硯水亭歳時記

千年前の日本 千年後の日本 つなぐのはあなた

名櫻・瀧櫻満開と三春の櫻たち

2007年04月18日 | 

 

 

 

 

名櫻・瀧櫻満開と三春の櫻たち

 

 

 

寒の戻りと穀雨そぼ降る雨の中を 朝早く東京に到着する

櫻忌の時は開花したてだった櫻が もう跡形もなく すっかり初夏の装い

躑躅が咲き そろそろ藤の花まで開花しそうな勢いではないか

今ウラシマの心境で ひと風呂浴びてから 会社に出た

未だお休み中ではないですかと 優しく声を掛けられ 少々照れ臭い

久し振りの会社はいいもので 皆生き生きと働いていた

今季これから何処に行こうか 疲れているものの 直ぐに思う浅ましさ

これだから 我ながら業の深さをつくづくと感じる

 

先ず逸早くお知らせしておかなければならない櫻がある

福島県三春町の『瀧櫻』のことである

今月11日に開花し 漸く現在満開となっているようだ

 

http://www.town.miharu.fukushima.jp/03kanko/index.htm 櫻の三春・観光ガイド

 

こちらを開き 最新開花情報をクリックすると 現在の瀧櫻の状況が

手に取るように分かる 人口僅か三万人の町に 実に一万本の櫻が咲き

然もその二割は 瀧櫻の子孫で 瀧櫻がある公園とは別途に

さくらの公園があり そこだけでも全体の三割以上の櫻が植栽されている

伊達政宗公出身の土地柄らしく 古き佳き城下町で 品格ある町である

 

今度の週末にはちょうどいいかも知れない

どうぞ皆様 三春の瀧櫻を御覧になられ 樹齢千年のパワーを戴いて下さい

きっと大きなパワーを戴ける筈で 駐車場も完備され快適に御覧になれる

 

どの地域でも 名木がある各地では

 役場から 三春のように 情報発信されると有難いのだが 

観光客の多くは 処構わず入り込み 近くの田畑まで

荒らす理由があるから 一切しないと公言する自治体も多い

特に幹廻りに隆起する櫻の根を 観光客は遠慮なしに傷めつける

地元の方々の常日頃の丹精と愛情を受け止めて観櫻したいものだ

 

瀧櫻では早くから立ち入り禁止エリアの杭を立て対策を立てて来た

瀧櫻の子孫も多く 町全体が櫻の町であり 充分それらも考慮されている

車の方は 船引・三春ICから行けるが 朝八時を過ぎると

ICから目的地まで大渋滞する 其の点巡廻バスの方が便利でいい 

従ってお車の場合 その時間までに到着するようにして行かれたらいい

角々に 瀧櫻までの道順が書かれた看板があるから迷うこともない

東京からハイウェイで たった三時間で行ける

 

誰も櫻の話題など出さなくなった頃からが本当の本番で 

ゆっくりと北国の華麗な櫻を満喫したい

三春から会津に行かれて 石部櫻を筆頭に会津五木

喜多方街道を そのまま新道を抜け米沢へ 

山形県南には名木が多くあり 静かに待っていてくれる

 

天童市にある酒造元・出羽櫻では『櫻の美展』があり 

これも毎年開催され 出羽櫻先代社長の個人コレクションだが凄いのである

http://www.dewazakura.co.jp/ 出羽櫻美術館 (櫻の美展をクリック)

 

又地方の行けば行くほど 種蒔き櫻としての意味合いが強くなるから

農作業などの邪魔にならないようにして鑑櫻したいものである

 

更に 角館から弘前へ 海を渡って北海道 松前静内が待っている

風に吹かれながら さぁ愈々これからが本番の観櫻時季であろう

 

 

 

http://outouro-hananoen.spaces.live.com/blog/cns!BA05963D8EB5CC5!5522.entry

櫻灯路より 『日本の誇れる名櫻・三春の瀧櫻』

尚本日の口絵は 亡き主人のパソコン画で 逆方向の山の上から描いている