あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

忘れえぬ神5ナンバー その1

2022-10-01 00:00:00 | (旧車)

誰でも

・・・いや

クルマ好きの方なら忘れられない一台という存在があると思う

私の中でそんな1台があるとしたらあのブルーバードだ

子供の頃に偶然に出会い衝撃を受けたそのクルマが家から少し離れた所に駐車している事を知ったのは

それから数年後の事だった

古いクルマに見かける「横浜 5」でもなく「神 5」という更に古そうなナンバーを付けた

うす緑のブルーバードP312

 あの時のクルマだ ここに居たのか

それほど通る道でも無い場所だが以来その道を通り姿を見て存在を確認するのが楽しみとなった

私が成人となり歳を重ねてもそのブルーバードはいつもそこにいた

(2008年撮影)

それでもそのブルーバードの持ち主がどんな方なのか分からなかった

覚えているのはバスの中から走る姿を2回見かけただけだった

生まれ育った地域にある私のコルトより車体もナンバーも古いそのブルーバードに対して

ライバルのような思いもあったのかもしれない

 

まにまにカレチさんが同型のブルーバードP312を買った、と聞いて

あのクルマを当然のように思い出した

 家の近くに「神5ナンバーを付けたブルーバードがあるんですよ」と

話していていつか見せたいと思っていたが

その機会は意外にも早くやってきた

二人で熱海に行く事となり迎えに来てもらった際にそのクルマを見に行こう、となった

まにまにカレチさんが運転するブルーバードP312に乗りその場所を案内し

車内から目的のブルーバードを眺めていると隣の畑に老人が立ってこちらを見ていた

その方がブルーバードの持ち主さんだった

今まで何度も通ったがお会いした事は無かったのに

『同型のクルマなんて珍しいと思って見ていたんだ(笑)』

優しそうに微笑むその方の敷地に乗ってきたブルーバードを入れさせてもらい

お話しを伺い年季の入った神5ナンバーのブルーバードを見せてもらうと

車検は取っている、との事だったがホコリをかぶり動いている様子は感じられなかった

『年齢もあって免許は返納したんだ。だから走れない。それでも手放せないんだ』

誰にも私にも必ずやって来るその時を思った

私達は 大変失礼ですが今度来る時に洗車させてもらえませんか?と切り出すと

是非お願いしたい、と快諾された

 

連絡先を伺いおいとまし熱海へと向かったのがこの時だ

 

ブルーバードP312で熱海 - あのコルトを狙え

 

 

自分のクルマより古い個体を運転させてもらったが数年の技術の進歩を痛感

まにまにカレチさん あの楽しい熱海行からもう10年も経つのですね

【つづく】

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nerotch9055)
2022-10-01 15:51:37
こんにちは!
素晴らしいエピソードに、涙が出ました!
旧車だと、なかなか同じタイプのモデルに会えないケースもあったりしますが、今回のように
昔から乗られている方とお会いできるなんて、なかなかないですよね。
相手の方も、とてもお喜びになられたのではないでしょうか?
無事に、洗車もできたのでしょうか。
続きを楽しみにしております!
(*⌒▽⌒*)
返信する
Unknown (彩雲4号)
2022-10-01 22:49:08
nerotch9055さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね。私も同じコルトに昔から乗られている方にお会いしたいです。過去に書きましたがお会いしようとしたら他界されてしまった栃木の例もありますが。
洗車ですか?
う~ん…今回はどうでしょう?

続きは3日の0時予定です。
返信する
Unknown (まにまにカレチ)
2022-10-06 09:32:00
私がブルーバードP312が欲しくなったのは、となりのおじさんが、私が高校生の頃まで「神5」ナンバーのP312に乗っていたからで、当時でも見かけなくなっていた「神5」ナンバーが印象的だったのです。
それから20年以上の時がたち、何台か旧車を持つようになった時に「乗用車」ならP312が欲しいと思うようになりました。
しばらくして、となりのおじさんが乗っていたのと同じ色形の茶色と白のツートンカラーのブルをネットて見つけて購入しました。
でも、ナンバーは「相模501」・・・ちょっと残念。
そんな時に、彩雲さんから同型の「神5」ブルが近所にあると・・・
その話を最初に聞いたときは、昔の話かと思ったら、今でもあると言うから驚きました。
これは見に行くしかないと・・・

彩雲さんに案内され「神5」ブルのガレージに行った時、たまたま持ち主の方にお会いできて、私と「神5」ブルの物語が始まりました。
あの時、持ち主のおじいさんにあらなければ、この物語はおわっていたでしょう・・・
返信する
Unknown (彩雲四号)
2022-10-10 11:59:22
まにまにカレチさん
5話に渡りコメントありがとうございます。
今も鎌倉街道駅前を見ると
先日のドライブでこの道を二台で
通ったのだな、と思い返しています。

旧車がブームのようですが
長く乗られて来たクルマには
前オーナーの大切な思いが
詰まっている事を改めて思い直しました

手放す際にわざわざご家族に
断りに行く方なんてあまりいないでしょう

本当にいい人に引き取ってもらえました

まにまにカレチさんが選んだ次に繋ぐ方も
大切にして下さる事を願っております

確かにあの時に畑作業に出ておられた
おじいさんにお会いしていなかったら
こんな事にはなりませんでしたね

きっとまにまにカレチさんの
日頃の行いのおかげでしょう
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