最近、毎日のように
「あれ、今日は満月か」
と思ってしまう。
それくらいに、月がきれいだ。
一昨日の もったりと暑い 重い夜空にも
昨日の雨上がりの さっぱりした夜空にも
月は変わらずに、
遠くもなく 近くもなく
そして、
きれいだ。
チャリで ゆらゆら帰る、深夜。
なんにも急がなくてもよくて、のろのろ帰る、深夜。
街は黙りこくっていて、
ちょっとまどろみそうな、帰り道。
ちょっとまどろんでるくらいがきっと 正しい、帰り道。
オレンジ色の灯が優しい、街路樹並木の道々。
並木の葉の影に切り取られた、深い錆藍の色の、夜。
よどむ夜雲。
そして、
月がきれいだ。
世間が どんなに騒がしくても
焦れったい心が どんなにざわめいていても
仰ぐ月の光は
いつも ひたすらに、
無言。
そして、
いつも、ひたすらに、
きれいだ。
イヤホンから注ぐ音が やけに沁み通る。
「あれ、今日は満月か」
と思ってしまう。
それくらいに、月がきれいだ。
一昨日の もったりと暑い 重い夜空にも
昨日の雨上がりの さっぱりした夜空にも
月は変わらずに、
遠くもなく 近くもなく
そして、
きれいだ。
チャリで ゆらゆら帰る、深夜。
なんにも急がなくてもよくて、のろのろ帰る、深夜。
街は黙りこくっていて、
ちょっとまどろみそうな、帰り道。
ちょっとまどろんでるくらいがきっと 正しい、帰り道。
オレンジ色の灯が優しい、街路樹並木の道々。
並木の葉の影に切り取られた、深い錆藍の色の、夜。
よどむ夜雲。
そして、
月がきれいだ。
世間が どんなに騒がしくても
焦れったい心が どんなにざわめいていても
仰ぐ月の光は
いつも ひたすらに、
無言。
そして、
いつも、ひたすらに、
きれいだ。
イヤホンから注ぐ音が やけに沁み通る。