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星空Diary

趣味として星空を楽しんでいます。掲載した画像は何度でも再処理してアップします。このため、時々、季節感がなくなります。

NGC7789 

2016年01月30日 19時42分06秒 | カシオペア座

 

 

 【撮影データ】
 H27.9.7撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×5 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正 トリミング

 

 夜空でWの形をしたカシオペア座ですが、とにかく散開星団が多い星座で20個以上はあります。2015年に撮影することができた散開星団は、4対象、M52、NGC457、NGC663、NGC7789です。

 その中でNGC7789は星数が多くカラフルな散開星団です。星の年齢からいったら老年にさしかかっている星が多いからなのですが、球状星団よりは若いという状況のようです。カシオペア座には、まだ撮っていない散開星団や散光星雲が数多くありますので、旬となる今年の秋頃を楽しみにしています。

 

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 昨日、新しいカメラ EOS 6Dとステラショットを室内でつなげてみました。私が使っている赤道儀は、iOptron 45Pro なので、ステラショットで直接コントロールすることはできませんが、ASCOMプラットフォームを通じて動かすことができました。

 R200SSの上にNikon D610を乗っけて星野を撮影し、EOS 6Dは直焦点でと目論んでいます。これがうまくいってくれたら、星空撮影の楽しみがまた広がると、冬期休眠状態明けを楽しみにしています。

 

 

 

 

 


はくちょう座  サドル付近

2016年01月28日 21時22分57秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×10 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座の十字の中心部分のγ星をサドルと呼び、このサドル付近には赤く輝く散光星雲が雲のように浮かんでいて夏の空のような雰囲気があります。天の川の中にあるため星の数も多く華やかな領域ですね。画像処理していても楽しいです。ちなみにサドルはアラビア語(なぜアラビア語?)で胸という意味だそうです。

 写真の中で明るく写っているγ星ですが、脈動変光星で黄色超巨星のようですね。はくちょう座のα星のデネブも白色超巨星で変光星です。デネブまでの距離は1,500光年もあるのに1等星の明るさですから、デネブ自体はとてつもない明るさということです。全天で一番明るいシリウスは、同じ1等星ですが、たった8光年しかはなれていないんすから。はくちょう座、このように調べてみると、赤い散光星雲が多い、超巨星や変光星が多い・・・・、老年期の星が多い領域なんでしょうか。

 はくちょう座は、北極星に近い位置にあり、見えている期間も長いという特徴もあります。11月には宵の西の空に見えていたのですが、1月下旬には明けの東の空から登ってくるんですから。いずれにしても撮ってみたい対象がいっぱいある縁のある星座です。

 今回、このサドル付近の画像を再処理してみて、高感度ノイズがかなり出ていることに改めて気づきました。10枚のコンポジットでかなり軽減し目立たなくはなりましたが、画像の荒れとしてやや残っています。これまでダーク補正はほとんどしてこなかったのですが、これからはダークも撮らなきゃダメかなと思いましたね。フラットがかなり決まるようになって喜んでいたのですが・・・・・、ダークとフラット、セットでした。

 

 

 


IC5146 はくちょう座 まゆ星雲

2016年01月25日 20時09分49秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.13撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座のα星であるデネブからややカシオペア座方向に向かった所にまゆ星雲があります。天の川のど真ん中だけあって星の数が本当に多く、星の中を黒いベルトがまゆ星雲に向かって伸びていて、まゆ星雲を囲んでいる感じですが、なんとも不思議な感じですね。今回の写真では、黒いベルト部分は星が少ない所のように写っていますが、もっと露出時間を増やすと、モクモクと黒っぽい雲のように写るみたいです。

 ちなみに、まゆ星雲の中心の星、10万年ほど前に生まれたらしいです。星の年齢からいったら赤ちゃんみたいなものですね。 

 むかし、コクーンというSFファンタジー映画がありましたが、ワクワクしながら見ました。特に老人3人組がコクーンの入ったプールからエネルギーを吸収して若返った時の踊りが見事だったこと、特に印象に残っています。平和を愛するアンタレス星人、この映画が公開されてからおおよそ30年、海に戻されたコクーンはどうなったのでしょうか。

 

 

 


R200SS 反射鏡のクリーニング

2016年01月23日 17時19分35秒 | 機材

 北海道の日本海側は、12月~翌1月に晴れる日がほとんどないため、現在、天体写真は冬期休眠中で、昨年撮った写真を再度、画像処理して楽しんでいます。

 使用している機材が、反射望遠鏡であるため、どうしても反射鏡にホコリがたまったりシミが付いたりします。そこで、昨年1年間の感謝を込めて反射鏡のクリーニングをしました。

恐る恐るネジを回して反射鏡を取り出してみると、こんな状態でした。ホコリが全体的に付いていて、シミも見えます。

 

本当は、水道水で流してママレモンで洗おうと考えていたのですが、1年間の使用ではそこまでは汚れていないようなので、刷毛でホコリをとってから、精製水でところどころ洗い、眼鏡拭きで傷つかないように拭いてみました。

かなりきれいになりました。今年もヨロシク!

