歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

夢の島、花を植える

2009年08月04日 | 仕事 -work-
いよいよ八月。夏も真っ盛り。

「お暑うございますね」なんて言いたい季節。

にこにこして言いたい。



明るい月曜日。



お花の先生にくっついて、
「夢の島」に、花を植えに行って来ました。

夢の島といえば、ゴミの埋め立て地。

どんだけさびしい原っぱなのかしらと想像していたけど、

ゴミ時代から すでに年季も経ち

いまや 色々な緑や花が生い茂り
たくさんの人で賑わう公園になっているのです。



熱帯っぽい植物が多く




とても広い。



そんな公園の一角にある花壇の 植え替えをしました。


二つのボーボー状態の花壇の 一斉引っこ抜きからスタートして、





ひとつは 黄色・オレンジ系に





もうひとつは ホワイト・ピンク系に。




変化。




植えられるのを待つ花たち。

たっくさんの パッション気あふれるトロピカルなカラーが
一堂に会す光景。



この時点で もはや 
夢のよう。


しゃがみ込み目線になったら

夢の花畑にいる心地。

もうこれだけで テンションが上がります。




引っこ抜きから

肥料・腐葉土のすき込み&耕し&ならし

そして、植え込み。


  ~あ、

  この素敵な香りは なんだ どこのどいつだ


  ~む、

  このシソ科は、、

  シソ科、、まではわかるけど、、なんて花だろう、、
  (答えは:メキシカンブッシュセージでした。)


  ~お、

  可愛い!劇しく!この可愛さったら 

  すんごく欲しくなっちゃう、、憎いね、、余らないかな、、
  (これは五色唐辛子。)



  ~ん、

  ハイビスカスだ 


  いいなあ 沖縄だなあ


  行きたいなあ

  めんそーれ 


 * * *

  *

、、、、、、そんなふうに、
黙々作業、されど、
頭の中は 色んな想い声でいっぱい。


花の色数だけ 刺激されて、想いもいっぱい あふれるのです。




見慣れない熱帯の植物が ちらほら気になる、夢の島。

路にちらばる

熱帯の色。

アメリカデイゴ。




熱帯の花は、やけに珍しいかたちに見えるのは なんでだろう。


東京で、デイゴに会えるなんて。
夢にも思わなかった。

アメリカデイゴ(Erythrina crista-galli)は 鹿児島の県花で
沖縄のデイゴ(Erythrina variegata)とは ちょっと違うそうですが


この赤が恋しくなったら、ここに来れば良いんだな。




ふと振り向けば、

カンナさん。

まぶしいです、カンナさん。




公園の向こうにのびる道。

緑色の木蔭。

昼寝を誘う みどりの木蔭。





路を白くしきつめる マメ科の落花は

エンジュ。


夏色だらけ。
どこもかしこも、力に満ちて、
元気で楽しげ。




楽しみました。
思いきり、花と戯(たわむ)れました。

って、実際は:移植ゴテをガッツガッツ刺したり、
土を浴びて泥と汗まみれになったり。

ぜんぜん戯れてるわけじゃないけど、
気持ち的には、戯れ心地。

仕事が楽しい。

そう思えるなんてのが、そもそも楽しい。



そして
楽しい仕事は 夢のようにあっというま。

花壇のプロ3人+シロウトの自分1人によって
お昼すぎには終わってしまいました。




さらに 役得。

引っこ抜いたジギタリスの株を、もらっちゃいました。

6株もー!*


その時 私は、
ここ一番に 満面の、嬉しい笑顔になったそうです。
顔に全部出る、わかりやすい性格。




夢の島にて 花に包まれた日。

こんな一週間のはじまり。




贅沢な、真夏のはじまり。



お暑うございますね。

そう、
もう、八月。


花も勢い 元気で強くて、

暑くて寝不足でも
つられて 元気になるのです。


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