、ブルーベリーの話・・S君の話に大半は「へ~そんなことが?・・」「そうね~・・」「ウン尤もだ・・」と相槌を打つ二人でした。
沢山の病名を持ち、沢山の薬を服用していても、大儀そうな体でS君は久々に我々との会話を楽しんだか?来た時より更に元気になって・・
帰りきわ「私だけ喋っちゃって、申し訳け無かったです」と明るいS君。
玄関でドアの位置に戸惑って再び苦笑いのS君ですが、慣れない下り階段を手摺り頼りに一段一段慎重に降りていきましたが・・
フッと気が付いたら、元気を貰ったのは私達夫婦の方でした。
折角ですから、次はメダカか、スーパーのカートの話をしようと思いますが・・