ダウン症候群の方はCOVID-19による入院のリスクが一般の方の5倍、死亡リスクが10倍高いそうです。その原因としては、巨舌、小顎、大きな扁桃およびアデノイドの存在、嚥下筋の弛緩などの解剖学的な要因に加えて、SARS-CoV-2感染に関与するTMPRSS2遺伝子を3コピー有しているためにTMPRSS2発現が通常の1.6倍高いこと、またT細胞分化に異常があり、インターフェロンシグナルのhyperactivationが生じることもCOVID-19が重症化しやすい一因ではないかと考えられています。このようなことから、ダウン症候群の方に対するワクチン投与の重要性とともに、JAK阻害薬baricitinibによるインターフェロンシグナルの抑制が重症化予防に有用な可能性があるとしています。
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