11人の侍

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オシム監督を批判したストヤノフ

2007年06月16日 12時16分30秒 | サッカー
 6月16日付けの日刊スポーツ紙の記事によると、ジェフユナイテッド市原・千葉のイリアン・ストヤノフがアマル・オシム監督を批判したとのことだ。

 4月21日に地元のフクダ電子アリーナで大宮アルディージャを1ー0と退けて以来、リーグ戦では7試合も勝利から見放されているジェフだけに、守備の要の鬱憤も相当に溜まっているようだ。退団も辞さない覚悟というストヤノフの批判は痛烈なもので、日曜日の夕刻にヴァンフォーレ甲府戦を控えるオシム監督の対応が注目される。

 僕は、たまたま15日に姉ヶ崎で行われたジェフの練習を観にいっていたけれど、勝ち星から遠ざかっているチームにしては、雰囲気は悪くなかった。肩の力が抜けた練習では、笑顔も数多く見受けられ、連敗中のチームにはとてもみえない。
 ただし、その中にまったく異質な存在感を放っていた選手がふたりいた。それがストヤノフと、同じく東欧出身の外国籍選手ネナド・ジョルジェビッチだった。

 2時間近くにわたったこの日の練習において、ふたりの外国人選手と他の人間との接点はほとんど全くなかった。例えばパス回しやミニゲームをとっても、監督を含めて、彼らとコミュニケーションを図ろうとする人は誰一人としていない。水分補給の休憩のたびに、ふたりはペナルティーエリア近辺からFKやPKの練習を始めるけれど、それに混ざろうとする選手はいない。
 ふたりは、いつも必ずふたりだけでいた。

 2005年シーズンにJリーグのベストイレブンに選出されたストヤノフは、言わずと知れたジェフの中心選手。批判は低迷するチームをなんとかしたいとの想いから出たものではないだろうか。チームにおいては少数派に過ぎない外国人がこのような発言をすることは、大変な勇気がいるに違いない。現状に対して同じようなジレンマを感じている選手は他にもいそうなものだけど、多数派の日本選手から、ストヤノフよりも先に問題提起がされなかったことは残念だ。

 ストヤノフは、試合となると更なる孤独を感じているに違いない。勝ち星から遠ざかっているリーグ戦7試合のうち、ジョルジェビッチはわずか45分しかプレイしなかった。ベンチから外れることも珍しくなく、6月17日のヴァンフォーレ相手のホームゲームでも出場機会があるのかも定かではない。

 ジョルジェビッチは、昨年のドイツワールドカップでセルビア・モンテネグロ代表としてプレイしたほどの選手だけど、出場機会の少なさをそれほど悲観している様子はない。淡々と練習メニューを消化すると、待ち受けるファンたちのサインに丁寧に応じていった。
「グッドプレイ」と声を掛けてみると、「センキュー」と僕の肩を叩いて去っていった。

 日曜日のフクアリで、ジェフのスタメン表には何人の外国人選手の名前が載ってあるだろうか?
 浦和レッズやガンバ大阪より少ないことだけは間違いない。


1 コメント

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サトウです。 (サトウ)
2007-06-19 12:55:09
はじめまして。おもしろい日記があったよ。
http://mega-r.com/u/freePage.php?id=box002&pid=1&breakcode=88
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