たい焼きを探しに、東京都大田区に来ました。
さて今回のたい焼き屋さんは、旧東海道に面したお店です。東海道は東京と京都を結び、江戸時代の五街道の一つです。その五街道の中で、「街」を「海」と表記しているのは東海道だけです。江戸時代からこの表記が定まっていないようで、その時代によって違っていたようです。現在は、唯一「海」の文字を使っているのが、五街道の中で東海道だけです。昔は主に海沿いの道だったので、それも有かなと思いますが、どうでしょう?
この辺りも、昔は海が近くにあった事でしょう?今回のたい焼き屋は、東海道の品川宿と川崎宿の間にあります。これだとアバウト過ぎて、ちょっとわかりませんね? 現代の言い方では、京浜急行の平和島駅周辺で、国道15号線と環状七号線(通称:環七)の角地あたりです。
この旧東海道を、環七を背にして進んで行くと、右側にたくさんの提灯(ちょうちん)が飾られている、演芸場風のお店が見えて来ます。
お店の名前は、撫愛荘さんです。たぶん呼び方は「ぶあいそう」で間違いないと思いますが、無愛想(ぶあいそう)とかけているのでしょうか? それとも、お店のご主人が無愛想・・・。お店の様子を伺いながら、たい焼きを買う事にしました。
お店の真ん中あたりに、お品書きがあります。たい焼きは小倉餡とカスタードクリームの2種類と、それとたこ焼きがありました。そのお品書きを見ていると、お店の中からおじさんが近づいて来ました。(少し緊張)
ここは定番の小倉餡を注文。すると少し高めの声で、「ありがとうございます」と会釈してくれました!意外にも低姿勢のおじさん! まぁ~それはそうですよね。でもお店の名前の由来が気になります・・・。たぶん問えば答えてくれそうでしたが、そこはスルーしまいました。
とても愛想のよいおじさんが焼いた、撫愛荘さんのたい焼きを、駅に向かいながら食べました。小袋からたい焼きの頭を出し、がぶりと・・・・。表面がサクッとしますが、中はやわらかい生地です。羽根の部分を食べてみると、少し硬めのサクッとした食感。その中に小倉餡が入っていますが、意外にも少量!でもこの小倉餡が程よい甘さで、やわらかい生地にぴったり。
最近のたい焼きは、尻尾の先まで餡が詰まっている物が多いですが、久しぶりにこのくらいの量の餡のたい焼きを食べました。懐かしいと言いたいのですが、生地がなんだか唯一無二のような感じです。特別凄いわけではないですが、高温で焼いたパンのような食べ心地です。
適量の小倉餡と食べやすい生地という事もあり、撫愛荘さんのたい焼きを、ぺろりと食べてしまいました。
なにかが見つかる広告