小学生の頃だが近くの駐車場に
4ドアの白い箱スカがあった。
年式は父のコルトの方が古いのだがそのスカイラインは
「横浜 5」シングルナンバーだった。
(記憶違いで横浜51だったかも)
その頃でも時折見かける古い車はたいていはシングルナンバーだったので
コルトは「56」ナンバーだったのが残念でならなかった。
そのスカイラインはナンバープレートの数字が消えかかっていた。
洗車の際にナンバーを磨き過ぎたのだろう。
父はコルトの整備はマメにするが洗車はあまりやらなかった。
なので中学の頃には休日に家の前へ出してもらい頼まれもしないのに私が
コルトを洗車していた。
しかし箱スカの例があるのでナンバープレートは軽くなぞる程度だった。
そのお陰で私が乗るようになっても緑の文字はカスれる事もなかった。
20年程前ですがその当時お世話になっていた車屋さんに車検をお願いし引き取りに行った時の事。
車体をバフ掛けしてくれた、との事で再会したコルトだが何か違和感があった。
整備士さん「ナンバープレートの(文字の)角も削っておいたよ
この方が年期が入っているようでカッコいいよ♪」
(え?・・・ナニ?
なにこのナンバー? 数字の角が取れて薄くなっている?
削っておいたって言った今?え?頼んだ?んな事ない!
な、な、な、なんという事を!!!???涙 涙 涙)
今まで大切にしてきたのに!殆ど触らないように過ごしてきたのに!
文字の角が取れるのが嫌だったんだよ!
自分のクルマでやってよ!客のクルマでやっちゃダメでしょ!)
以上の言葉を口には出せないが顔に出たのだろう(笑)
たぶん愕然として泣きそうな顔をしていたのだと思う
お店の人はその顔を見て
「いや、気にいらないなら上から塗ればいいしさ…」
え?よく旧車のナンバーにある不自然な塗り?
どうしても不自然差が出てしまう(因みにナンバープレートの上塗りは違反のようです)
ゲッ!それはもっと嫌だ(汗)塗って欲しくないので
無表情の棒読みで
「いやぁ、この方がカッコいいですね‥いいなぁ」と言うのが精いっぱいだった。
今だったら本音をブツケていただろうがその頃の私は言えなかった(苦笑)
整備士の方も悪気があってやった訳ではないのですが暫くの間は辛かったな。
今でもナンバーをよく見ると思い出し悲しくなります。
彩雲号のナンバーが『年季が入っているように見える』そんな歴史があるのです。
見かけて気付いてもそっとしてやって下さい。
クルマはナンバーも大事ですから…ね‥‥