 

 

それと、我が家の天文部(現在の所、部員1名)に新たな仲間(Canon EOS 6D 改造)が加わり、Nikon D610と2台体制です。特に赤い散光星雲、期待しています。

 

夜、晴れる日を待ちながら、ゴニョゴニョと去年撮影した写真の画像処理を行い、そして、2015年天体写真集の作成を楽しみます。

 

 

 


メシエナンバー45 プレアデス

2016年01月21日 20時19分51秒 | おうし座

(再処理画像)

 

 【撮影データ】
 H27.11.4撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×21 PHDガイディング
 PhotoShopでコンポジット、トリミング、レベル補正等

 

 プレアデス星団の写真はこれまでに何回も見てきたのですが、自分で撮って画像処理してみると、なるほど刷毛でサッ!サッ!と描いたような散光星雲、改めて感じました。誕生してから6千万~1億年くらいの若い星が放つ青い光に照らされて星間ガスも青く輝き、まるで宇宙の風に乗っているような、そんな風に見えます。プレアデス星団までの距離は440光年くらい、宇宙のスケールからみたらご近所の星団ですが、ちょっと行ってきますというような距離ではないですね。

 欧米ではギリシャ神話からプレアデス7姉妹に例えられ、日本では中国の太陽・月の通り道を28に区分した中の昴宿から昴と呼ばれています。文明が誕生し始めた頃から青いプレアデス星団を見て人は何かを感じてきたということなのでしょう。

 今回は、夏に撮った写真と秋に撮った写真を合計21枚コンポジットしています。フラット画像で周辺減光をほぼ補正して21枚もコンポジットすると、ある程度の強調処理でも画質の低下を小さく押さえることができました。ですが、星自体が明るいため、プレアデス星団を構成している星は飽和しているような感じに見えます。プレアデス星団も多段階露出が必要??今年のプレアデスの季節には多段階露光にトライしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


NGC4565 エッジオン銀河

2016年01月17日 17時55分36秒 | かみのけ座

 

 【撮影データ】
 H27.6.12撮影 R200SS+コマコレクター LPSフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  LPS 120sec×8
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 銀河を真横からみるとこんな形になるようです。このように真横から見た銀河をエッジオン銀河と呼び、M101のように真上から見た銀河はフェイスオン銀河と呼びます。

 かみのけ座のNGC4565銀河は、地球から3000万~5000万光年離れていると言われていますが、お隣さんのアンドロメダ銀河よりも10倍以上離れている遠い銀河です。この銀河にも数千億以上の太陽のような星がある・・・・、どこまで広くて大きいんだ!宇宙は!!

 

 

 


M52とカシオペアバブル(NGC7635)

2016年01月15日 20時49分50秒 | カシオペア座

(再処理画像)

 【撮影データ】
 H27.10.6撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  300sec×15 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 カシオペア座は天の川に位置しているため、星の数が本当に多いです。M52は中央やや右上にある散開星団でカシオペア座にある40個以上の散開星団の中で最大級のもので、NGC7635は泡のように見える散光星雲です。

 バブル星雲は11,000光年も離れていて、こんなに大きく見えるのですから、実際にはとんでもない大きさなんだと思います。バブル星雲の中のやや右側に明るい星がありますが、この星はバブル星雲の中にあり、太陽の約40倍の質量を持っていて、この星から恒星風が吹き出していてバブル星雲になっています。

 最近は、フラット画像の重要性をつくづく感じています。周辺減光と一致するフラット画像があると、画像処理に余裕が出てきますね。ノーマルのD610で頑張ってきましたが、ついにEOS 6D(改造)を購入しました。画像処理の余裕をもう少し大きくしたいともくろんでいます。

 

 


M33

2016年01月12日 21時16分46秒 | さんかく座

 

 【撮影データ】
 H27.10.10撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  360sec×18 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、レベル補正、トリミング

