(再処理画像)
【撮影データ】
H27.11.4撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000 300sec×21 PHDガイディング
PhotoShopでコンポジット、トリミング、レベル補正等
プレアデス星団の写真はこれまでに何回も見てきたのですが、自分で撮って画像処理してみると、なるほど刷毛でサッ!サッ!と描いたような散光星雲、改めて感じました。誕生してから6千万~1億年くらいの若い星が放つ青い光に照らされて星間ガスも青く輝き、まるで宇宙の風に乗っているような、そんな風に見えます。プレアデス星団までの距離は440光年くらい、宇宙のスケールからみたらご近所の星団ですが、ちょっと行ってきますというような距離ではないですね。
欧米ではギリシャ神話からプレアデス7姉妹に例えられ、日本では中国の太陽・月の通り道を28に区分した中の昴宿から昴と呼ばれています。文明が誕生し始めた頃から青いプレアデス星団を見て人は何かを感じてきたということなのでしょう。
今回は、夏に撮った写真と秋に撮った写真を合計21枚コンポジットしています。フラット画像で周辺減光をほぼ補正して21枚もコンポジットすると、ある程度の強調処理でも画質の低下を小さく押さえることができました。ですが、星自体が明るいため、プレアデス星団を構成している星は飽和しているような感じに見えます。プレアデス星団も多段階露出が必要??今年のプレアデスの季節には多段階露光にトライしてみます。