「どちらかが彼女を殺した」東野圭吾

はい、東野作品です。
Love東野圭吾、なワケです（ウソです）
推理小説はそんなに読まないのですが、先日、父が図書館から借りてきた大量の本の中に、この小説が混ざってました。
で、「そーりゃ、読むだろ?」ってことで、サックリ読んでみた。

たまげた!!

最後まで読んでも犯人がわからない

読んでるうちは「フムフム、で？ほーほー、は～あ。で、誰が犯人なんだろう?」って感じで、先を急いで読んでたのに・・・。
で、巻末の袋とじに「推理の手引き」が載っているので、それを読みながら、サラッとはじめから斜め読み。
ようやく、自分の中では答えが出た!・・・はず。

ネタバレしても差し障り無いストーリーをば、いっちょ。

主人公は交通課の警察官。
離れて独り暮らしをしている彼の妹が、自殺に見せかけて殺された。
妹の元恋人か、妹の親友の「どちらかが彼女を殺した」と推理し、彼独自の捜査を始める・・・っていうやつ。
加賀刑事シリーズと言うらしい。
（加賀刑事は主人公ではなく、その事件を担当する刑事さん。今回は読んでる間、この加賀氏を堺雅人のビジュアルで脳内再現してみました～♪）

はじめから犯人2人に絞られてるし、とは言え、ウラをかいて本当に妹の自殺だったっていうパターンもありえるし、その3パターンを思い描きながら読み進めるも・・・最後に結末明示なし！っていう結末。
はー、ビクーリこいーた!

～さてここから後は、既にこの小説を読んだ人、或いは、この先読むワケ無いぜ！と言う方だけ、どうぞ。～






私の結論は、犯人は元恋人。
妹の利き腕は、左。
恋人の利き腕は、右（彼は自分の元恋人が左利きだと知らない）。
親友は、不明。

自殺偽装の為の、睡眠薬の袋の破き方は、1枚目は右利き。
これは元恋人が自白した通り、彼が殺人を思いとどまる前に破いていたので、恋人の左利きを知らず、右手で破いた。
そこへ、同じく殺意を抱いて現れた親友。
互いに殺人を諦めて、部屋を出た後、彼女は死んだ。
彼女が一度目覚めて、改めて睡眠薬を飲み、自らの命を絶ったなら、2枚目の薬袋の破き方は左利きじゃなければならない。
が、この袋の破き方で加賀刑事が「自殺ではない」と確信したと言うのだから、この2枚目の袋も右利きの破り方だった、と言うこと。

最終、主人公の警察官が脅して、妹の親友に睡眠薬を飲ませたとき、その姿で犯人がわかった、と言うことは・・・
彼女が右利きだった場合、元恋人も右利きで、薬袋2枚の破き方だけで犯人はわからない。
彼女が左利きであった場合、彼女の親友が左利きだったことも知っているし、わざわざ袋を右手で破ることもしない。
従って、導き出されるのは、「元恋人」！

たぶん、これが結末だと思うんだけど・・・。
で、このストーリーにやられて、同じく自分で謎解きしないといけない東野小説、「私が彼を殺した」も読む予定。

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
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