喫煙が大嫌いな家内のお陰で 量はスッカリ減ったが止められい
秘すれば花なり
真夜中、CNNにチャンネルを合わせたら、Amtrak Trainの列車事故が伝えていた。5人死亡、6人重篤、49人怪我人搬送と言う。ニューヨークからワシントンまでの移動で、私も普通に乗車していた、言わば通勤列車のようなものだ。列車は激しい損傷個所があるらしく、詳細は未だ分かっていない。テロでないことだけ祈っていたいい。(その後、制限速度80キロ以内のカーブに、二倍以上の170キロで突っ込み、脱線し横転したらしい。運転手から事情聴取されると言っていた。ルフトハンザ航空のLCCはアルプスに急降下して突っ込み、149人の道連れをした副操縦士ルヴィッツ容姿者は何てことをしたのだろうか。中には新婚さんもいて哀れだが、精神疾患を持つ操縦士に飛行させた親会社のルフトハンザに、当然ながら全責任があるだろう。容疑者は私的な医者にかかっていたにも関わらず、操縦見合わせの診断書を提出していなかった責任は大きいものだが、管理者として何故診断書を私的にではなく、会社という公的な判断にしなかったのか、大いに責任があると言える。こうした公的交通機関は然るべき重い責任が課せられるのは当然と言える)
さて長らくその情報をお伝えしていなかったが、櫻塾はその後どうなったか。実は東日本大震災後、活動内容を大幅に換え、櫻の樹だけ植栽することを一時断念した。各種の落葉広葉樹や常緑広葉樹などの苗床を大幅に増やし、各地へ搬送し植栽する方へ舵をきった。吉野のような山櫻の森を作ろうとしていたのだが、いとおしい櫻は心ならずも後回しにした。更に塾生たちは各地の森人たちのもとへ行き、一から樹木の観察や研究や実験などを中心にすることにした。そして嬉しいことに、その中から8組のカップルが生まれ、各地で銘々その活動を続け、それを主流としている。私たち事務局は皆それぞれの自立へ応援をするために、全員にお給料を支払っている。無論希望者には進学や留学もさせて戴いているが、殆どの費用はすべて当方負担とし、50年先100年先を見据えた地味な活動を主流としたのである。公益財団法人日本さくらの会や公益財団法人日本花の会を横目にしながら、私たちは独自の道を歩み始めた。長い長いスパンで考え行動することにしたのである。既に番組が終了したBS日テレ「森人 MORIGIN」をお手本として住友林業さまにもご協力を仰いでいるが、森林大国の日本にはたくさんの智慧が眠っているのだ。時の政治のアオリを受け、テンデンバラバラになったかに見えた林業はドッコイ生きているのである。但し用材の単価が安過ぎて、輸入材中心とした可笑しな状況から脱していない。我が国は本来自給による用材中心であってもいいのだが、残念ながらその7割以上が輸入木材であり、国土の三分の二が森林であるのに、如何にも無念である。しかも我が国の森林の4割が人工針葉樹林でありながら、買い手があっても売るに売れないのが実状である。更に将来の人口減少や、新たなる集合住宅建築などによって、木材用材の需要は先細りであり、困難な問題が喫緊の課題である。その上、地球温暖化問題や林業従事者の高齢化を前にして、私たちは無謀にも果敢に挑戦しているところである。詳細なご報告はいつでも出来るはずであり、従ってこのまま秘すれば花にさせて戴きたい。
尤もここで言う花とは、花傳書にある通り、たいしたものではない。常に出すことに非常な抵抗があることであり、秘するところでこそ、現代のようにネットで妨害され得る状況下では至極当然であると言えるだろう。
朝 振り向けば 大好きなある里山 山櫻の花が微笑みたり
山櫻の木肌 櫻の工芸品に使われる樹皮はすべて山櫻の木肌
大好きな里山風景 いつまでも観ていたいが も早や初夏から夏の 今日の都心の気温