いわずと知れた月9ドラマ、「ガリレオ」。
福山雅治氏が、物理学者「ガリレオ」こと湯川准教授として、男前っぷりを遺憾なく発揮している大人気のドラマ。
そして、例に漏れずそれにハマってヨダレをたらしながら、毎週欠かさずご視聴のワタクシ。
原作の「探偵ガリレオ」、「予知夢」は未読であるものの、このドラマの延長線上にある映画「容疑者Xの献身」の原作に関しては、以前から興味があったので、遅ればせながら読んでみた。
感想・・・やはり東野圭吾はすごい!
ストーリー初めから犯人がわかっているパターン。
天才物理学者湯川学、そしてその彼と肩を並べるべき天才数学者Xとの攻防戦。
あくまでも読者はそのトリックの謎解きを念頭に置きながら、伏線から推理をしようとするものの、多くはその予測不能なトリックに度肝を抜かれるだろう。
この手の小説に慣れていない私などは、驚きを通り越して、尊敬してしまった。
推理小説に多い、謎が盛り上がり、「読者“この先はどうなるの??”となったところで、場面切り替え」的な「山場CM」パターンは無く、読者に不快感を一切与えず、それでいてドキドキハラハラさせてくれる。
質の良い仕上がりであると言えよう。
で、我ながら情けないのが、またしても東野作品で号泣してしまった(恥)
そんなに読んではいないのだけれど、「時生」や「手紙」はどちらかと言うと人の感情に重きを置いているテーマなので、読者の涙を誘うも必然・・・と、思ったものの・・・。
が、本書はクライマックスへ至るまでは、低体温で淡々と話が進む、あくまでも「推理小説」だった。
それなのに、最後の数ページで胸が苦しくなった。
息が荒くなり、容疑者Xの鼓動と私の鼓動が同期したような感覚。
そして、今回何より強力に私に作用したのは、脳裏に浮かぶビジュアルの素晴らしさ♪
何せ、先に福山氏ありき!なので、私の中で湯川准教授の一挙手一投足はすべて福山氏のビジュアルで再生され、もうえもいわれぬ恍惚感・・・ヨカですよ、やっぱ。(ま、これは別の話だけどさー。)
以下は、ネタバレの私の感想に付き文字反転させますので、もう既に本書を読まれた方、或いは「この先、多分読まない」と仰る方だけお読み下さい。
----反転----
最後に自分を生かしてくれた女性の為に、数学教師石神は、彼自身が立てた方程式の一要素「容疑者X」として余生を全うしようとするが、彼には推論がたてられなかった彼女の「感情」によって、彼が立てた一世一代の方程式は完成されなかった。
あの瞬間、彼は何を嘆いたのだろう?
自分の身をもって守ろうとした女性の幸せを守れなかったからか?
かつては意味があった筈の、そして全く罪のないホームレスの命を無為に奪ってしまったからか?
それとも、完璧であったはずの自分の方程式の解が崩壊したからか・・・?
私は、その全てが答えであり、その全ての対象への愛があったからだと信じたい。
----以上----
福山雅治氏が、物理学者「ガリレオ」こと湯川准教授として、男前っぷりを遺憾なく発揮している大人気のドラマ。
そして、例に漏れずそれにハマってヨダレをたらしながら、毎週欠かさずご視聴のワタクシ。
原作の「探偵ガリレオ」、「予知夢」は未読であるものの、このドラマの延長線上にある映画「容疑者Xの献身」の原作に関しては、以前から興味があったので、遅ればせながら読んでみた。
感想・・・やはり東野圭吾はすごい!
ストーリー初めから犯人がわかっているパターン。
天才物理学者湯川学、そしてその彼と肩を並べるべき天才数学者Xとの攻防戦。
あくまでも読者はそのトリックの謎解きを念頭に置きながら、伏線から推理をしようとするものの、多くはその予測不能なトリックに度肝を抜かれるだろう。
この手の小説に慣れていない私などは、驚きを通り越して、尊敬してしまった。
推理小説に多い、謎が盛り上がり、「読者“この先はどうなるの??”となったところで、場面切り替え」的な「山場CM」パターンは無く、読者に不快感を一切与えず、それでいてドキドキハラハラさせてくれる。
質の良い仕上がりであると言えよう。
で、我ながら情けないのが、またしても東野作品で号泣してしまった(恥)
そんなに読んではいないのだけれど、「時生」や「手紙」はどちらかと言うと人の感情に重きを置いているテーマなので、読者の涙を誘うも必然・・・と、思ったものの・・・。
が、本書はクライマックスへ至るまでは、低体温で淡々と話が進む、あくまでも「推理小説」だった。
それなのに、最後の数ページで胸が苦しくなった。
息が荒くなり、容疑者Xの鼓動と私の鼓動が同期したような感覚。
そして、今回何より強力に私に作用したのは、脳裏に浮かぶビジュアルの素晴らしさ♪
何せ、先に福山氏ありき!なので、私の中で湯川准教授の一挙手一投足はすべて福山氏のビジュアルで再生され、もうえもいわれぬ恍惚感・・・ヨカですよ、やっぱ。(ま、これは別の話だけどさー。)
以下は、ネタバレの私の感想に付き文字反転させますので、もう既に本書を読まれた方、或いは「この先、多分読まない」と仰る方だけお読み下さい。
----反転----
最後に自分を生かしてくれた女性の為に、数学教師石神は、彼自身が立てた方程式の一要素「容疑者X」として余生を全うしようとするが、彼には推論がたてられなかった彼女の「感情」によって、彼が立てた一世一代の方程式は完成されなかった。
あの瞬間、彼は何を嘆いたのだろう?
自分の身をもって守ろうとした女性の幸せを守れなかったからか?
かつては意味があった筈の、そして全く罪のないホームレスの命を無為に奪ってしまったからか?
それとも、完璧であったはずの自分の方程式の解が崩壊したからか・・・?
私は、その全てが答えであり、その全ての対象への愛があったからだと信じたい。
----以上----
容疑者Xの献身 | |
東野 圭吾 おすすめ平均 この本はまさに・・・ まさに傑作 またまた読んでしまった、、、 余韻がすごいです。 東野圭吾にはまりました。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
すばらしいですね~
容疑者Xは衝撃的な作品で
シウも大好きですが
本当にその通りだな~と思ってしまいました。
福山湯川になっている今、
あらためて容疑者Xを読みたいと思いました。
推理小説はあまり読まない私ですが、これがクセになって、しばらくは東野作品を読み続けることになりそうです(笑)
映画も楽しみですね。
「X」は、やはり田口浩正を期待しつつ。
主婦は松雪泰子さん。
松雪さんはあっているけど
堤さんはど~なのか?
ちょっとでもカッコイイ要素がある人は
ダメな気がしますよね。
(しかも堤さんはちょっとどころじゃないし。)
こりゃ、男前同士の対決(+友情)になっちゃうなー。
ま、堤氏は役作りに余念がないから「男前オーラ」消して挑むことでしょう。
とにかく!福山ガリレオにフラフラにされる為に、映画館に足を運ぶか~。