太陽光発電。
無限に等しい太陽のエネルギーを電力に変えて使う。
原発なんかに比べたらはるかに安全で、火力発電なんかに比べたらクリーンなエネルギー。
難点は天候に左右されるから安定的に電力を供給できないってところかな。
でもね、自分ちで発電出来、場合によっては余った電気を売って実質電気代ゼロ…どころか、逆に収入になったりする。
これが家庭で太陽光発電を導入するメリットでもあるよね。
…今までは。
その太陽光発電で余った電力を買い取る制度が今月から終了すると。
厳密に言えば「決められた価格で買い取る」制度が終了する。
すなわち、今後は余った電力を売るというメリットが薄れてしまうと言うことやな。
それでも環境問題を考えて家庭で太陽光発電を利用し続けることは良いことだろう。
(でも、山肌を削って樹木を伐採しまくってメガソーラ?みたいに太陽光パネルを並べたくって発電所的なものを作るのは環境にやさしいのか環境破壊してるのか非常に微妙ではあると個人的には思うがね)
で、冒頭のリンク記事によりますと
電力会社に電気を売る「売電」から、バッテリーに蓄えてみずから使う「蓄電」へ切り替える動きが広がると見込まれています。
…なのだそうで。
まあそうでしょうな。
で、さらに冒頭のリンク記事に登場する千葉県在住の黒田さん。
黒田さんは、電気を販売するメリットが薄れるため、売るよりも自分で使ったほうがいいと考え、先月、住宅向けの蓄電池を購入しました。
およそ200万円かかったと言うことですが、昼間にためた電気を夜間に使えるようになるほか、停電になった際の備えにもなると考えています。
…なのだそうで。
ここでオレは思うのよ。
環境にも優しい。
そして蓄電池を使えば停電なんかの備えにもなる。
それはええでしょ。
が、その備えに200万円!?
これは冷静に考えると「うーん…」となる。
総務省の統計によりますと、一般的な4人家族の年間の電気代は約140,628円(2018年データ)だそうで。
これを浮かせる?ために導入する蓄電池が200万円。
この蓄電池代をペイしていわゆる「元が取れた」状態にするには200万円÷14万円=14.285…。
まあ約14年かかるワケだ。
蓄電池って14年間も持つの!?何年かに一度はメンテナンス的なものがあったりしてお金かかるんじゃないの!?
自動車のバッテリーだって何年かに一度交換するやん。
ノートパソコンやスマホのバッテリーだって年々消耗していくやん。
家庭用蓄電池だけが何の交換もメンテも不要で導入当初と同じ蓄電量が14年も継続できるとは考えられないと、こういう分野に疎いオレは思ってしまうんだな。
14年後、やっと元が取れた~…と思ったら、もうこの電池は消耗し切ってますから買い替え時期ですよ、なんて業者さんに言われるパターンじゃね?
それも14年持てば…の話であって、もしかしたら10年持たないかも知れない。
仮に10年目あたりで交換となればまた200万円必要やん。(蓄電池代に変動が無いと想定。)
そう思うと結局普通に電気代を払えば10年で140万円で済んだところが蓄電池にしたがために10年で200万円かかる。
蓄電池や機器のメンテナンス代金が別途必要なんて話になればさらに+αの出費。
蓄電池にしたがために結局60万円以上損してね!?って話。
この60万円が環境負荷軽減への貢献と停電リスクへの備えとしての必要経費だと思える人ならそれで良いでしょう。
が、ボンビーサラリーマンのオレは残念ながらそうは思えない。
10年で60万。
年間6万。
月換算5,000円。
お小遣い制度で月々の小遣いのやりくりで四苦八苦しているそこのサラリーマンのあーた!
奥さんに月5,000円お小遣い減らしてその分を環境問題と停電リスクを考えて蓄電池を我が家も導入しましょって言われたらどうします!?
よほど高給取りで月のお小遣いが10万円あります!みたいなサラリーマンでもない限り、間違いなく「だが断る!」でしょ。
新生銀行グループによる、「2018年サラリーマンお小遣い調査」によれば40代サラリーマンの1か月の平均お小遣いは37,037円だそうで。
このくらいのお小遣いのサラリーマンなら、ましてや部下に奢ったり付き合いも増えるであろう40代なら月5,000円減はめちゃめちゃ大きいで。
結局今日は何が言いたかったのかと言うと。
環境問題も大事。
でも、損得勘定で目先の5,000円を惜しんでしまうオレは小さい人間だなと思ったというお話です。
(結婚も損得で考えてしまってるから婚期を逃しちゃったんでしょうね)
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