フェリーチェ・ベアトの写真

2017-10-07 16:43:00 | カメラ
2017-10-7

写真仲間のNさんから情報をいただき川村記念美術館の「フェリーチェ・ベアトの写真」という展示会に行ってきた。フェリーチェ・ベアトは1863年に来日して、日本の写真を撮り1884年に離日。この間日本の紹介的写真や風景写真を撮り海外に伝えた写真家である。

興味があったのは150年前の風俗の写真もであるが写真の技術的な感覚であった。どんな感覚のレンズだったろうかとか遠近の写り方とかレンズの歪とか興味は尽きない。約200枚をゆっくり鑑賞した。

パンフレット


感想:
正直、驚いた。行って良かった。

①先ず、150年前の画像の鮮明さだ。もちろんモノクロ写真だが近景のシャープさと遠景の雰囲気にはびっくりである。

②当然ながら当時のレンズは所謂、標準レンズの画角である。日頃、望遠やらマクロやら広角を使っている者から見ると自然な画角ばかりなので安定感がある。標準レンズの良さが伝わってきた。当然のことながら水平線が傾いたり広角のように垂直が傾いた写真など一枚もなかった。この辺はとても参考になった。

③不思議だったのは風景写真の中に人物が写っている写真だった。数えてはいないが20枚位はあっただろう。この写真の人物がぶれていないのだ。150年も前の写真機、多分ガラス乾板だと思うが、現在でいうISO感度はどの位だったのだろうか、シャッター速度も気になる。どの位のシャッター速度なんだろう。今でいう増感現像なのだろうがノイズが感じられない。当時の技術に驚いた。

④周辺の光量不足のも一枚もなかった。気になったのは楕円形に切り取ろれていたのが何枚かあったことだ。光量不足の切り取りだろうか、トリミングなのだろうか。あまり感動しなかった。

⑤構図は流石にプロの写真家だと思った。 私のような素人から見ても自然で見せたい所が理解できた気がする。やっぱり基本が大事なんだと感じた。

鑑賞後、園内をぶらついた。秋盛りだった。









今日は大変勉強になった。昔の写真機の技術にも興味が湧いた。少し勉強したくなった。
Nさんありがとうございました。満足の一日でした。

あぁ、今日もいい日だった。