総合評価「◎」
ジャーナリズム論を、初めてちゃんと理解した気がします。
ジャーナリズムに大切な
ソース(取材源)
クレジット(引用・参照先)
バイライン(署名)
についての説明を始めてその言葉を見聞きする人にもわかりやすく書いてあります。
特に、バイラインの必要性については、私個人としては初めてその考えに触れたので新鮮でした。
また、103ページの最後から3行は私にとって、日本人を理解する衝撃的な文章でした。
引用すると
「アメリカでは違いがあることが当たり前で、他人と知り合いになれば、共通点を探していきながら仲良くなろうとする。」
「一方で、日本は同じであることを前提として、そこから違うものを探して仲が悪くなっていく文化だ。」
これは本当に、日本人の心理を表している。
オプエド(反対意見)の大切さについても書かれています。
これも共感できる部分です。
そこでオプエドを表明するのであれば…
筆者は、ニューヨークタイムスの記者をしていたことがあるので、アメリカのジャーナリズムに一定の信頼感があるように感じました。
足先の大統領選挙で(アメリカ)アメリカの大手メディアが、予想もしなかったトランプ大統領が当選されました。
アメリカのジャーナリズムにも少し疑問がある私としては全てこの内容を絶賛することができませんでした。
それでも総合評価を「◎」にしたのは、ジャーナリズム論をわかりやすく書いてある点です。
日本の報道に少しでも疑問のあることを読んでみることをお勧めします。
こちらも図書館から借りてきた本でした。