【撮影データ】
H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000 180sec×10 PHDガイディング
PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正
はくちょう座の十字の中心部分のγ星をサドルと呼び、このサドル付近には赤く輝く散光星雲が雲のように浮かんでいて夏の空のような雰囲気があります。天の川の中にあるため星の数も多く華やかな領域ですね。画像処理していても楽しいです。ちなみにサドルはアラビア語(なぜアラビア語?)で胸という意味だそうです。
写真の中で明るく写っているγ星ですが、脈動変光星で黄色超巨星のようですね。はくちょう座のα星のデネブも白色超巨星で変光星です。デネブまでの距離は1,500光年もあるのに1等星の明るさですから、デネブ自体はとてつもない明るさということです。全天で一番明るいシリウスは、同じ1等星ですが、たった8光年しかはなれていないんすから。はくちょう座、このように調べてみると、赤い散光星雲が多い、超巨星や変光星が多い・・・・、老年期の星が多い領域なんでしょうか。
はくちょう座は、北極星に近い位置にあり、見えている期間も長いという特徴もあります。11月には宵の西の空に見えていたのですが、1月下旬には明けの東の空から登ってくるんですから。いずれにしても撮ってみたい対象がいっぱいある縁のある星座です。
今回、このサドル付近の画像を再処理してみて、高感度ノイズがかなり出ていることに改めて気づきました。10枚のコンポジットでかなり軽減し目立たなくはなりましたが、画像の荒れとしてやや残っています。これまでダーク補正はほとんどしてこなかったのですが、これからはダークも撮らなきゃダメかなと思いましたね。フラットがかなり決まるようになって喜んでいたのですが・・・・・、ダークとフラット、セットでした。