歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

寒中お見舞い

2010年04月16日 | 徒然 -tzure-zure-
まさかの寒さに襲われています、
東京。


何故に この寒さ?
何なんだ この寒さ!

「冬眠モード」のスイッチが入りそう。、、というか、多分入ってる。


って、
寒さのせいにしてみたけど、

最近、とにかく、


 、、眠いんですけど・・・。

みなさんは、眠くないですか、、? しかも、“めちゃくちゃ”眠くないですか??





ご存知のように。残念ながら、
今日は
冷たい雨、、。雪寸前の雨。


寒い。それに、
暗い。


私は、どうも天気の影響を受けやすいようで。

天気がどんより(しかも寒い)だと、
気分もどよ~んと、引っ張られてしまいがちで。


今日は、ど~んより。(しかも眠い)


思うように、仕事も進まず、、、。


そんな日も、あるよね。。。


晴れた日は、その分ものすごく動き回ったりする羽目になるので、
劇的に多忙になったりします。

晴れの日と、雨の日と。劇的な落差。
そんなライフスタイル。







こんな日は。

ほっこりする
パアッと あたたかい色が見たい。


ということで、




桜色~*


これは、「桜そば」です。

目が覚めるほど、綺麗でしょ!
しかも、美味かったです、、。


桜が練り込んであるので、ほわぁん、、と、
桜特有の、ほのかな 甘酸っぱいような、
優しい香りもするのですよ。上品な。


食べながら、もう、
「なんか、ふ、うれしくってしょうがない!」って、
歓びがあふれてしまって、
ニヤニヤふやけちゃって、困りました。うそ。別に困ってないけど。

うふ、うふふ、ってね。
下手したら、うへ、うへへ、って。


誰も見てなくてよかった。





そうそう。


やっぱり、「食」だと思うんですよね。突然極論ですが。


結局 何が一番、
心を揺さぶるか、というと。

結局 何が一番、
心身の「癒し」になるか、と考えると。


とにかく「美味しい!」としか、言葉が出なくなるような、
美味しいもの。だと思うんです。


しかも、
目にも美しく、
香りも芳しい。となると、もう、
「最強」。

存在として、「完璧」。


桜そばは、
「完璧」でした。






心にがつんと響く すんごいものと出逢ってしまうと、
余計な言葉は、とりあえず、
吹っ飛ぶでしょう?

食べ物に限らず、
音楽とか、芸術とか、風景とかも。
言葉はたいがい、追い付かない。

自分は夕焼けとかで、よく、吹っ飛びます。




あと、
炎、とか。





「もう、なんともいえない、、、。」

って、つぶやいてしまいます。





今回は、「桜そば」っていう、
ただそれだけなんだけど。

ほんとに ささやかなものかもしれないけど、

自分にとっては、がつん!と、衝撃だったのでした。
やっぱり言葉が出なかったし、
まさしく、「芸術的だ」と、思った。


そういう
すんごいものには、人為の枠を超えた“何か”があって、

それを前にした時、人のことばは、敵わないと思う。
よほどの言葉の達人でない限り。

すんごいものに出くわして、
面食らったら、もう、
「凄い!」
とだけ言って、
満面に微笑んだりするしか、しょうがないと思う。


なんとか、ずばりと言い当てたいんだけどね。

その感動具合も含めて その瞬間にうまいこと言い当てるなんて、
到底 難しい。
相当 難しい。


特に、食べ物の場合は。
ことさら、言葉が出て来ない。


「美味しい!」
って感動しながら食べてるときって、
それしか言えないし、
つーか 喋ってる場合じゃないし、
目の前に現れてくれた「それ」を食べ尽くすことで、いっぱいいっぱい。


それで、
そういう時って、
脳からきっと、きらきらピンクのオーラが放出されてると思う。

そして、
そういう瞬間こそ、まさに、「癒されてる」状態なんだと、思う。


本当の意味での「癒し」って、
しっかりと「生命」に直結しているものであって、

自分という「生命体」が、豊かさとか、明るさというものに
「つながっている!」ってことを、
“よろこび”として実感できることなんではないだろうか。

きらきらピンクのオーラが、プワァァッって、放出されているような。そんな状態。



先刻、友人から「本当の癒しって何なのか」っていうふうに書かれたメールをもらって、
そうだなあと、なんとなく、考えて。書いてみました。


桜そばのことがあったせいか、
結論が、「美味しいもの」だったんだけども;






食といえば、

日本って、凄い。と思う。


とりわけ食文化の彩り方なんかは、
優れて発達しているんじゃないかなあ。

他国の食卓事情を そう、詳しく知り尽くしているわけではないけど。


たとえば、
「懐石料理」とかさ。



美しいでしょう?
しかも、美味しいし、

それ以上に、何か、“ああっ、、”て、心を打つ何かがある。



ちなみにこれ↑、
桜の花びらを模した 大根の薄切り。(中にあるのはもちろん お刺身。)

花びらは、いわゆる、ツマ。繊細!

あと



こんなのとか。それぞれ違う風合いの巧みなワザが、続々出て来るわけ。



ちなみにこれらは
東京は水道橋にある 「庭のホテル」内の、縁(ゆくり)という懐石料理屋さんの、懐石コースでございます。

まだウメが咲いていた春先。ご縁あって頂くことができた「縁(ゆくり)懐石」の一部です。
(ずいぶん書きそびれていたのが、今、日の目を見ました。)


 ※ちなみに、このホテルの主役である“庭”は、こちらの造園事務所の手によるもの。
 ちょうど昨年の今頃。何を隠そう、この私も施工に携わった、個人的にもおもひで深い庭です。



それはさておき、

懐石料理って、
やっぱり、究極的に、芸術的ですよねえ。。
それに、食べられる。しかも、からだにも良いのだから。

実用を兼ねた美。

最強の癒し芸術だと思う。





出て来るものがいちいち凄く美しいわ、美味しいわ、
繊細だわ、で、

感動的なスペクタクルでした、、、。


しかも、
自分の汗も染み込んだ庭を、眺めながら。だから。




佳き思い出です、、、。




佳きおもひでです、、。







ぜんぜん 懐石ほどじゃないけど



こういうのも、なにげに凄い。

シソ漬けの梅干と、
ショウガ漬けの昆布の佃煮を添えて、
ほくほくのご飯(十八穀入り)。

超素朴。だけど、超最高。
ジャパン最高。

って、思う。







というわけで

話が すっ飛びまくってますが、

「桜そば」に 話を無理矢理引き戻しますと。

茹でた後の「そば湯」も
うっすら



ほの桜色なのでした* これは、予想はしていたものの、感動。


「超、綺麗!」
って、テンション上がって、

残さず飲み干してしまいました*





ちなみに この桜そば。

先日訪れた 山梨の某キャンプ場の近くの「道の駅」で
見つけたものでした。

同行のO君が「あっ!!これは!!やばいよ!!」て、大絶賛してたので、
買ってみました。

そしたら、大正解だったわけ。




渓流の中にある、大きなキャンプ場。

大胆な“造園”。

いっぱいのコケ。

さっきの火も、その時の火。

素敵なところでした。




って、
山梨のキャンプ場に、何をしに行ったのか。

それは、
近々、明らかになることと思います。







さて、今回はいったい、何の話がしたかったんだっけか。


とりあえず
寒い日が、もうちょっとだけ、続きそうです。
それから先は、さすがに、もういいよね。寒いのはこりごり。


どうぞ、ご自愛下さいませ。





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