おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

おおっ!何でしょうこの黒い和菓子は?

2009年10月12日 | お買い物

 日本各地には、沢山の銘菓があります。今日ご紹介するのは、山梨県の銘菓、澤田屋くろ玉です。
 上の写真が、黒く丸い和菓子の甲斐銘菓くろ玉ですが、アップで写すと、なんとも奇妙な黒光りする物体です。実はこのくろ玉、昭和4年に発売され、平成になった現在まで、75年間親しまれてきました。(澤田屋のページを参照) 何が凄いって、戦前に発売された事は勿論ですが、この形は全く古さを感じさせません。むしろ現在でも充分に通用する形です。当時このくろ玉を考案した方は、どのようにしてこの形を思いついたのでしょう?現在のくろ玉は、個々に密封包装されていますが、発売当時はやはりむき出し状態で売られていたのでしょうか?
 密封包装の切れ込みを破り、中からくろ玉をツルンと取り出し、丸い頭?のところにかぶりつきました。外側の黒い部分は、黒砂糖を使用した羊羹。そして中の餡は、青えんどう豆を用いたうぐいす餡です。くろ玉の断面を見ると、確かにつぶれかけの青えんどうが、一粒確認出来ました。見かけと違い、甘さを抑えた上品な味です。
 下のくろ玉の断面の写真を見て思ったのですが、この形のモデルになった物は、もしかすると甲州名産ぶどうではないでしょうか?薄い黒皮の中に、黄色い実が入っている感じが、あの巨峰に似てませんか?発案した当時は、巨峰はないかもしれませんが、甲府盆地に沢山のぶどうの木があったと思います。
 
          くろ玉の断面.jpg

 秋の行楽シーズン。山梨県を訪れた際、この澤田屋さんのくろ玉を買ってみて下さい。山梨県の高速道路のサービスエリア、駅のキヨスク、ホテルの売店などで販売しています。もしくは澤田屋さんのホームページからも購入出来ます。

          江戸時代末期から続く、澤田屋の歴史 を是非ご覧下さい

 

 


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