鎌倉33観音巡礼(その1)

2012-05-05 19:24:00 | 鎌倉33観音

平成24年5月5日

昨日、安房34観音を結願した。 来週あたりから、鎌倉観音巡礼と思っていたが、朝、起きたら絶好の天気である。 急遽、鎌倉に向かうことにした。(我ながらせっかちだと思う) 船橋から総武線経由で横須賀線の鎌倉までだ。 連休のため電車も混んでいる。 驚いたのは鎌倉駅に着いてたら、ホームに人があふれていて駅舎外にも中々出られないのである。 流石、鎌倉だと感じた。 先ずは、バスで1番の杉本観音へ向かう。 20年以上前に坂東観音を始めた時が最初の参拝である。 苔蒸した石段、茅葺きのお堂、風情は変わらない。  今日は、この杉本寺から金沢街道沿いの札所を参拝の予定。 鎌倉33観音札所のいくつかは、坂東33観音札所の札所でもあるのでワクワクする位楽しみである。

杉本寺
鎌倉33観音の1番寺である。小生にとっても鎌倉観音の発願寺である。
 
札所本堂(白い奉納旗が杉本寺らしい風景です)


苔の石段(ここからは登れません。この左の石段から)


発願の納経(左上に発願の印)


今回は、お堂の中をゆっくり参拝させていただいた。 杉本寺には三体の観音本尊があるが特筆すべきは、覆面観音像である。 写真は買い求めた「お姿」から。 覆面観音は、安房観音の真野寺にもあります。 杉本寺の像の謂れは、信仰心のないものが寺の前に馬を乗り入れると、必ず落馬するので、「下馬観音」ともいわれ、建長寺の大覚禅師が、この像に祈願の上、師が所持する袈裟で観音菩薩の慈眼を覆って「覆面観音」と号したら、その後この袈裟の功徳によって落馬などの利罰もなくなったと伝えられるとのこと。 それにしても、このお姿は異様ですね。


杉本寺を後にして、道路の反対側の10番報国寺へ(5分程度)


報国寺は、なんと言っても美しい竹林が有名で観光客で賑わっていました。


9番浄妙寺へ 報国寺から5分程度。 ここは鎌倉五山の第五位の寺、往時は大変に栄えた寺である。


浄妙寺は境内の美しい寺で写真の庭園も良い。 墓地内には、足利貞氏のお墓もあり、鎌倉幕府との縁も感じられる。


明王院へ、浄妙寺から徒歩で僅かの位置である。 境内は写真撮影禁止とのことなので、山門から一枚。 境内は茅葺き屋根のお堂があり風情がある。 観音堂は右側の奥。


明王院から7番光蝕寺へ。 鎌倉に来て丸い赤いポストがあちこちにあるのに気づく。 街の人が皆で鎌倉の町並みを大事にしているのだろう。


7番光蝕寺本堂(浄妙寺から徒歩10分程度)


境内には、色々な植栽があり、参拝者を楽しませてくれる。 藤棚が美しい。

境内に「塩なめ地蔵尊」あり。

昨日、安房観音を結願し、今日から鎌倉かと思うと楽しみである。 安房は自然と人々とのふれあいが素敵だったが鎌倉はどうだろうか? 今日一日の感じは、そっけないなぁ~。 鎌倉は安房と違って区域が狭いので巡礼し易いのは間違いないが安房の素朴さはないだろう。だが、歴史を感じるにはうってつけの霊場である。

今日は、この五寺に留めて、鎌倉駅に戻ろうと考えていたが鎌倉駅方面へは、大渋滞なので峠を越して金沢八景駅から京浜急行で戻ることにした。
新たな旅の一日は、無事終えた。 今度は、ウィークデーに来ようと思う。

ああ、今日もいい日だった。 楽しみがまた増えた。