Sally's BLOG

写真、映画、アロマ、英語、料理、etc. 好きなこと、いろいろ。
そして、独りごと、イロイロ。

グラン・トリノ。

2009-05-06 21:17:59 | 映画
イーストウッドに乾杯! その一言。 宗教色が強く、派手な音響やアクションシーンは極力省かれているのだけれど、やっぱり全編通して目が離せない。 ミスティックリバーでは「罪」を、 ミリオンダラーベイビーでは「命」を、 グラン・トリノでは「誇り」を、 いや、私の中の数少ない言葉では言い表せない程のたくさんのことを、かの映画たちは考えさせてくれる。 物語はシンプルで、登場人物も少 . . . 本文を読む

映画が先か、舞台が先か?(「RENT」と「MAMMA MIA!」)

2009-02-07 00:59:49 | 映画
「映画を観てから原作を読む?それとも原作を読んでから映画を観る?」 ふとした時に話題にのぼるこのフレーズ。 (ちなみに私は後者の原作先行型なのだけれど、それは別の話) 今私は、これに似ていて非なる疑問と葛藤を心に住まわせている・・・って程大げさじゃないけどさ。 タイトルを見てお分かりの通り、「レント」と「マンマ・ミーア!」どちらもミュージカルがヒットして映画化されたもの。 ストーリーとしては対 . . . 本文を読む

スリルに酔い、クルーニーに酔う(「フィクサー」)

2008-04-21 02:39:02 | 映画
裏切り裏切られ、騙し騙され、スリルに酔う、確かにそんな映画。 何が違うのか? それは、登場人物内面の細やかな描かれ方。 ストーリーは、農薬薬害訴訟被告である製薬会社の弁護をしていた担当弁護士が、その会社の罪の内実を知り、原告側の為にその罪を告発しようとした矢先、変死を遂げる。そして、その弁護士と同じ法律事務所から、彼のしでかした、クライアントである製薬会社への背信行為を揉み消す為に送り込まれた「 . . . 本文を読む

古きよき時代の景色 ~「オリヲン座からの招待状」~

2008-03-31 01:16:14 | 映画
昭和33年から存在するリバイバル館にて観てきました。 多少の改築はされているものの、昔の日本人仕様の狭く小さな赤いシート。 それは、まるでオリヲン座そのもの。観る前から気持ちはノスタルジック。 この映像、「ニューシネマパラダイス」を思い出さずにいられない。オリヲン座を正面から撮ったアングル、自転車シーンの多用、検閲で切り取られた「告白」シーンのエピソード・・・ 京都の見慣れた景色が、カラーなのにセ . . . 本文を読む

ゼタファンじゃなくても、見たほうがいい。(「幸せのレシピ」)

2007-10-24 02:03:32 | 映画
今月、ワタクシめでたく(おめでたく、が正しい?)誕生日を迎えました。 恒例になりつつある、友人との「映画鑑賞の日」を挙行するも、祝われる立場の私が「グッドシェパード」が見たい~と言うのに、却下され、彼女のリクエスト「幸せのレシピ」を見ることに・・・。 予告編を見るだけでおおかた予想がつくのだけれど、鼻っ柱の強い完璧主義者のシェフ、ケイト(キャサリンゼタジョーンズ)が、大らかでイタリア気質の料理 . . . 本文を読む

真実と自由、そして希望(ブラッド・ダイヤモンド)

2007-03-30 01:04:35 | 映画
-血塗られたダイヤモンド(ブラッドダイヤモンド)- それは、1990年代にアフリカで起こった内紛の資金源となった「紛争ダイヤモンド」を意味する。 当時(現在も続いているが)、不法なダイヤモンド密輸取引で得た利益は、反政府勢力の軍事設備購入や武力維持の為の資金源となった。 映画「ブラッド・ダイヤモンド」は、国際的なダイヤモンド認証制度「キンバリープロセス」が制定されるきっかけとなった、シエラレオネと . . . 本文を読む

命の値段 -ナイロビの蜂-

2007-03-08 02:50:43 | 映画
一番好きな漫画は?と訊かれたら、迷わず「ブラックジャック!」と答えるだろう。 この有名すぎる漫画の主題は「命の尊厳」。 難病から患者を救い、べらぼうな報酬を請求するがゆえに悪役の主人公ブラックジャック。 「ヒト一人の命は金に換えられぬ程の価値がある」というのが、彼の信念。 「ブラックジャック」のそれとは正反対の描写ではあるけれど、「命の価値」を問い直す作品、それが「ナイロビの蜂」である。(以下、 . . . 本文を読む

ミリオンダラーベイビー

2006-05-04 03:54:19 | 映画
封切り時に見に行こう、と思いつつ、そのままになっていた映画をようやく観ることが出来た。 元々、映画予告編を見たのがきっかけであるが、その時点でストーリーについて二つの想定が可能である。一つは、女性ボクサーの話であること、もう一つはハッピーエンドではないだろう、ということだ。 世間的には、「結末が予想できるような映画でいいのか?!」と、お叱りの声もあろうが、 いいんです!(by 川平慈英) と、声を . . . 本文を読む