あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

バイアスタイヤストーリー 3

2011-09-27 22:17:41 | 三菱コルト1100

2001年11月

車検終了と連絡を受けて引き取りに行くが何故かラジアルタイヤが装着されていた。

しかもリボン幅は2.5センチ以上の「そぐわないタイプ」だ。
やっぱりバイアスはもう無いとの事だった。

因みにメーカーは米国製レミントン 155/80 13インチ

お値段は一本¥8000でした。


見た感じもかなり変わってしまった。

↓    ↓    ↓

ホワイトリボンの幅が倍になっています。 


運転をしてみると たしかに直進安定性は良い。

 
道路の轍(わだち)にハンドルを取られる事もなく

今まで当たり前のように行っていた「あて舵(かじ)」をする頻度が格段に減っていた。

 
しかしハンドルは別の車になってしまったかのように重くなっており「あのコルト」の軽快さは消えていた。

昔の映画で走行中の場面でに出てくる「あて舵」をしながら走る姿が好きだったのだ。

父に運転させると

「久しぶりに運転したけど重たくなったね。俺も歳を取ったな」 

普段はパワステの付いた車に乗っているのだし

バイアスからラジアルに変えたから路面への食いつきが良すぎるのだ。

タイヤを替えた事により父に「歳」を感じさせてしまうのも辛かった。


そんな事を言ってもバイアスタイヤはもう入らないのだから仕方ない。

でも…

正直な気持ち
とても嫌だった。

ラジアル特有のショルダーが無いスタイルや

広すぎるリボン幅

なによりラジアルを設定して無い時代の車に路面への食い付きが良いタイヤを付けるという事は
その分舵取り装置に負担がかかっている。

街かどで廃棄され標識の土台になっているバイアスタイヤを見ると見入ってしまったり

交通博物館のサニー1000のカットモデルに付いているタイヤを

羨望の眼差しで眺めていた。(サニーは5・50 12インチなんですね)

あぁ、バイアスタイヤ・・・

オークションでデッドストックのタイヤを見つけても

生モノのタイヤはすぐに傷んでしまうだろうから以前の経験でそれは止めていた。

仕方なく今のタイヤで空気圧を高めにしてステアリング機構に負荷が掛からないようにするしかなかった。

街なかで「ホワイトリボン懐かしいね」と声を掛けられても

「いや、これ年代にそぐわないので・・・」と弁解する。

そんな状態で10年が過ぎた。

つづく

おまけ画像

タイヤつながりで載せてみました。

これは悲運のドリーム交通「ドリームランドモノレール」の車内で撮影したバイアスタイヤ。

車体が重過ぎて橋脚にヒビが入ったりこのタイヤがバーストしたりしたのです。

メーカー名やサイズも撮っておけば良かったです。

今のモノレールはラジアルなのでしょう。

そういえば当ブログでの「ドリームランドモノレール」の連載?も休止中のままだ。

つづく

コメント (5)
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バイアスタイヤストーリー 2

2011-09-24 23:58:23 | 三菱コルト1100

タイヤメーカーはブリヂストンで
名前はプリンス自動車みたいなスカイウェイ。
サイズは純正の5.20より大きく6.15の13インチ
念願の新品ホワイトリボン付きバイアスタイヤ。
車体はボロくてもタイヤは新品。

気になるお値段は一本で1万6千円でした。



箱根スカイラインにて
あちこち痛んでいます・・・ステッカーを貼っているのは若かった、という事でしょう。

この頃は本当に酷い状態だったなぁ

板金塗装後の姿です。

キレイな車体におそろいのバイアスタイヤ♪


けれども、このタイヤも寿命が来てサイドウォールにひび割れを起こし始めた。


高速道路を走っていてバーストしたら…という恐怖を感じる。
外国製のバイアスタイヤを扱う店もあるが「とてもバイアスタイヤとは思えないような値段」で売っているので

そんな店からは買いたくない。

そんな時にお世話になっていた自動車修理工場から
「並行輸入でバイアスタイヤが安く買える」というのだ。
しかしリボン幅とか選べるのか?
リボンではなくホワイトウォールだったら嫌ですよ。
大丈夫?
コルト1100が販売された昭和42年だとリボン幅は細くなり約1cm。

昭和30年代からリボン幅は徐々に狭くなっていった。

つづく

 

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バイアスタイヤストーリー 1

2011-09-21 22:02:51 | 三菱コルト1100

雪が降る・・・

 


これは数少ないコルト現役時代の写真。
ネガは無くベタ焼きの小さな写真をスキャンしたものなので粗いのが残念。

撮影された年代は不明ですが恐らく昭和53年頃ではないかと推測されます。
大雪(横浜にしては)が珍しいので父が写したのでしょう。
この写真のタイヤをご覧下さい。
純正ホイールキャップが付いている事が分かります。

(よ~く写真を見ると「オーバーフェンダー」?になって・・・)

オリジナル志向の私のコルトですがタイヤとホイールは他車のもを長年付けています。
いつ頃、ホイールキャップがオリジナルでなくなったのか定かではありません。
ただ、小学生の頃だったか父がタイヤを変えに行くと言うので付いて行くと向かったのはタイヤ屋さんではなく自動車解体屋さん。

「タイヤは中古をホイールごと解体屋から買うもの」という事を初めて知った。

サイズだけ同じなら何でもいいとの事だったが確か私は
全部白い線が入ったタイヤがいいと言うと白いのは一つしかなかった。
私も手伝おうと
解体屋のおじさんがタイヤの山の中から選ぶのを待つ。
選ばれた中古タイヤを私はコロコロと転がしながら運ぶ。
 
「お父さんに空気圧をいくつにするか聞いて来て」

伝令宜しく父に聞く。
その答えをおじさんに伝えにまた走る。
あの時に初めて父のコルトの手伝いをしたのかもしれない。

普通に家の道具として使っていた車なので私が免許を取り数年後まで
「4輪全てタイヤメーカーバラバラで一本だけホワイトリボンタイヤ」という状況でした。
(これぞ天然系ともいえるか?)

その頃に撮影した写真。


板金塗装をする前なのでボディはかなり酷い状態なのですが
写真を撮る前に「水」を掛けたのできれいに見えるだけ。
サイドモール先端は欠品です。

左前輪だけがホワイトリボンタイヤなのです。

タイヤを履き替えると言っても廃車から外されたホイール付きのを買うのでこの時に純正ホイールと別れたのだと思う。
書いていて思い出した。そのホイールに付くキャップも渡されたのだ。
何でキャップはあるのに別のを渡されるんだろうと思った。

(その意味を知ったのは27歳でノスタルジックヒーローの取材を受けた際に知る事になる。
その頃は「別にそこまでオリジナルじゃなくったって」と思っていた頃だったが本に載せてもらうならオリジナルにした方がよいと思い
物置から出してもらったが形状が違い取り付けられない事を理解した。
なので掲載誌74号には「ただかぶせてあるだけ」の状態で撮影しています)

免許を取って念願のコルトをバイアスタイヤで走り始めたがさすがに劣化してひび割れが出てきた。
バイアスタイヤは既に生産終了。かといってラジアルタイヤは履きたくない。
そんな時に旧車部品を扱うお店から
「デッドストックのバイアスタイヤが出てきた、しかもホワイトリボン付きだ」

時は1994年(平成6年)の事です。

つづく

久しぶりの更新となります。

前からバイアスタイヤネタの下書きをしていましたが未だに完成しません。

ちょっと長い話になるので尻切れにならないように書きあげてから書こうと

思いましたが・・・とりあえず載せてみます。

コメント (4)
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