歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

春の旅1:はじまり

2010年03月26日 | 旅録 -travelogue-
予告でもお伝えしました通り、
3/19(金)の深夜から、3/23(火)の朝まで。

「春分の日」をはさんで
なにやら節目チックな 春の3連休を使って、

強行軍的・往復2200キロの旅をして来ました*



今や、東京でも ソメイヨシノがほころび始めたところですが。

西へ向かいながらの車窓からは、
時折、
高速で流れ去る山の ちょこっとしたところに
桜(ヤマザクラやサトザクラ)が発見できたりして



「あ!桜!」と、
その都度、ふわっとテンションが上がる、そんな
春めいた道中でした。


これから数回に分けて、旅録(-travelogue-)レポート、致します。

(何回になるやら、、、。)




今回の旅も、レンタカーで。

なぜか:メンツの誰の家からも遠い、
国立(クニタチ)のレンタカー屋さんから、出発。

出発!
と同時に
道に迷って 1時間のタイムロス


不穏な出だしでスタートします。

そんな 不穏な出だしドライバーは、
私でございました。

店を出るなり 真逆に向かってみたり、
一時間かけて ぐるーっと、国立駅に舞い戻ってみたり。
カーナビと、相性が悪かったようです。画面から消えたりするんだもん。
暖房も止められないし!


予定より約1時間後。高円寺にて、旅メンバー結集。
と同時に、
暖房風を まともに顔に食らい続けてほっぺが真っ赤なドライバーは
ただちにハンドルを明け渡し。

今回一番の頼れる男子:K隊員に。


ここで、ほんとうの“出発”です。




金曜の夜のうちに出て、

ただひたすら、走ります。

瀬戸内海のアートの島:直島(なおしま)に立寄りつつ、

最終目的地は、
山口県、秋吉台。

本州の西の端っこです。

往復2200キロ。

メンツは、
6人+犬(チワワ)。
うち、ドライバー候補は4人も居るので、そんなに大変でもないでしょう。



去年の夏には 秋田の森への強行ツアーにも連れて行かれた、巨チワワ(14)。
今回も 堂々の、強制連行です。

(※秋田の森への旅模様は、>>ここらへん。)




高速移動中って。


少なからぬ時間が費やされるわりに
目立ったイベントは無いし

外の風景を撮ろうにも、走り去る線が写るだけなので、
たいがい 写真を撮りそこねます。

夜中なら、なおさら。



旅立ちの夜明けに、パーキングで撮った

旅立ちの朝陽。



ここ、確か京都あたりです。
ちょうど、半分くらいです。



日中の光の下は、見るものはいっぱいあります。



これは、珍しく今回撮ってた風景。

黄色くまぶしいミモザ(フサアカシア)が目立つポイントがありました。

どこらへんだったか、、忘れたけど。


これ、ミモザです。(フサアカシア:Acacia decurrense var.dealbata/マメ科アカシア属)


旅が終わって
写真を つらつらーーと
眺めてみれば

車での移動については スッパリ割愛されています。
ほかの何よりも時間を費やしているのに!

駆け足のイベントが わーっ!とあって、
その1秒後には、
「はい目的地に着きました!」
みたいなことに、なっています。


ということで:

あたかも数秒後 かのように
直島に向かう 宇野港に着きました!

岡山県です。



そのままフェリーの腹に突っ込みます。

時刻は ほぼ正午。ここまでで、13時間。
狙っていた定刻の船に、無事計画通り、乗り込むことが出来ました。





フェリーに乗るのは、いつぶりかしら。



甲板がグリーンです。




隣に着いたフェリーの方が、なんだかゴージャスです。



「ポーーッ!!」
と汽声を上げるでもなく
気づいたら 動いていました。




曳航の波しぶきは、旅っぽさをぐっと高めます。

碧色の潮風!




瀬戸内海にまばらに浮かぶ島。
無人島っぽい。


いいねー!旅っぽい!