 
 メシエナンバーは、シャルル・メシエというフランスの天文学者が1700年代に彗星探索を行うのにあたり、彗星と見間違うような紛らわしい天体の一覧表を作ったことから始まっているようです。

 メシエナンバー 33は、地球から240~300万光年の距離、とてつもなく遠いのですがアンドロメダ銀河も含めてお隣さんの銀河です。

 銀河のことを英語でgalaxyというのですが、語源はギリシャ語の「galaxias」で「空に広がる乳の輪」つまりミルクという意味だそうです。神ゼウスが死の運命を持つ人間の女性に産ませた幼子ヘラクレスを不死にしようと、眠るへーラーの胸に置いた。子供はほとばしる母乳を飲み、不死となった。しかしヘーラーは目覚め、見知らぬ幼児が乳を飲んでいる事に気づき、突き放した。すると彼女の母乳が夜空に噴き出し、ミルキーウェイの名で知られる軟らかな光の帯となった。というギリシャ神話に由来しているらしいです。ギリシャ神話の時代、現代のような都市の明かりはないですから、そのままの夜空を見て、人は何を感じたんでしょうね。一日の星の動き、1年単位の星の動き、天にいる神々の世界・・・・、今とは違った感覚で星を見ていたかもしれませんね。

 M33は美しい銀河ですが、とても淡い銀河で、腕の分をきれいに表現するのが難しい対象です。冷却CCDで撮った画像を見ると赤い散光星雲も写るようなのですが、そこまではまだまだ・・・・。

 

 


NGC7000 北アメリカ星雲

2016年01月10日 20時45分51秒 | はくちょう座

 

  【撮影データ】
  H27.8.23撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
  iOptron 45Pro Nikon D610
  ISO2000  420sec×5 PHDガイディング
  PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 今回は、フラットを撮り直して北アメリカ星雲を再処理してみました。(注:季節感がほとんどないブログです。冬は、天候の関係でほとんど撮影できないため、過去画像を再処理して楽しんでいます)

 これまでのフラット画像は、フードを付けないで撮影していたため合わないことがたびたびありました。今回は、フードを取り付けた状態とし、ISO感度もいつもと同じように、フィルターまで付けて撮影しています。

 フラットがぴったり合うと多彩な色がでてくるんですね。北アメリカ星雲では特に緑が強く出てきて、カラーバランスで調整しています。

 撮影枚数5枚ですが、やはり画像が荒れてしまいますね。今年は撮影枚数を増やして再挑戦してみます。

 

 


 

 

 

 

 


NGC281 パックマン星雲

2016年01月05日 20時41分35秒 | カシオペア座

 

  【撮影データ】
    H27.9.14撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
  iOptron 45Pro Nikon D610 PHDガイディング
  ISO2000  420sec×3 360sec×5 
  PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 スペースインベーダーというゲームが大学生の頃に流行りました。その頃は喫茶店やゲームセンターにテーブルほどの大きさのゲーム機が置いてあり、100円をカチャリと入れてするものでしたが、時代の変化とともにテレビゲームになり、ゲーム専用機になり、今ではスマホ・携帯になってしまいました。その頃から精神年齢はほとんど変化していないようなんですが、機械の方は著しい進歩です。そう、進歩した機械のおかげで、こうして天体写真を撮ることができます。

 このパックマン星雲、中心部付近に星の集まりである星団(IC1590)があるなど、星雲と星団がペアになっています。もう少し総露出時間を増やすと星団から伸びる青い星雲部分も出てくるんでしょうが、現状の撮影データでは難しいですね。

 パックマン星雲まで9500光年、旧石器時代から旅してきた光を写真に収めさせていただきました。

 

 

 


IC5067 ペリカン星雲

2016年01月02日 17時03分41秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610 PHDガイディング
 ISO2000  180sec×8
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正、トリミング

 

 明けましておめでとうございます。

 と言いながら、夏を代表する星座であるはくちょう座のペリカン星雲をアップするとは、かなり季節はずれ、季節超先取りのアップです。撮影は去年の夏ですが・・・・・。

 まさしくペリカンの横顔ですね。この星雲、はくちょう座で一番明るい星デネブのすぐそばにあります。ペリカン星雲の隣には北アメリカ星雲という、北アメリカ大陸の形にそっくりな星雲があり、両者はひとつの星雲として広がっているそうです。

 はくちょう座には、このような散光星雲が多く、宇宙が描いた絵画領域のようですね。