とか言っているうちに、

もう着いてしまいました。10分くらいでしょうか。
近かった。


直島です。




自分は、2000年頃に一度、来たことがあります。
その時も、ちょうどこの時期。春休み時でした。

当時、建築家:安藤忠雄にハマっていた私(建築学科に入る前)。

それで、日本中の『忠雄巡り』をしていたんですが、
その時の旅は、友人と青春18切符で、中国四国の各地を巡る という
これまた強行軍な旅でした。そこに無理矢理、組み込んでもらったのでした。
直島を。


今回の目当てである「地中美術館」も「I♡湯(アイラブユ)」も、
まだ無くて。

ベネッセ・アートミュージアムがありました。
「家プロジェクト」も、数件、ありました。

それから10年ぶりくらい。



港は ずいぶんキレイになっていました。



SANAA(サナー:妹島和世+西沢立衛)による、インフォセンターみたいなものが
建っていました。



草間弥生の



水玉かぼちゃも、どーん。

中に入れます。



ちなみに:
ベネッセミュージアム(古い方)の近くには、黄色いかぼちゃが どーんと置いてあります。


というわけで、
直島到着!

それでは早速、

いざ「地中美術館」へ!



とはならず




直島唯一の うどんやさんへ。港からちょっと山を上がったところにあります。

まずは腹ごしらえをしなきゃね。




「ぶっかけうどん」玉子付き。

コシが、ものすごく強い!讃岐うどんの系統です。
目の前で、主人が、手打ち麺を作っているところから見られます。

美味かったー。本場の讃岐うどんも、10年ぶりくらいかしら。

ひと玉替え玉(おかわり)しました。




うどん屋さんの隣は、

いわゆる生協。



おそらく直島最大のショッピングセンターです。
二階は100均です。
ここに行けば、とりあえず全部揃う。っていう。


ちなみに
その背後に見えるのは



山。

黄金が眩しいこんもり新芽の樹は、マテバシイでしょう。

(マテバシイ:馬刀葉椎 = Lithocarpus edulis/ブナ科マテバシイ属)


この色は、ああ、春っぽい!



ローカルのショッピングスポットは、観光向けでない、飾らない本当の地元文化が見られて、
面白いものです。

入ってみると
やはり色々と、見馴れない、興味深い物が。



建築模型に使われるグリーンのゴム質素材が ここでこのように使われているのは
注目に値します。

何を伝えようとしている模型でしょう。




メンバーのO君が、



文旦(ブンタン)を買ってくれました。でかいです。

分厚い皮に爪を立てて、むりやりひんむけば、
ほとばしる、爽やかな飛沫!
ほとばしる、爽やかなひととき!(←なんかのCM風)

しかも、
酸っぱすぎなくて、美味しい~~*(←なんかのCM風)


柑橘系果実のパワーって、圧倒的ですね。あると無いでは、別世界です。
いっぺんにリフレッシュ。個人的にも大好き、柑橘系!(←なんかのCM風)


同じくO君が、
どこかのパーキングエリアのガーデン的なところから いつのまにかゲットして来た、
ローズマリーのフレッシュハーブと相まって、

とかく こもりやすい車内の空気に、清涼感が広がります。

ローズマリーの香りは覚醒効果・頭をクリアにする作用があるらしく、
素晴らしくスッキリ!


マイ造園系フレンド:O君、
こういう点の気配りは、宇宙レベルで、天才的なのです。

そして、
素で、期待に違わず、面白いこと(突拍子も無いこと)を、
必ずや、やらかしてくれます。



もはや、珍道中といったら、無くてはならない逸材。
宇宙レベルで、素敵です。しかも絵になるので、チラチラ出現することでしょう。
というか、予告編の写真ですでに登場済み。

一挙手一投足、要注意人物です。




ということで。



準備万端。
一路シャッキリ、「地中美術館」へ!



 

   
  (続く)


   *



 おまけ:

 直島を走っていた、なにやら おめでたげな車。
 正体は次回、明かされる。


(さて、いったい何話まで続くんでしょうかこれ、、、。)

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